SEOが好調なときにこそリスティング広告にチャレンジしてほしい理由

SEO 最終更新日:2020/02/14 公開日:2018/03/15

この理由を説明する前に、まず私たちの話をする必要がありそうです。

私たちは創業以来ほぼすべての集客をSEOだけで行ってきました。SEOで上位表示をすることができれば、広告費をかけずともお問い合わせが来るのですから、それはとてもありがたい状況でした。ですが、実はずっとSEOが好調だったわけではありません。

ある時期からお問い合わせフォームで閑古鳥が鳴きだし、まさかフォームが壊れているのでは…と心配しているところに営業メールが元気に飛んできたりして、胸を撫で下ろしつつも、切ない気持ちでいっぱいになる。そのようなこともありました。

そんな私たちだからこそ伝えられるリスティング広告の重要性について今回はお話ししたいと思います。

SEO集客モデルの抱えるリスク

SEOに力を入れている企業はすでにご存知だと思いますが、検索順位はGoogleのアルゴリズムに大きく影響されます。つまりGoogleのさじ加減ひとつで、業績を大きく左右されてしまいます。

Googleもユーザーにより良い情報を届けたいがゆえのアルゴリズム変更ですので仕方のないことではありますが、ウェブマスターはそのタイミングで天国と地獄を見ます。過去には上場している企業も、アルゴリズムの影響で業績を大きく落としてしまった企業もあるほど。きっと担当者の方は見たくもなかった地獄を見たはずです。

Googleの検索結果も、毎年のように進化し、最近では大規模なアルゴリズムアップデートも少なくなってきました。ですが、先日の健康アップデートのように、大きくアルゴリズムを変更する可能性は今後も想定しておく必要のあるリスクです。(今はアルゴリズム変更ではなく、アップデートと呼ぶべきなのかもしれませんね)

またアルゴリズム以外にも考えなければならないリスクが存在します。それは競合他社の存在。

あなたのサイトが、検索結果で上位表示を達成したように、当然ですが競合他社もSEOに力を入れることであなたのサイトの代わりに上位表示する可能性があります。もちろん順位を落とさないような施策は行っているでしょう。ですが、競合がそれ以上の施策を行う可能性は簡単に想像できることです。

もしあなたのウェブサイトの代わりに、競合他社のウェブサイトが上位表示をしてしまった場合、代替えとなる方法を用意していなければ、再び検索上位という日の目を見るまでのあいだ、企業として非常に困難な時期に立ち会わなければならなくなるでしょう。営業メールですらありがたく感じてしまうほどの。

リスティング広告のメリット

これまでSEOに力を入れてきて、リスティング広告に見向きもしなかった方のため、リスティング広告のメリットをざっくりご説明します。

絶対に検索結果に表示される

SEOとは違い、平たく言ってしまえばリスティング広告は費用を支払うことで、宣伝したいウェブサイトを簡単に検索結果の1ページ目に表示させることができます。キーワードと広告文と入札単価を設定したら、数時間後にはもう出ています。

あれほど苦労して上位表示していたキーワードで、いとも簡単に表示されるのですから、本当にこれほど上位に表示されて良いものかと不安すら覚えます。

ちなみに検索結果の上位に表示されるか下位に表示されるかは、入札額次第。(リスティング広告はクリック課金+入札制です)しかしながらユーザーがクリックしなければ費用は発生しないため、順位をさほど意識する必要はありません。

コスト感覚が身に付く

SEOの場合、上位表示をするためのコストが算出しにくいため、お客様を獲得するためにどれくらいのコストがかかっているのかわかりにくいです。突然宝くじが当たり金銭感覚をなくしてしまった人のような状態を続けている方がたくさんいらっしゃいます。

ですがリスティング広告の場合は、どれくらいコストをかければお問い合わせにつながるかを可視化することができます。一度上がってしまった金銭感覚を元に戻すのが大変なように、リスティング広告だけで利益を上げなければならない状態がどれほど大変なものか身をもって体験することができます。

可視化することでリスティング広告以外の広告を試す際にも、あなたの提供するサービスは、どのくらいのコストでお問い合わせを生む必要があるのか試算を立てやすくなりますよね。

自社サービスの優位性がわかる

リスティング広告では、広告文をさまざまなパターンで出稿することができます。”激安”と訴求することもできれば、”高品質”と訴求することも可能です。自社のサービスが、競合に比べてどういった優位性を持っているのか、この広告文のテストから導き出すことができます。

なぜSEOが好調な時にリスティング広告を始めるべきなのか

さて、いよいよ本題です。

現在あまりうまくいっていないサービスを、ウェブ上でPRするために、リスティング広告で何とかできないか、といった類のお問い合わせをいただくことがあります。

先ほどリスティング広告のメリットについてお伝えいたしましたが、実はリスティング広告には最適化までに時間がかかることが多い、といった障壁が存在しています。

リスティング広告は運用型広告とも呼ばれており、入札単価や、広告文などを調整しながら、もっともコストパフォーマンスの良い出稿方法を探していきます。紙媒体とは違い、広告を随時変更するなど、”運用”することができるというわけです。

初めてリスティング広告を出稿する際は、ユーザにもっとも刺さる広告文や、どれくらいのクリック数でお問い合わせを生み出すことができるのかを知らない状態です。

SEOを始めた日のことを思い出してください。既に上位表示を達成している猛者たちの想像もつかない戦力にたじろいだこと、ありませんでしたか。それはリスティングも同じ。既に洗練された広告文と、広告文にマッチしたウェブサイトを用意している企業たちよりも有利な状況に立つには試行錯誤が必要です。

なので当然のことですが、広告出稿から最初の数ヶ月は、コストパフォーマンスの悪い広告になる可能性があります。(もちろんそうならないように私たちも全力の努力をしているのですが…)

すでに満足に広告費を捻出するのが難しい状況の場合、最初の数ヶ月がうまくいかないことで会社の体力に影響を与えてしまい「もうこれ以上リスティング広告を続けられない」となってしまったら目も当てられません。

リスティング広告を最適化し、長期的に運用することができればうまくいくかもしれない企業も、現在の状況ではリスティング広告をおすすめできないと正直にお話し、泣く泣くお断りすることもあります。

なので、SEOによって業績が好調なうちに、是非ともリスティング広告での勝ちパターンを模索してほしいのです。

さらなるSEOにもつなげられる

リスティング広告は、キーワードを指定して広告を出稿します。これまで上位表示してこなかったキーワードでも検索結果にあなたのサイトを表示することができます。ですから、想定もしていなかった効果的なキーワードを発見することも可能。

たとえば、私たちは「ホームページ制作」を提供しています。もしかするとホームページ制作というキーワード以外にも、ホームページの制作を機に集客に取り組みたいと思っているお客様もいらっしゃるはずなので「ウェブ集客」というキーワードでもお客様を獲得できるかもしれないですよね。

もしウェブ集客というキーワードでもお客様を獲得することができるのであれば、ウェブ集客にフォーカスしたページをウェブサイト内に新たに追加することで、今後はリスティング広告に頼らずともSEOによる集客ができるかもしれません。

おわりに

以上がSEOが好調なときにこそ、リスティング広告にチャレンジしてほしい理由でした。今回は、SEO施策とも親和性が高いリスティング広告で説明をしましたが、実のところリスティング広告でなくても構いません。最近はFacebook広告を始め、LINE広告など、多彩な広告戦略を企業はとることができます。

私たちのお客様にもいらっしゃいましたが、SEOがあまりにも好調ですと次々とお問い合わせが舞い込み、業務で手一杯になってしまう事態になることがあります。そのときはお喜びの声を頂き、私たちも達成感でいっぱいになります。

しかし業務に追われウェブマーケティングにまで時間を割くことができず、取り組みがそこでストップしてしまう。結果として企業のリスクを膨らませてしまうことにもなっていると感じもしました。

SEOに力を注ぐ企業の皆様のお問い合わせフォームに閑古鳥がやってくるまえに、代替えとなる集客方法を模索して欲しいという私たちからのメッセージがどこかで役立ちますと幸いです。

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