ホームページの見積もりはどのくらい前にするべきなのか
これからホームページを制作しようと考えている方、今は既にお問い合わせはしている段階でしょうか。もしお問い合わせする前でしたらラッキーです。
ホームページを起点とした事業戦略を考えている場合、開始までの期間を読めていないと、事業計画とズレが出てしまう可能性もあります。
今回はお問い合わせやお見積りを始めてから、どのくらいの期間で実際の制作に漕ぎ着けるのかについて解説していきます。
目次
結論からいうと1〜2ヶ月前
最初に結論から申し上げますと、「制作開始」より1〜2ヶ月前にはお問い合わせ、つまりお見積り依頼を始めるのが良いです。
↓ホームページの制作期間についてはこちら
初心者向けホームページ制作の依頼の流れ|期間や注意点は?
もちろんこの期間は現在の状況がどのようなものかによって変わります。
- 新規でホームページ制作をするのか
- リニューアルなのか
- マーケティング要素も関わってくるのか
などです。「目的やマーケティングはどうでもよい、デザインさえ新しくなっていれば良い」ということであればもう少し早いかもしれません。
それでは1〜2ヶ月前とお伝えした根拠についてこれからお伝えしていきます。
サイトの規模
これは誰でも想像できることかもしれません。
リニューアルの場合に、より影響することが多いですが、サイトの規模感がどのくらいになるかによって期間が変わります。
新規制作の場合でも、これから制作しようと考えているサイトの規模が大きかったり、システム的要素が複雑に関わってくると、比例するように期間も長くなります。
自社の意思決定スピード
次に考えなければならないのは、制作会社ではなく自社についてです。
代表自らが打ち合わせに参加し、最終決定を下すのであればスピーディーにことが進むでしょう。
しかし、月に数度の会議でのみ議論される会社もあります。そのような場合には、当然長期化しますので、バッファを持っておくのが良いでしょう。
どのくらいの温度感で動いているか
ただ単にお問い合わせやお見積りをするといっても、あなたがどのような温度感で検討しているのかも重要です。
今すぐにでも新しいホームページが欲しいのか、それともまず予算だけ聞いてから制作を検討するのか、によって変わります。
先にも説明した自社の意思決定スピードとも似ていますが、まだ予算感もわかっていない場合では、何にどのような費用がかかるのか、どこまでが現在自社にとって必要なWebコンテンツなのか、などをこれから議論する必要が出てくるでしょう。
温度感が低い場合には3ヶ月程度は見ておいたほうが良さそうです。
お問い合わせから契約までに制作会社がすること
それでは実際にお客様にお問い合わせをもらってから、制作会社がどのような作業をするのかについてご共有していきます。このイメージが湧けば、予め期間が必要であることが理解しやすいかもしれません。
現行サイトの分析(アナリティクス・UX・営業課題)
一口に現行サイトの分析といっても、その内容は多岐に渡ります。
現行サイトのデザイン的要素、つまり顧客がホームページを訪れた際にどのような課題を持つ可能性があるかについての分析。
解析ツールが既に導入されているようでしたら、そのデータからどのような点を改善策として盛り込んだほうが良いかの分析。
ホームページと営業(部署的な意味です)は連動していますので、営業目標や営業活動をスムーズに支援する意味でホームページにどんな役割が必要かについて分析する必要が出てくることもあるでしょう。
このようにお客様の目的に応じて様々な分析が必要となります。
競合分析
次に競合分析です。競合他社を出し抜きたいのであれば、それを上回るような施策を用意しなければなりません。
SEO的な分析もありますし、キラーコンテンツがどのようなものなのかについての分析なども必要です。
デザイン制作
事前にどのよなデザインにリニューアルされるかイメージできるようなデザイン案が欲しいというお客様もいらっしゃいます。
ちなみに弊社では基本的にそのようなサービスは提供しておりませんが、マスト要件であればデザインの制作期間も加味しておく必要があるでしょう。
契約書の確認期間
最後に最も忘れがちなのが契約締結に伴う、契約書の精査期間です。両者の意向がスムーズに噛み合えば問題ありませんが、決して安くない費用を支払うわけですから、安易に契約を結んでしまうのは危険です。
意向がスムーズに噛み合わなかった場合には、両者の妥協ポイントを模索しつつ契約に漕ぎ着ける期間が必要です。
もし両者合意が取れなかった場合には、最悪イチから制作会社を選び直さなければならなくなる状況も起こりうるでしょう。
実際の流れのイメージ
それではここまで説明したことを踏まえて、実際に制作開始まで全体の流れについて解説します。
1,お問い合わせする
お問い合わせフォームやお見積りフォームから制作会社にまずお声掛けをします。
2,打ち合わせで課題などを確認する
制作会社からの折返しの連絡があった後、まず一度お打ち合わせをすることが多いです。スムーズに打ち合わせの日時が設定できれば良いですが、そうでない場合も考慮しておきましょう。
また声をかける制作会社が増えれば増えるほど、日程調整などで期間を取る必要があります。
3,分析に際してNDAの締結
打ち合わせの後、見積書の作成を依頼したい制作会社に対して、提案に際して必要なデータの提供が必要となることがあります。
データを競合他社に提供されてしまっては、ひとたまりもありませんので、事前に秘密保持契約(NDA)を結ぶ必要があります。
両者にNDAのフォーマットが用意されている場合、どちらの雛形で進めるのか合意形成をスムーズに取れるよう努力が必要です。
4,分析・提案・見積もり作成
NDAを締結したら、いよいよ本格的にお見積り作成です。
お見積りにあたり、どのようなコンテンツが必要にあたっての分析をこの段階で行います。
また、ただお見積りだけ作成されても、どうしてその費用が必要なのかに対しての説明がないと困ってしまいますよね。
そこで制作会社ではプレゼン資料を作成します。プレゼンはクライアントが理解しやすいようにパワポ等の資料作成をする必要が出てきますので、この期間を予想しておくことが大切です。
5,プレゼン
資料が完成したらプレゼンの日取りを決定します。複数社から1社のみの決定となる場合、複数社からプレゼンを受ける期間と、その後選定する期間を想定しておきましょう。
6,予算調整
例えば好感触な1社が見つかった、でも予算の折り合いが微妙につかない…といったことも考えられます。そこで予算内にうまく収まるような話し合いや、制作するコンテンツの最終決定が必要となります。
システムなどが絡んでいた場合には、細かい仕様まで詰めておくほうが安心です。
7,契約書の確認
お見積りが最終決定したら、いよいよ委託契約の締結です。
法務部や顧問弁護士に確認依頼が必要なのであれば、そのためのリソースを予め確保しておくほうがスムーズでしょう。
専門用語については制作会社に確認しつつ慎重に契約締結をするようにしましょう。
8,契約締結
無事内容が固まったら、それを紙媒体で締結するのか、それとも電子契約でスムーズに済ませるのかによっても多少期間は変動するでしょう。
紙媒体の場合、郵送等のやり取りで期間が伸びます。
実は色々と制作開始までに手間がある
開始期間までに考慮する要素ついて、色々とご理解いただけたのではないでしょうか。
制作会社にも準備が必要なことはありますが、実は自社リソースについても考えなければならない部分が、色々とある点については見落としも多かったのではないでしょうか。
ホームページは急いで制作すると経験上、失敗に繋がりやすいです。
上記を総合的に考え、どのくらいかかるのか事前に逆算することをお勧めいたします。