Instagramの埋め込みが突然表示されなくなる可能性?2024年12月の変更点とは

WEBサービス 最終更新日:2024/11/29 公開日:2024/11/25

どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。

今回は、Meta社が発表したInstagram基本表示APIの廃止についてお伝えしたいと思います。Webサイトのインスタ埋め込みが表示されなくなるかもしれないということで、詳細を解説していきます。

具体的には、Instagram基本表示APIが廃止されるということです。英語では「Instagram Basic Display API」という名称になっているんですけど、そちらの廃止によって、どのような方が影響を受けるのか、そして影響を受ける場合、どのような対策をすればよいのか、詳しく説明していきたいと思います。

APIの概念について

まず最初に、APIの概念を説明しておいた方がわかりやすいということで、そちらから説明していきたいと思います。

APIとは

API(Application Programming Interface)というのは、異なるソフトウェア同士がデータや機能をやり取りするための仕組みです。

例えば、InstagramはMeta社が運営しているサービスで、非常に流行している、広く普及しているサービスです。そのため、特定のキャンペーンの時に特定の投稿についたコメントを集めてホームページに表示したいとか、特定のハッシュタグに紐付いた画像の一覧を表示したいとか、コメントを解析して「ネガティブな解析が多かったか、ポジティブなコメントが多かったか」分析したい、といった様々なInstagramに付随したニーズが生まれてくるんですよね

その時に、Instagramのデータにアクセスして、なんとか引っ張ってこようとするんですけど、それをお手伝いしてくれるのがAPIという概念です。

APIの役割

APIを利用すると、以下のようなことが可能になります。

  • 画像だけくださいという命令を出すと、画像だけデータを返してくれる
  • コメントだけくださいというと、コメントだけデータを返してくれる
  • 特定のデータをくださいとAPIにアクセスすれば、「はいこれですね」という感じで返してくれる

つまり、APIというサービスを利用することで、必要なデータを簡単に取得できるのです。

Instagram基本表示APIの廃止について

次に、Meta社の公式情報から解説していきたいと思います。

公式発表の内容

Instagram基本表示APIのドキュメントページを見ると、一番上にアラートが出ています。英語で書かれているんですが、「詳しくはブログを見てね」と書いてあります。そちらを日本語訳されたページで確認すると、

2024年12月4日をもって、Instagram基本表示APIの提供が終了になります。可能な限りスムーズに移行できるよう、本日からAPIの提供が終了する90日間のうちに、必要な調整を行ってください。

と記載されています。

つまり、あと90日(この記事を書いている時点ではさらに少ない可能性があります)でInstagram基本表示APIが終了してしまうということです。

廃止の影響

これにより、サイトに埋め込んでいる画像などが表示されなくなってしまう可能性があります。したがって、調整する必要がありますよということです。

影響を受ける可能性のある方

では、具体的にどのような方が影響を受けるのでしょうか。

影響を受けない方

まず、一番勘違いしやすいと思われるのが、Instagramの埋め込み機能を利用している方です。

宮内庁インスタ埋め込み

例えば、宮内庁のInstagram投稿を例に挙げます。投稿の右上にある「…」を押すと「埋め込み」というメニューが出てきます。この埋め込みを押すと、コードが表示され、それをサイトに貼り付けると、その投稿がブログやウェブサイトに表示されます。

こちらはInstagram基本表示APIではありません。したがって、この方法で埋め込みをしている方は、今回の廃止の影響を受けません

影響を受ける可能性がある方

では、どういった方が対象になるかといいますと、以下のようなケースです。

プラグインやツールを利用している方

  • WordPressのプラグインを利用して、Instagramの写真やコメントを表示している方
  • 例:「SOCIAL SLIDER FEED」というプラグイン
    • このプラグインの説明を見ると、「新しいInstagram Basic Display APIを利用していますよ」と書かれています。
    • つまり、Instagram基本表示APIを利用したプラグインです。

プラグインの確認方法

  • プラグインの開発者ページに行って、Basic Display APIを使ってないか確認する
  • 利用しているプラグインやツールの説明文やドキュメントを読む

その他のサービス

  • Shopifyなどのプラグインや拡張機能を利用している方
  • Instagramを簡単に呼び出せる機能があるため、影響を受ける可能性があります。

制作会社に依頼している方

  • ウェブ制作会社や開発者にサイト制作を依頼している場合
  • 「基本表示APIを使っていないか確認していただく」のが良いと思います。

対策方法

では、具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか。

Meta社の推奨する移行先

Meta社の公式情報によると、

主にビジネスアカウントやクリエイターアカウントに価値を提供する目的で、Instagram Basic Displayをビジネス用途で使用している場合は、Facebookログインを使ったInstagram APIまたはInstagramログインを使ったInstagram APIに移行することをおすすめします。

とあります。

新しいAPIへの移行

APIの種類

  • Facebookログインを使ったInstagram API
  • FacebookとInstagramの両方を利用している方向け
  • Instagramログインを使ったInstagram API
  • Instagramのみを利用している方向け

移行の手順

  1. Instagramアカウントをビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントにアップグレードする
  • 解析機能や追加の機能が利用可能になります。
  1. アップグレードしたアカウントで新しいAPIを利用する
  • 新しいAPIコードを取得し、サイトに組み込む

注意点

  • 手軽にInstagramをサイトに表示している方は、対象になる可能性があります。
  • 埋め込みで手動でやっている方は、問題ありません。
  • 「どうやらひっかかりそうだぞ」という方は、アカウントのアップグレードとAPIの移行が必要です。

まとめ

APIの変更はInstagramに限らず、X(旧:Twitter)でも度々あります。APIを使うと非常に便利なんですけど、先方都合でサイトに修正を加える必要が出てきたり、我々制作会社としても辛いところです。

APIを使って写真を表示すると、安くできるじゃないですか。なのでそれでやりましょうとwin-winと思って提供したものが廃止されますとなると、「いやいや御社の提案したものが使えなくなっちゃったじゃん」と言われるとちょっと辛いんですよね。

「いやMeta社の都合なんで申し訳ないですけど」というようなお願いをして変更させてもらったりしてるんですけど、APIは便利な反面、振り回されやすい側面も持っています。そういったSNSを使った何かというのは、リスクをはらんでいると言えるかもしれません。

ということで、Instagram基本表示APIが廃止されるという事で、対象になりそうな方は12月までに対策をするようにしてください。

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