【運送業・物流会社】おしゃれ・かっこいいホームページデザインまとめ!制作時にアピールするポイントは?
運送・物流会社の参考となるホームページデザインまとめ
まずは運送会社や物流サービスを提供する会社さんにとって、参考となりそうなホームページデザインをまとめました。
最新の事例があれば、こちらは随時追加していきます。
ファースト運輸株式会社
赤を中心に全体的にかっこいい感じのデザインになっています。読者の邪魔にならない程度のアニメーションもいい感じです。採用に予算を割いたページ構成となっていて、採用サイトは採用サイト用のメニューに切り替わり、応募者がスムーズにサイトを閲覧しやすいように工夫されています。
名古屋陸送株式会社
メインビジュアルから動画を採用し、会社のかっこよさと安心信頼感をうまく演出できています。車両ラインナップがしっかり紹介されていて、さらに各配送サービスで利用する車両もそれぞれのページで紹介されているのでお客様のイメージが湧くようになっています。
株式会社ヨコタエンタープライズ
全体を赤でまとめていて、メインビジュアル下からすぐに各サービスが紹介されている導線がわかりやすいです。またビジョンページも充実しておりYouTubeで代表自信が話している姿を見ることができるのは、取引先として選びたいかどうかについて良い影響を与えそうです。
今井運送株式会社
メインビジュアルが特殊なパターンで構成されていて、おしゃれなイメージが伝わるデザインになっています。プロモーション映像もトップページに掲載されており、文字や画像だけの情報だけでなく、動画で手早く会社のことを知りたいというニーズも満たしています。2030年に向けたビジョンページはコーポレートサイトとはまったく別のトンマナで作成されており、Webマーケティングへの注力ぶりが現れているのではないでしょうか。
株式会社丸運
大手運送会社であることが伝わるようなデザインに加え、多言語対応をもしっかりとされつつ、コンテンツマーケティングにもしっかり取り組んでいらっしゃいます。
導線としても、機能別や目的別から探せるような導線など、SEOとデザインを両立したお手本となるようなホームページです。
HE-Group
運送業界らしからぬ、といったら失礼かもしれませんが、おしゃれでイマドキなデザインです。アイコンを効果的に利用し、柔らかさを織り交ぜています。もしかすると社名が英文字なのと関わっているのかもしれません。
ポイントポイントで利用されているさりげないアニメーションも参考になるのではないでしょうか。
豊運輸株式会社
https://www.yutaka-unyu.co.jp/
印象的なキャッチコピーのホームページデザインです。ただキャッチコピーを掲載するのではなく、遊び心を持たせることで、効果的に顧客にメッセージを伝えています。
背景に利用されている写真などもただ掲載するのではなく方眼のような薄い線を入れたりと、こだわった様子が伝わってきます。
池島運輸株式会社
https://www.we-are-ikeshima.com/
ロゴ同様のブルーで全体のデザインがまとめられています。「選ばれる理由」ページでは図解などを効果的に利用しわかりやすくPRしてあるため、とても参考になります。
また各ページの下部には次に閲覧するべきページへの導線が適切に置かれており、回遊性も高そうです。
堀内運送株式会社
ネイビーとレッドを効果的に利用したホームページデザイン。ポイントポイントでレッドが訴求してくるので、クリックの誘導といった視点で参考になります。
大阪運輸倉庫株式会社
メインビジュアルのかっこいいムービーから始まるホームページデザインです。サステナビリティへ積極的に取り組んでいらっしゃるようで、ページが充実しています。
運送業界はサステナビリティと連動しやすい業界でもありますから、参考になる同業者も多いのではないでしょうか。
ロジ・ターミナル
https://www.logi-terminal.com/
物流会社らしくない、といったら失礼かもしれませんが、クールにまとまったデザインがかっこいいです。会社のこだわりが、サービスに対するこだわりもあるんだろうなと想像してしまいます。
またコラム発信はどうしてもサボりがちですが、更新頻度が非常に高く「企業内に物流のプロフェッショナルを養成する」のコピーの通り、社員さんが情熱を持って仕事に取り組んでる雰囲気も伝わります。
中広運輸株式会社
サイドメニュー型のホームページデザインが印象的。採用の部分だけ、赤丸になっているという目線の誘導はやりすぎない感じで良いですね。シンプルなレイアウトに見えますが、写真を長方形のまま利用しないなど、細かいこだわりも感じます。
写真はおそらく素材ではないのですが、どれもかっこよく撮れていて参考になります。
鈴与株式会社
ムービーを効果的に利用したホームページデザイン。物流全般に携わっている様子がひと目で伝わってきます。また、特徴紹介を「鈴与の力」というキャッチコピーにしつつ紹介するのも、読者の心にすっと入ってきそうです。特徴となる数値で強みがわかりやすく紹介されているので、ぜひ一度見てみてください。
全体として信頼感が伝わってきつつも、信念が伝わってくるコンテンツが上手にまとめられています。
中野運送株式会社
シンプルにブルーで全体をまとめています。最先端のデザインというわけではありませんが、特徴と会社の温かさのようなものはきちんと伝わってきます。
また英語版ページも用意されており、グローバルな意識がある点も素晴らしいです。
株式会社ギオン
CMを制作すると、つい大々的にホームページに掲載したくなってしまうものですが、そこをグッと堪えて、目立ちつつも「動画で閲覧したい」という必要な人にだけ見せるような導線が素敵です。ちなみにCMの内容も良かったです。
他にもみてもらいたいのは「ギオンについて」ページです。トップページだけでなく、アバウトコンテンツにしっかりと力を割いている点は非常に参考になります。
SBSロジコム
https://www.sbs-logicom.co.jp/
動画のメインビジュアルからスタートしますが、おそらく狭い画面でのコンテンツが見えるように、あえて高さを抑えたレイアウトにしているのではないでしょうか。
またたくさんの物流サービスのページに対して、わかりやすくアクセスできるような導線も考えられています。
空き倉庫情報ページも確認させていただきましたが、新しいタブで詳細倉庫情報が開くようになっており、細かいユーザービリティも考えられています。
運送・物流会社のホームページに掲載すべきコンテンツは?
次に運送会社や物流会社のホームページにどのような情報を載せると、新規顧客の獲得に繋がりやすいのか、そしてホームページを有効活用できるのかについてまとめていきます。
ホームページの使いやすさなど、どこの業界でも言えることは排除し、業界ならではのポイントをまとめました。
1. 事業所・拠点案内ページ
まず一つ目は、事業所や拠点の案内ページです。
もし事業所が一カ所だけなら会社概要ページにまとめるだけでも問題ありません。しかし、複数の拠点があるなら、ぜひ「事業所案内ページ」や「拠点紹介ページ」を設けてください。重要なのは「各拠点ごとに詳細ページを独立させる」ことです。
たとえば、北海道にも沖縄にも東京にも拠点がある場合、ひとつのページに住所を並べるだけではなく、「北海道事業所ページ」「沖縄事業所ページ」といった形で拠点ごとの詳細ページを作っておきましょう。これには理由があります。
なぜかというと、ユーザーが近場で物流会社を探しているケースが多いからです。 地元で「○○市 物流会社」と検索したとき、きちんとその地域に特化した拠点ページがあれば、Googleも「これは○○市向けのページだな」と判断しやすくなり、地域キーワードでの検索で上位表示されやすくなります。
また、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)上でも各拠点ごとに登録すれば、ユーザーが近くの運送会社を探した際にリンク先として個別拠点ページを提示できます。これにより「ここに頼めばすぐ近くで対応してもらえる」とユーザーが納得しやすく、新規顧客獲得のチャンスが広がります。拠点ページには、住所や電話番号、倉庫の設備、駐車スペース、拠点長からの挨拶など、できるだけ充実した情報を載せてあげるとなお良いです。
2. サービス紹介ページ
二つ目は、サービス紹介ページの充実化です。
運送会社や物流会社では、単純な配送だけでなく、冷凍輸送が可能だったり、アパレル業界専門の物流サービスがあったり、梱包サービスや倉庫レンタルなど、実は多様なサービスを展開しています。多くの企業が「運送サービス」1ページでまとめてしまいがちですが、これは非常にもったいない。
ユーザーは自分の課題やニーズに合わせて検索します。「ワイン 運送会社」「医療機器 配送」「アパレル 物流」など、かなり具体的な検索キーワードが使われます。ですから、「アパレル向け物流サービス」「冷凍輸送サービス」「化粧品輸送」「医療機器輸送」といった形で、サービスごと、業界ごと、課題ごとに細かくページを用意しましょう。
↓このような感じで
ある事例では、「課題から探す」「目的から探す」「事業ジャンルから探す」という3方向でサービスページを分けている会社があります。小売向け、EC通販向け、温度管理が必要なもの、ガラス製品など、それぞれ独立したページを持たせることで、ユーザーが「自分にピッタリのサービスがここにある!」と感じやすくなります。結果的にお問い合わせ数が増えますので、ぜひ細分化を検討してみてください。
3. 認証マークの掲載
三つ目は、認証マークの掲載です。
運送業界では、過労問題や安全対策などが注目されており、「この会社はきちんとした労働環境で、安全運行に努めているのだろうか?」とユーザーは気にします。もし、労働条件改善や安全性の確保に関する認証を取得している場合は、ぜひ見える位置に認証マークを掲示しましょう。
「うちはちゃんとした会社です」という証明となり、ユーザーや取引先に安心感を与えます。
4. 物流ネットワークの可視化
四つ目は、物流ネットワークの可視化です。
拠点紹介と似ていますが、「全国へ対応できる」「複数のエリアカバーが可能」といったネットワーク力を地図などで視覚的に見せましょう。ユーザーは、「今は福岡を拠点にしてるけど、将来的に北海道や金沢にも送る可能性がある。全国対応なら安心だな」という風に、将来の拡大性や対応範囲の広さを魅力的に感じます。
自社拠点に限らず、提携企業とのネットワークを示すのも有効です。
5. 配送オプションの詳細ページ
五つ目は、配送オプションページの充実です。
ただ「運ぶ」だけでなく、「速達対応」「大きなサイズ対応」「繊細な荷物対応」など、特殊なオプションがある場合は、それぞれ詳細ページを用意しましょう。例えば、「ハンガー便」や「冷凍輸送」「精密機器輸送」など、専門用語で検索するユーザーもいます。
オプションページを用意しておくことで、そういったニッチなニーズに応えることが可能になります。
6. 環境への取り組み
六つ目は、環境への配慮ページです。
物流はどうしても排気ガスなど環境負荷がかかる業種です。近年は環境問題への関心が高まっているため、「環境にやさしい物流を目指している」取り組みがあれば積極的にPRしましょう。教育や設備投資、ISO認証など、環境対応の努力を載せることで、ユーザーの信頼感は高まります。
これは直接的な集客アップにはつながりにくい場合もありますが、企業イメージや信用向上には大いに役立ちます。
7. 提携企業募集ページ
七つ目は、提携企業募集ページです。
自社で対応しきれない案件があるとき、外部のパートナー会社に一部を委託するケースがあると思います。その際、パートナーを積極的に募集していることを明示しておくと、「運送会社 パートナー」で検索する企業があなたのサイトに辿り着く可能性があります。
「パートナーを募集中」「提携時のメリット」「契約までの流れ」など、明確に記すことで、スムーズなビジネスマッチングが期待できます。
8. 荷物の配達状況確認システム(追跡ページ)
八つ目は、荷物追跡機能のページです。
これはコストも手間もかかるため、立ち上げて間もない段階の企業にはハードルが高いかもしれません。しかし、ユーザーにとって「今、荷物はどこにある?」が分かるのは非常に便利な機能。
また、この機能があれば、ユーザーからの「荷物がどこにあるか教えてください」という電話問い合わせが減り、オペレーションコストを下げる効果も期待できます。社内体制が整い、コストバランスが取れるようになったら、ぜひチャレンジしてみてください。
9. 運賃シミュレーター
九つ目は、運賃の概算シミュレーターです。
出発地と配送先を入力すると概算費用が分かる仕組みは、ユーザーにとって非常に便利。見積もり依頼の手間が減り、「予算内ならとりあえず問い合わせてみよう」と思ってもらいやすくなります。
他社があまりやっていない機能なので、導入できれば差別化要素になります。「価格勝負していないから」といって非公開にする必要はありません。むしろ価格をオープンにすることで、お問い合わせの敷居が下がり、結果的にリード獲得につながることも多いです。
10. 採用情報の充実
最後は、採用情報ページです。
ドライバー求人の獲得競争は熾烈です。求職者に「この会社いいな」と思ってもらうためには、社内の雰囲気や教育体制、インタビュー、認証マーク、福利厚生など、様々な情報を出しましょう。どんな職場で、どんな仲間が働いているかが分かると、「ここなら安心して働けそう」と思ってもらいやすくなります。
採用ページは、会社によってPRしたいポイントが異なりますが、できる限り充実させることで採用力強化につながります。
最近ではIndeedやGoogleしごと検索との連携も重要です。
まとめ
以上が、運送会社のホームページに掲載すると良さそうなコンテンツの例となります。特に、拠点ごとの独立ページやサービスの細分化は、SEO的にもユーザー利便性的にも非常に効果的です。「運送業」とひとくくりにせず、対応する業種・サービス・オプションごとにページを分けることで、ユーザーは自分にぴったりの情報にたどり着きやすくなり、結果としてお問い合わせ数が増える傾向にあります。
また、「運賃シミュレーター」など、他社があまり実装していない機能に挑戦することで、差別化や利便性向上が期待できます。もちろん、こういった機能追加やコンテンツ充実にはコストや手間がかかりますが、長期的な集客・ブランディングの観点からは検討する価値があるでしょう。
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