ビジネスにも使える!ツリー状に書くユニークなマークダウンエディタ「Tree」を使ってみた
目次
世の中には様々なマークダウンエディタがリリースされていますが、基本的に性質は似ていますよね。
しかし、新進気鋭のマークダウンエディタ「Tree」は既存のマークダウンエディタと比べると斬新なアイディアがたくさん含まれています。
今回は画期的なマークダウンエディタ「Tree」を紹介します。
Tree状に書くマークダウンエディタ「Tree」とは
ツリー状に書く一風変わったマークダウンエディタであるTreeは2019年8月26日にリリースされたWebサービスです。
一体Treeとはどういったマークダウンエディタなのでしょうか?
そもそもマークダウンエディタとは?
そもそもマークダウンエディタとは何なのか分からない方もいらっしゃるはずです。
マークダウンエディタとは、マークダウン(Markdown)という手法を使って文章を書くことを目的として作られている専用エディタのこと。
マークダウンは見出しのレベルを「#」の数で表すなど書きやすい工夫がされていて、特にエンジニアやデザイナーがドキュメントを書く場面で利用することが多いフォーマットです。
Treeの特徴である「ツリー」「リーフ」「ブランチ」の概念
Treeの特徴はドキュメントのテーマとなる「ツリー」、テキストを書く「リーフ」、リーフをつなぐ「ブランチ」という要素があること。
ひとつずつ説明していきます。
ツリー
ドキュメントで扱うメインテーマやプロジェクトのことで、一般的なエディタで作るドキュメントファイルに当てはめるとファイル名に相当する部分です。
リーフ
マークダウン形式でテキストを書き込む部分で、一般的なエディタで作るドキュメントファイルに当てはめると本文に相当する部分です。
画面左にあるテキストエリアにマークダウンで書かれたテキストは画面右のプレビューエリアで表示されるため、内容を確かめながら書くことができます。
ブランチ
Treeの一番特徴的な部分であり、ツリー内部にあるリーフ同士を結びつけるための要素。
ブランチでつながっているリーフ同士を一つの完成した文章として表示するために利用します。
先の画像の枠線で囲んでいたブランチを閲覧すると以下のような見栄えになります。
Treeが使えるシーン
Treeは制作現場の実務に対して有効利用できる能力を持っています。
カスタマージャーニーマップ作成
各ブランチにペルソナ、顧客の商品やサービス購入までのストーリーを書いていくことによってカスタマージャーニーマップを作成できます。
ビジネスロードマップ作成
Treeの枝葉構造を利用することによって、ビジネスロードマップを書くことも可能です。
ブランド分析
各ブランチを使って属性や機能ベネフィットなどを書いていくことによって、ブランド分析に利用することができます。
Treeの使い方
Treeはツリー、リーフ、ブランチなど独自の要素を持っているため、複雑そうに見えますが操作自体は簡単です。
最初にツリー管理画面から「ツリーを書く」を選択します。
ツリーの名称を入力します。
次はブランチを伸ばしてテキストを書くリーフを作成していきましょう。
「+」アイコンをクリックするとブランチが伸びてリーフが出現します。
リーフをクリックするとマークダウンエディタが表示されますので、内容を記述します。ESCキーを押下すると画面を閉じます。
ブランチ名を入力するために歯車アイコンをクリックします。
ブランチ名を入力して第三者に公開するか非公開にするか選択します。社内で共有する内容ならば公開、プライベートな内容ならば非公開にするとよいでしょう。設定が終わったらESCキーを押下します。
なお、ブランチは枝分かれして作ることが可能です。
画面右上にある「公開する」をクリックすれば、ツリーを公開した旨のメッセージが表示されて作成が完了します。
「リンクをコピーする」ボタンをクリックすればツリーのURLをコピーできるので、チャットツールなどでメンバーとツリーを簡単に共有できます。
Treeの惜しい点
斬新なアイディアで構成されているTreeはとても素晴らしいWebサービスですが、使っていて惜しいなと感じる点もありました。
作ったツリーは非公開にできない
ツリー自体は必ず公開しなければなりません。一応、ブランチごとには非表示にできるため、第三者に中身を見られないようにすることは可能です。
個人的な内容を扱いたいときなどのために可能であればツリー自体を非表示にできるとなお良かったと感じます。
Treeは可能性に満ちたマークダウンエディタ
Treeはカスタマージャーニーマップやビジネスロードマップの作成など制作会社での業務以外にもブログの下書きや思考の深掘りなどプライベートでも使えるWebサービスです。
今までにないタイプのマークダウンエディタであるため、触れたばかりの頃は少々戸惑いましたが、それほど時間をかけずに慣れることができました。
Treeは自由度が非常に高く発想次第で様々な用途で使えるため、大きな可能性を秘めているマークダウンエディタといえるでしょう。
ユーザーの増加と今後の発展がとても楽しみなTree、一度使ってみてはいかがでしょうか。