2017年のSEOを振り返ろう。主要ニュース・新しい実装まとめ

SEO 最終更新日:2020/06/18 公開日:2017/12/25

2017seo

2017年も終りが近づいてきましたね。一年のまとめということで、2017年に起こったSEOに関するニュースをまとめてみました。うっかり見逃していたニュースが無いか、復習がてら一度ご覧になってみてください。

※テスト中の機能については掲載していません
※マニアックすぎるニュースや、SEOに直接的には関わっていないニュースについては割愛しています(マット・カッツさんの退職など…2016年末ですが。)

目次

1月

検索結果にAMPのカルーセル表示を開始

検索結果に下の図のようなイメージでアンプサイトをカルーセル表示するようになりました。ニュース系のサイトは今まで以上にサムネイルに気をつける必要が出たのではないでしょうか。

AMPのカルーセル表示

Yahoo経由の検索流入のクエリもほぼ取得不能に

これまでYahoo!からの流入は一部クエリは取得可能だったのですが、ほぼ100%の割合で not provided になりました。検索URLのSSLかが要因。

インタースティシャル広告を表示するモバイルページの評価を下げるアップデート

インタースティシャル広告

2016年からアナウンスされていた通りインタースティシャル広告を表示するモバイルページの評価を下げるアルゴリズムを実施しました。ユーザにとってはありがたいアップデートだったのではないでしょうか。

Googlebot のクロール バジェットとは?

クロールバジェットについてGoogleの正式な見解を公開しました。

Googlebot のクロール バジェットとは?
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/01/what-crawl-budget-means-for-googlebot.html

モバイルに「〜へ移動」リンクを表示開始

モバイル検索結果のスニペットに「〜へ移動」と表示されるリンク設置が開始されました。検索キーワードに対し特定の記事の見出し要素からリンクが作成されています。

「〜に移動」

ブログ記事に「目次」を付けよう!メリットや作り方をご紹介
https://wk-partners.co.jp/homepage/blog/attract/table-of-contents/

「他の人はこちらも検索」機能追加

「他の人はこちらも検索」の機能がモバイル検索に登場しました。個人的にはあまり使っていませんが、現在も実装されているということは利用者は意外に多いのでしょう。

他の人はこちらも検索

2月

アルゴリズムの大規模アップデート

大規模なアルゴリズムのアップデートが行われ大規模な順位変動が観測されました。主にメディア系サイトが影響受けたアップデートです。このアップデートでは業界でかなり議論を呼びましたね。

日本語検索の品質向上にむけて
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/02/for-better-japanese-search-quality.html

検索結果での絵文字表示を再開

検索結果に再び絵文字が表示されるようになりました。女性をターゲットにしたウェブサイトでは有効かもしれません。

絵文字

表示速度に関する調査結果を公開

Googleがウェブページの表示速度に関する調査結果を公開しました。速度が重要視されるのは、もちろんユーザビリティを考えてのことですが、モバイルファーストインデックスを睨んでのことと考えられます。

Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed
https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-resources/data-measurement/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/

3月

よりビジュアルに富んだリッチカード

レシピ、映画、飲食店の3つのジャンルでよりビジュアルに富んだリッチカードがサポートされるようになりました。

ビジュアルに富んだリッチカード

4月

「似ている商品」機能を追加

主にECサイトが対象となりますが、モバイル版の画像検索の結果に「似ている商品」が表示されるようになりました。

似ている商品

Googleマイビジネスでメニュー表示開始

検索結果にも表示されるGoogleマイビジネスに、飲食店のメニューを登録できるようになりました。店舗名での検索はメニューを調べるためのユーザが多く、ウェブサイトにアクセスせずともメニューを知ってもらうことができます。

フェイクニュース対策のアップデート

業界ではアウルアップデートと言われるアルゴリズムの変更がありました。このアップデートでは主にフェイクニュースの対策として行われたアップデートで約0.25%の検索クエリに影響がありました。またオートコンプリートで行われる不正の対策なども加えられています。

Google 検索における最新の品質向上について
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/04/our-latest-quality-improvements-search.html

5月

Yahoo! キーワードアドバイスツールの一部機能提供終了

個人的にはGoogleのキーワードプランナーとどちらも併用するのが好きだったのですが、Yahoo! キーワードアドバイスツールの一部機能が終了しました。

検索順位の大規模変動

4月に引き続き5月の初旬にも大きく順位変動が観測されるアップデートが行われました。正式なアップデート名のようなものはありませんが、アルゴリズムの核となる部分に変更があったことをGoogleが認めています。引き続き低品質なコンテンツの評価を下げるような改善を行うためのアップデートです。

6月

Googleマイビジネスが投稿機能を追加

Googleマイビジネスの機能が大幅にアップデートされました。これまでのような基本情報だけでなく、情報発信を検索結果に表示できるようになりました。詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

Googleマイビジネスの「投稿」の活用方法!使い方もご紹介
https://wk-partners.co.jp/homepage/blog/attract/googlemybusiness/

Yahoo!カテゴリがサービス終了に

Yahoo!カテゴリ

SEOにも過去には深く影響与えてきたYahoo!カテゴリのサービス終了が発表されました。一つの時代の終わりを感じます。

「Yahoo!カテゴリ」サービス終了について
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2017/06/29a/

Test my siteを公開

Test my site

こちらもモバイルファーストインデックスを睨んでのものだと思いますが、ウェブサイトのスピードを診断するツール「Test my site」をGoogleが公開しました。

Test my site
https://testmysite.withgoogle.com/intl/ja-jp

7月

検索アナリティクスの精度改善

サーチコンソールの検索アナリティクスの精度が改善されました。掲載順位が低い検索結果のデータが今までよりも正確にレポートされるようになったようです。数値が急に変わり驚かれた方も多かったのではないでしょうか。

8月

Googleマイビジネスに予約やメニューへのリンク掲載

8月は特筆すべきような出来事はありませんでしたが、強いて言えばGoogleマイビジネスの新機能として予約や注文等ができるリンクをナレッジパネルに追加できるようになりました。

9月

構造化データのガイドライン公開

構造化データのガイドラインが公開されました。英語です。

Structured Data General Guidelines
https://developers.google.com/search/docs/guides/sd-policies

レスポンシブデサイトに移行する方法について公開

レスポンシブデザインに移行する方法について、公開しました。モバイルファーストインデックス導入に伴い、レスポンシブデザインへの変更を強くGoogleが推奨しています。ただしレスポンシブデザインにしなければ評価が下がるというものではなく、レスポンシブデザインにすることでモバイルファーストインデックスにもスムーズに対応が可能という理由で推奨しているようです。今後はレスポンシブウェブデザイン一択の時代が来るかもしれません。

モバイル専用サイトからレスポンシブサイトに移行する方法
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/09/how-to-move-from-m-dot-urls-to.html

10月

非httpsページからフォーム送信で警告開始

かねてよりアナウンスはされていましたが、この月から正式にGoogle Chromeでは、非httpsページからフォーム送信する際に警告表示が開始されました。

Chrome62、フォーム送信する非HTTPSページに警告表示を開始
https://www.suzukikenichi.com/blog/chrome62-warns-against-non-secure-pages-with-forms/

国ドメインに関わらず居場所に応じて検索結果が表示されるように

これまで米Googleで検索をすると英語のページを中心に検索結果が表示されていましたが、この仕様変更でドメインに関係なくユーザの居場所に応じた検索結果を表示するようになりました。ユーザによりフォーカスした検索エンジンへと変わっていきます。

11月

AMPページへのアクセス解析が可能に

以前から問題になっていたAMPページのアナリティクスでのアクセス解析についてですが、google.co.jpでも解析が正常に行えるようになりました。

Yahoo!JAPANがAMP対応開始

3月に公表されていたYahoo!JAPANの検索結果でAMP対応ですが、11月に正式にサポートを開始したようで、現在の検索結果にAMPラベルが表示されています。

Yahoo!JAPANがAMP対応

12月

モバイルファーストインデックスが適用され始める

来年になると言われていたモバイルファーストインデックスですが、本番環境でもすでに一部で導入が始まっているようです。導入はモバイルファーストインデックスの準備がされたサイトから順に導入されているようです。

検索結果の文字数増量

Googleの検索結果のスニペットの文字数が120文字前後から250文字前後まで増加しました。これまでの2倍以上の文字数が表示されるようになりましたので、ウェブサイトの管理者はディスクリプション設定の見直しを迫られそうです。

スニペット文字数

医療・健康関連の日本独自アルゴリズム更新

以前から問題になっていた健康関連のキーワードでの検索結果をより良いものへするために日本独自のアルゴリズム更新が行われました。このアップデートもかなり議論を呼んでいますが、Googleが本格的に取り組み始めたという点は重要視するべきでしょう。

医療や健康に関連する検索結果の改善について
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/for-more-reliable-health-search.html

SEOスターターガイドがリニューアル

これまでPDFで公開されていた「SEOスターターガイド」ですがこのたびウェブページとしてリニューアルして公開されました。大きく内容が変更されたわけではありませんが、SEOの全てが詰まっているこのガイドは、一度、隅から隅までご覧になっておく必要があると思います。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドを大幅に改訂しました
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/a-revamped-seo-starter-guide.html

SearchConsoleの検索アナリティクスの取得期間が長くなる

現在実装されているわけではありませんが、これまで最大3ヶ月だった検索アナリティックスで取得可能なデータが、今後は12ヶ月分のデータを取得可能とするようです。(正確には当月を含む13ヶ月)

構造化データ検証ツールを公開

過去1〜2年で検索結果での表示にウェブサイトの管理者は様々なアプローチができるようになりました。これに伴い、リッチ検索結果が正常に表示される状態になっているかどうかをテストするためのツールが新しく公開されました。

リッチ検索結果テスト
https://search.google.com/test/rich-results

おわりに

こうやって一年を通してみてみると、今年も様々な出来事がありましたね。特に健康系やメディア系のウェブサイトに大きく影響を与えたアップデートはインパクトがあったのではないでしょうか。来年度はモバイルファーストインデックスやAMPにより注視していく必要がありそうなこともわかります。来年も引き続きSEOに向き合っていきましょう。

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