【学習塾】参考になるホームページ制作事例21選!デザインやコンテンツのアイデアも!
学習塾のホームページは、生徒が見る可能性もありますし、保護者の方がメインで見ることもあるでしょう。
ターゲットがまず2つの可能性があるところが難しいところです。
また小中高で微妙に好みも違ってきます。
今回は数ある学習塾のホームページの中でも、参考となりそうなデザインやコンテンツを用意しているWebサイトをご紹介していきます。
目次
受験への強さが伝わるサイト
TOMAS
メインビジュアルから合格実績が大きく表示され、強いインパクトを与えています。単に「◯◯大学合格」だけでなく、パーセンテージや合格者数を大きく示していて、塾の実績が強く伝わります。数値データが、「本物の個別指導」というキャッチフレーズに説得力を持たせています。
全体の色使いは赤と黒を基調としていて、力強い印象を受けます。フォーマルなフォントが使われていることで、デザインがカチッと引き締まり、信頼感がさらに強調されています。「受験指導のプロ」というイメージを自然と持てるデザインです。
希学園
https://www.nozomigakuen.co.jp/index-k/
サイトを開いた瞬間、圧倒されるほどの情熱が伝わってきますね。写真に映る講師が学園長だということがすぐにわかり、学園長自ら熱意を持って指導されているということが一目で理解できます。トップからすぐに学園長が理念を語る動画に遷移でき、強いリーダーシップと熱意が感じられます。塾の理念や指導への情熱がまっすぐ伝わり、強く印象に残るサイトになっています。
SAPIX小学部
中学受験専門としてとても有名な大手塾ですが、メインビジュアルには笑顔で楽しそうに授業を受ける子どもたちの写真が使われていて、厳しくて怖い中学受験のイメージが少し和らぎます。実績が高くカリキュラムが充実していることは、受験を考えている保護者には十分知られていると思うので、この明るいイメージのデザインで、さらに「楽しみながら勉強に励めそう」というプラスの印象が加わります。バナーやナビゲーションメニューの表記内容からはしっかりと中学受験塾らしさが伝わります。
花まる学習会
https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/
こちらも特に小学校受験で有名な教室ですが、明るさ、楽しさが全面から伝わるデザインです。全身で楽しむ子どもの写真がメインで使われ、「勉強」という意識を持たずに楽しみながら学べそうというイメージを持てます。代表や専門家によるコンテンツのバナーもページトップに設置され、教育熱心な保護者の興味を引きつけます。
アットホーム、親しみやすさを伝えるサイト
キッズ珠算会
パステルカラーを基調にしていて、柔らかく親しみやすい印象を受けます。フォントも丸みを帯びたものや遊び心のあるものが使われ、優しそう、楽しそうといった子どもにぴったりなイメージが連想できます。写真とイラストが組み合わせて使われ、親しみやすさが強調されています。派手なエフェクトやアニメーションはありませんが、サイト全体から生き生きとした雰囲気を感じられるサイトです。
ABILITY
白地の背景にパステルグリーンの差し色でまとめられた、柔らかい印象のデザインです。「東北発教育ベンチャー」のイメージと、「安心できる学びの場」という塾のブランディング要素が、配色から伝わってきます。メインビジュアルでは、実際の教室内の様子が動画で流れていて、授業見学に来ているような臨場感を感じられます。動画の中で先生と生徒がハイタッチをする場面が複数回見られ、アットホームさを印象付けています。
ナカジュク
塾の年間スケジュールやイベントがイラストと写真でわかりやすく紹介されているページがあり、競合との差別化ポイントをアピールする役割を果たしています。保護者に対しては、入会後、子どもたちがどのように塾で過ごし、成長していくのかというイメージが伝わりやすくなっており、生徒に対しても、堅苦しすぎず楽しみながら勉強できそうだというポジティブな印象を与えます。
差別化ポイントを全面に押し出したサイト
いい塾
お洒落な内装が魅力の塾のため、ページトップで内装をじっくりと見せる映像が全画面に表示されています。ルームツアーができたような感覚になります。内装の貴重となっているブラウン系の配色が、サイト内にも引き継がれていて、お洒落な落ち着いた空間で勉強できそうというイメージを持ち続けられます。
自立学習塾自習館
授業での指導をしない、自習を専門とした塾というコンセプトにマッチしたデザインです。メインビジュアルには黙々と勉強をする学生の写真がスライド式で現れ、集中して自習できる環境が整っていることが伝わります。「自習」というとどこか孤独で無機質なイメージがありますが、丸みのあるフォントやイラスト、明るい色使いで、温かいイメージや安心感も感じられるデザインになっています。
ターゲット層を限定しすぎないサイト
個別指導3.14
「塾」と一言に言っても、具体的に何歳から何歳まで対応しているのか、下層ページまで辿らないとわからないことはよくありますが、このサイトでは、開いた瞬間すぐにわかりますね。写真だけでも幼児〜高校生が並んでいることがわかりますが、写真の直下にテキストでも明記されているので誤解のおそれもありません。
全年代を対象とした塾では、デザインが少し子ども向けに偏りがちなため、中高生にはあまり向かない印象を与えてしまうおそれがありますが、このサイトはカラフルで明るい雰囲気を保ちながらも、シンプルで先入観を持たせないデザインになっています。
個別学習塾みちしるべ
https://kobetsu-michishirube.com/
オレンジを基調とした配色でまとめられていて、明るく活気がありそうな印象を受けます。笑顔の学生・先生の写真がスライドショーで流れてきて、親しみやすさを感じます。
メニューバーには写真やイラストのアイコンが併用されていています。分かりやすさは勿論、サイト全体に明るく柔らかい印象も与えています。
セイブ個別
キャッチフレーズがユニークで印象に残るサイトです。個別指導が「先生と生徒の真っ向勝負」と表現されていて、先生側の気合い、生徒側の真剣さ両方とも伝わります。通塾だけでなくオンラインも選べるという差別化ポイントも、トップで目立つように記載されていて、塾の魅力がすぐに伝わるデザインになっています。
大手塾のサイト
明光義塾
明光義塾さんはセンスのあるイラスト・アニメーションのイメージが強いですよね。ですが、ホームページではイラストを全面に押し出すことはせず、アイコンなどに小さく配置する程度に留めています。CMやチラシなど、子どもの目に留まりやすい媒体ではイラストをメインにして親しみやすさを強調し、一方で、保護者が深く検討する材料となるホームページでは、かっちりとしたシンプルなデザインで、プロフェッショナルなイメージに整えられています。戦略的にマーケティングされていることがよく伝わります。
KUMON(くもん)
https://www.kumon.ne.jp/index.html
ブランディング要素、デザイン、情報量、全てにこだわりが見える、業界最大手にふさわしい高クオリティなサイトです。トップで複数の著名なアンバサダーが惜しみなくアピールされ、ユーザーがすでに持っている公文式に対する信頼感をさらに強くさせる効果が期待できそうです。
個別教室のトライ
知名度が高く、ブランドイメージはTVCM等で十分に認知されているからこそ、ホームページは保護者が知りたがる情報を端的にわかりやすく伝えることにフォーカスした、シンプルなデザインになっています。特に、全国チェーンでありながらも地域密着型である点がよく伝わります。
ヘッダーに大きく教室検索ボタンが設置されており、フリーワードで検索できるので、学校や家の近所にトライがあるということをすぐに調べて認知できます。また、都道府県別の合格体験談、受験情報など、エリアごとの情報がかなり充実しているため、地域に根付いた受験指導を受けられそうだという信頼感を持てます。
バナーの訴求力が高いサイト
森塾
「1ヶ月無料体験」というバナーが最初に目に入ります。「1ヶ月も体験できるのはすごい」、「アンバサダーはこのタレントなんだ」という2つのポイントでまず印象付きます。さらにバナー直下に「+20点」や「229校舎」という数値を交えたアピールポイントが明記されていて、ページトップを見ただけで期待値が高まります。
個別指導塾スタンダード
赤字で大きく書かれた「0円」という数字が存在感を示しています。最大2ヶ月0円、教材費0円というお得情報はインパクト大です。さらにじっくり見てみるとヘッダーにも蛍光色で「入会費用0円」と表記されています。0円のという数字の連続と、「スタンダードで決めよう」という力強いキャッチフレーズにも後押しされ、購買意欲を引き出します。お得さをアピールする際、塾以外でも幅広いジャンルで参考になりそうなデザインです。
秀英予備校
https://www.shuei-yobiko.co.jp/
トップページには複数のバナーが設置されていますが、最も注目されそうなバナーは、メインビジュアルに固定され、最新情報などを紹介するバナーはスライド式で小さめに設置されています。固定バナーで特に訴求したい情報の見落としを防ぎつつ、次々に切り替わるバナーで訪問者の興味を引き続けています。
英進館
メインビジュアルから、「9月度」の入塾生を募集していることが大々的にアピールされていて、強い限定感が感じられます(本記事執筆日は8月)。塾選びは迷い始めるとキリがないですが、このように期間が限定された表記があると、「◯月までに早く決めないと」と焦りを感じさせる効果も期待できます。まずはこの塾にすぐに体験申し込みをしてみよう、というアクションに繋がりやすくなりそうです。
エフェクト・アニメーションが効果的なサイト
ナビ個別指導学院
?→!のアイコンに合わせて、モデルの表情が変わり、コンセプトを理解しやすいです。「わかった!」や「自分でできた!」という柔らかい表現で、勉強が苦手な生徒にも優しい印象を与えます。
スクール・ワン
メインビジュアルでは講師がにこやかに指導する映像が流れ、「褒めて伸ばす指導」というキャッチフレーズを印象付けています。デザイン自体はシンプルですが、オンマウスした際にボタンが大きくなったり文字や背景の色が変わったりと、操作のしやすいサイトになっています。
学習塾の検索キーワード徹底分析!ライバル塾に差を付けるためのヒントを探しました!
今回はですね、学習塾のホームページのコンテンツについて一緒に考えていく、というテーマでお話ししたいと思います。
学習塾ホームページのコンテンツ戦略:どんなページが検索に強い?
さて、どういった内容かと申しますと、世の中には色々な学習塾がありますけれども、これからホームページをリニューアルしようとか、新しくホームページを作ろうと考えていらっしゃる方々に向けて、どういったページ構成にすれば検索エンジンに評価されやすくなるのかを一緒に考えていく、という趣旨でございます。
そのために、「Semrush(セムラッシュ)」という分析ツールを活用します。このツールは非常に優れものでして、特定のキーワードを入力すると、それに関連するキーワードをずらっと一覧で表示してくれる機能があるんです。そのツールを使って得られた結果を皆さんと一緒に眺めながら、「へぇ、こんなキーワードで検索する人がいるんだな」とか、「こういうページを作ったらアクセスが集まるかもしれないね」といったことを検討していければと考えています。
では、前置きはこのくらいにして、早速具体的なデータを見ていきましょう。
「学習塾」キーワードの現状分析
まず、今回は様々な検索キーワードが存在する中で、例えば「塾」だけで検索する人もいれば、「学習塾」や「個別指導塾」といった具体的な言葉で探す人もいます。今回は、その中でも「学習塾」というキーワードに絞って分析を進めていきたいと思います。
検索ボリュームとCPCについて
現在表示しているのは、「学習塾」というキーワードの概要です。
まず注目すべきは検索ボリュームでして、「74k」と表示されています。これは、月間でおおよそ7万4000回ほど検索されているという意味になります。かなりの数ですよね。
ちなみに、CPC(クリック単価)という項目もありますが、これは広告を出した場合の1クリックあたりの単価のことです。ただ、これは時期や市場の動向によって変動するので、今回はあまり深くは触れません。重要なのは、やはり検索ボリュームが約7万4000回もある、という点です。
参考までに、我々のようなWeb制作やマーケティング支援の業界で主要なキーワードと比較しますと、だいたい1万2000回程度なので、それと比べても「学習塾」というキーワードがいかに多く検索されているか、5~6倍もの規模があるということがお分かりいただけるんじゃないかと思います。
Googleトレンドで見る「学習塾」の推移
次に、Googleトレンドというツールを使って、「学習塾」というキーワードが過去5年間でどのような検索数の推移を辿ってきたのかを見てみました。
データによりますと、2020年頃は人気指数のようなものがだいたい40くらいの数値でした。これは検索回数そのものではなく、あくまで人気の度合いを示す指数です。
そして、直近のアベレージを見ると、実は少し落ち込んでいる傾向が見受けられます。
「学習塾」というキーワードで検索する人の数は、塾業界全体としては伸びている可能性もあるかもしれませんが、この特定のキーワードに限って言えば、やや下降気味なのかもしれない、ということがうかがえます。
試しに、「塾」という、より一般的なキーワードもトレンドに追加して比較してみました。グラフ上で赤色で示されているのが「塾」の推移です。
これを見ると、「塾」全体では検索数にそれほど大きな変動はないものの、こちらも若干ですが下降トレンドにあるように見えますね。少子化の影響なのか、他の要因があるのかは断定できませんが、気持ち下がっているような印象を受けます。
「学習塾」検索の季節変動
再び「学習塾」のみのデータに注目してみましょう。
グラフをよく見ると、時々、山なりに検索数が大きく伸びるタイミングがあるのが分かります。ここを詳しく見ていきたいと思うんですが、例えば8月、それから1月末くらい、そして6月や3月頃にも山が見られます。逆に、年末年始あたりは検索数が落ち込んでいるようです。
年間で検索数が伸びるタイミングが2回ほどある、という傾向が見て取れますね。
1回目のピークは、だいたい2月から3月頃です。年度末が近づき、来年度に向けていよいよ塾を探そうか、という動きが活発になる時期なのでしょう。
もう一つのピークは夏前、特に6月頃です。夏期講習などが始まる前に、情報収集のボリュームが上がっていると考えられます。
この記事を読んでくださっている方は、おそらく塾業界の方がほとんどだと思いますので、「そんなことは百も承知だよ」と思われるかもしれませんが、改めて検索データでも同様の結果が示されているということを共有できればと思います。この時期にいかに効果的なアプローチができるかが重要になってきますね。
「学習塾」関連キーワードから見えるユーザーニーズ
ここからは、「学習塾」に関連するキーワードを色々と見ていきたいと思います。Semrushが表示してくれた関連キーワードの中で、検索回数が多いものから順番に並べてみました。
当然ながら、「学習塾」という単体のキーワードが最も検索回数が多いです。
その次に多いのは、なんと「学習塾 小学生」やそれに類するキーワードで、2位・3位を占めています。これは興味深い結果ですね。
「近くの学習塾」というニーズ
さらに注目したいのが、「近くの学習塾」というキーワードです。これも非常に検索数が多い。
やはり、皆さんお近くで通える塾を探す傾向が強いということでしょう。通信教育のような選択肢もあるとは思いますが、少なくとも「学習塾」というキーワードで探す場合においては、物理的な距離感が重視されているようです。
年代別のニーズ:「小学生」「中学生」
次に、「学習塾 小学生」や「学習塾 中学生」といった、年代別のキーワードが続いています。このことから、保護者の方々は、お子さんの学年に合わせて情報を探していることが分かります。
ですので、もし小学校と中学校の両方のコースを設けている学習塾の場合、小中学生をまとめたトップページを作るのではなく、小学生向けのトップページと中学生向けのトップページをそれぞれ用意し、各ターゲットに合わせたキーワードで集客を図る必要があると言えるでしょう。
「近くの」と検索しているニーズに対しては、ページのタイトルに直接「近くの」と入れるのは少し不自然かもしれません。しかし、塾の所在地である地域名は、ホームページの各所にしっかりと明記する必要があります。
また、もし複数の教室を展開しているようでしたら、各教室ごとに独立したページを作成し、それぞれのエリア名で検索にヒットするような対策が重要になってくる、ということがこのデータからも読み取れます。
「個別指導」への高い関心
続いて見ていきますと、「学習塾 個別指導」というキーワードが出てきました。これも非常に人気が高いですね。
これは、個別指導という形態に対するニーズが非常に強いことの表れだと思います。ですので、個別指導をメインにされている学習塾の場合は、「個別指導」というキーワードをホームページのタイトルや重要な箇所にきちんと含めておくことが不可欠です.
「人気」「おすすめ」「評判」:口コミへの関心
次に興味深いのが、「人気の学習塾」というキーワードです。ここで、ランキング的な要素を求めるユーザーの心理が見えてきます。
学習塾は、選択肢が非常に多い業界です。美容院のように「一度試してみて、合わなければ次」と気軽に変えられるものでもないビジネスの性質上、「失敗したくない」という気持ちが強く働くのは当然と言えるでしょう。
その気持ちが、「人気の学習塾」や、それに類する「おすすめ」「評判」「口コミ」といったキーワードでの検索に繋がっていると考えられます。
これらのキーワードで検索しているということは、「この塾に決めよう!」という確信をまだ持てていないユーザーが多い、ということの裏返しでもあります。
このニーズに対して、どうアプローチしていくか。これは賛否両論あるかもしれませんが、例えば自社のホームページ内に「人気の学習塾ランキング」のようなページを作り、そこで自社を1位として紹介するのも、検索で上位表示されるための一つのテクニックではあります。
ただし、こういった手法は近隣の他の塾から反感を買う可能性もあるので、そこを気にしないというスタンスであれば、他の業界では実際にやられているケースもありますね。
もっとマニアックな話をすれば、別ドメインで学習塾の人気ランキングサイトを自分たちで立ち上げてしまう、という方法も考えられます。実際に、「ランキングサイトを作って、そこに1位として掲載しませんか」と営業してくる業者も存在します。このあたりをどう攻めていくかは、まさにセンスが問われるところですが、いずれにしても「人気」「評判」「おすすめ」といったキーワードは、ユーザーの関心が非常に高いということは間違いなさそうです。
特定科目へのニーズ:「英語」の場合
さらにキーワードを見ていくと、次に出てきたのが「英語」です。「学習塾 英語」という検索ですね。これは特定の科目に対するニーズです。
英語だけが特別に人気がある可能性も否定できませんが、国語や数学といった他の科目に関しても、特定の科目だけを強化したいと考えている生徒さんや保護者の方は一定数いらっしゃるだろうと推測できます。
Semrushの分析結果で、「学習塾 英語」のキーワードの横に緑色のマークが付いているのですが、これは他のキーワードに比べて競争が比較的緩やかであることを示唆しています。
おそらくですが、学習塾のホームページで、「英語」という科目だけに特化した詳細なページをわざわざ作っているところが少ないのではないでしょうか。
多くの塾では、「英語コース」といった形で他の教科と並列に紹介しているか、あるいは「国語・数学・英語コース」のようにまとめて扱っているケースが多いかもしれません。
たとえ「英語だけの専門コース」がなかったとしても、「当塾の英語指導は、ここが違います!」「英語にはこんなこだわりを持って取り組んでいます」といった英語に特化した情報ページを作るだけでも、競合が少ない分、検索で上位に表示される可能性は十分にあると思います。他の科目についても同様のことが言えるでしょう。
「オンライン」という新たな選択肢
続いて、「学習塾 オンライン」というキーワードも見受けられます。オンライン指導に対するニーズも確実に伸びてきていることが見て取れます。これがどういった具体的なニーズに基づいているのかは、人によって様々だとは思いますが、一つの選択肢として定着しつつあるのは間違いないでしょう。
地域名での検索ニーズ
キーワードを追っていくと、このあたりで初めて具体的な地名、「名古屋」が出てきました。「学習塾 名古屋」といった検索です。
やはり、「近くの学習塾」というキーワードが上位にあったことからも分かる通り、地域名での検索ニーズも根強く存在します。場合によっては、地域名での検索が上位を独占することさえあります。
ただ、少し面白いのは、「学習塾」というキーワードで検索する際に、最初から地域名を入れないユーザーも一定数いるという点です。通常、地域密着型のビジネスであれば、ユーザーは「自分たちのエリアの情報だけが出てくるだろう」と期待して、最初から地域名を入れて検索することが多いのですが、「学習塾」の場合は少し事情が異なるのかもしれません。
これは推測ですが、ある程度遠くの塾であっても、良ければ通う意思がある、というユーザーが一定数いるのかもしれません。「近くの」と言っても、コンビニエンスストアを探すような感覚の「すぐ近く」というよりは、「隣町くらいまでなら全然通えるよ」という方も多いのではないでしょうか。
そのため、具体的な地域名を入れずにまず「学習塾」と検索してみる、という行動パターンがあるのかもしれません。
また、全国展開している大手の学習塾も存在しますから、そういった塾が自分の住んでいる地域の近くにもあるかもしれない、という期待感から、あえて最初は地域名を入れずに検索している可能性も考えられますね。
その後も、様々な地域名や、具体的な塾名も関連キーワードとして表示されていました。
「進学塾」と「学習塾」の違いを意識するユーザー
ここで、これまでとは少し毛色の違うキーワードが登場しました。それは「進学塾 学習塾 違い」というものです。
このキーワードから明確に分かるのは、ユーザーの中には、「進学するための塾」と「(補習などのための)学習塾」を明確に分けて考えている層が一定数存在する、ということです。
ですから、もし進学指導を専門にされている学習塾であれば、あえてホームページのタイトルや説明文に「進学塾」という言葉を前面に出すことで、競合を避けつつ、よりニーズの合致したユーザーにアプローチできる可能性があるわけです。
このように、ターゲットユーザーに合わせてホームページのタイトルや打ち出し方を調整することは、競合との差別化を図り、検索で上位表示され、結果としてアクセス数を増やすための一つの重要なきっかけになり得ます。
「月謝・費用」への関心は高いが…
ここまで、特定の学習塾名なども関連キーワードとして散見されましたが、ここで初めてお金に関する具体的なキーワードが出てきました。
それは「学習塾 月謝」や「学習塾 費用」といったキーワードで、月間の検索ボリュームも140程度と、そこそこあります。
やはり、皆さんお金のことは気になるところだと思います。どのジャンルのビジネスにおいても、費用に関するキーワードは必ずと言っていいほど検索されます。
しかし、ここで一つ注目すべきポイントは、「安い」といった直接的な価格訴求のキーワードよりも先に、「月謝」や「費用」といった、具体的な支払い項目を示すキーワードが出てきている点です。
このことから、必ずしも「とにかく安い塾」を探しているわけではない人が多い、ということが見て取れるのではないでしょうか。
もちろん、価格を重視する方も一定数いらっしゃいますが、それ以上に、指導内容がお子さんに合っているか、塾の方針がお子さんの性格や目標とマッチしているか、といった点を重要視している方が多い、ということが、これらのキーワードからも垣間見えます。
年齢別の詳細なニーズ:「4歳」というキーワード
その後もキーワードを色々と見ていったのですが、ここでまた面白そうなキーワードが見つかりました。
それは「4歳 学習塾」という、具体的な年齢を入れたキーワードです。このことから、かなりピンポイントな年齢でお子さんに合う塾を探している方が結構いることが分かりました。
何が言いたいかと申しますと、例えば幼児向けの学習塾の場合、つい「幼児向け学習塾」と一括りにしてホームページのタイトルなどに入れてしまいがちです。しかし、たとえ幼児向けの総合的なページを作っていたとしても、タイトルや説明文に「4歳」「5歳」といった具体的な年齢の数字をきちんと入れておいた方が、検索に引っかかりやすくなるということが、このデータから分かります。
今回のデータでは「4歳」の検索数が一番多かったのですが、「5歳」や「6歳」といったキーワードで検索する方も一定数いると考えられます。特に幼児に関しては、このように年齢を具体的に示すことが重要になってくる、というのがここから見て取れるポイントです。
特定の状況に応じたニーズ:「母子家庭 割引」
続いて、月間検索ボリュームが40程度あったキーワードの中に、「母子家庭 割引 学習塾」というものがありました。
これは、ご自身の家庭環境に応じた塾を探している方、あるいは何らかの割引制度を探している方がいる、ということを示しています。
もし、そういった割引制度を設けていらっしゃる学習塾なのであれば、その情報をきちんと発信することで、必要としている方に届きやすくなります。割引制度があること自体で検索して情報を探している方もいるかもしれませんし、社会貢献的な意味合いもある素晴らしい取り組みだと思いますので、実施されている場合は専用のページを作るなどして、分かりやすく情報を掲載しておくと、より多くの方に認知してもらいやすくなるでしょう。
「PayPay」など支払い方法への関心も
だいたいこのあたりまでが、地域や年齢、そしてどのようなキーワードで検索が多いのかをピックアップして見てきた中で、特に面白そうだと感じた点です。
あとですね、もう一つ興味深い検索キーワードがありました。それは「PayPay 学習塾」というものです。面白いですよね。
支払い方法に関して検索してくる方がいる、ということです。このことから、おそらくクレジットカード払いなど、他の支払い方法に関する検索も一定数あるのではないかと予想できます。
学習塾のホームページの中には、支払い方法についてまで詳しく記載していないケースも結構あるかと思います。もしPayPayでの支払いに対応しているのであれば、その旨を記載した方が良いでしょうし、クレジットカードが使えるのか、現金のみなのか、銀行振り込みなのか、といった支払い方法についても、「よくある質問」ページなどを作成してきちんと明記しておくと、支払い方法の利便性を理由に興味を持ってくれる方もいらっしゃるかもしれません。
まとめ:キーワードから見つける、ホームページに必要なページ
ここまで、様々なキーワードを一緒に見てきましたけれども、何か新しい発見があれば嬉しく思います。
このように、検索キーワードを分析しながら、ホームページに必要なページ構成を考えていくというアプローチは、今回初めて試みてみました。このやり方が皆さんに気に入っていただけるかどうかは分かりませんが、もし好評でしたら、他の業界についても同様の分析をやっていきたいな、なんて考えております。
それでは、お読みいただきありがとうございました。