Webメディアマーケティングの要!ストックコンテンツとフローコンテンツの違い
目次
ウェブメディアやコンテンツマーケティングを行う上で必須となる知識に「ストックコンテンツ」と「フローコンテンツ」と呼ばれる2つのタイプが存在します。
言葉は聞いたことがあるけれども具体的な内容や違いについてはイマイチ理解出来ていない方も多いのではないでしょうか?
本記事では「ストックコンテンツ」と「フローコンテンツ」について、それぞれの特徴を解説しながら両者の違いについてご紹介していきたいと思います。
SEOを駆使したコンテンツマーケティングでは非常に重要となる知識ですので、しっかりと理解した上でコンテンツ制作を進めましょう。
ストックコンテンツとフローコンテンツとは
コンテンツを作成する際、「コンテンツがユーザーにとって有益である時間の長さ」によって、「ストックコンテンツ」と「フローコンテンツ 」という2つのタイプに分けることが可能です。
それぞれの概要について確認していきましょう。
ストックコンテンツについて
ストックコンテンツは、簡単にいうと「寿命が長い」コンテンツを表します。
ユーザーが、いつどのタイミングでコンテンツを確認した場合でも、記事の価値が失われることなく有益であるコンテンツが該当します。
代表的な例としては、「Wikipedia(ウィキペディア)」などがストックコンテンツのメディアです。
情報が蓄積されていき、ユーザーの確認するタイミングに関係なく、有益な情報が提供されているコンテンツです。
またストックコンテンツを増やしていくことで、メディア全体への安定したアクセス数増加にも繋がり、メディアとしての価値も上がることが期待出来ます。
ストックコンテンツの主な狙いとしては、「安定したアクセスの獲得」です。
多くのコンテンツマーケティングにおいて、ストックコンテンツには「売上に繋がる商品への誘導」が設定されている傾向にあります。
フローコンテンツについて
フローコンテンツでは、ストックコンテンツとは反対に「寿命が短い」コンテンツを表します。
寿命が短いコンテンツでは、注目を集めることが出来るよう、旬なネタをコンテンツに盛り込むことで、爆発的な読者増加を目指すのが狙いとなります。
他にもフローコンテンツの更新頻度を増やすことで、毎日メディアを訪れてくれるファンを増やし、ストックコンテンツに誘導していくという手法も一般的です。
フローコンテンツの主な狙いとしては、「新規ユーザーの獲得」・「メディアの固定ファン獲得」などが挙げられます。
ストックコンテンツとフローコンテンツのメリット・デメリットとは
次にストックコンテンツとフローコンテンツのメリット・デメリットを確認していきたいと思います。
ストックコンテンツのメリット
ストックコンテンツは、時間の経過と共にコンテンツの価値が変わるわけではないため、安定したアクセスを望めることが大きなメリットとなります。
ストックコンテンツの場合、検索エンジンの上位に表示されていれば何年も前に作成したコンテンツに毎月一定数のユーザーが訪れてくれることも少なくありません。
また、記事の数が増えてくるとメディア自体のアクセス数が増え、ストックコンテンツをはじめとした売上に繋がるコンテンツへのアクセスも増える傾向にあります。
ストックコンテンツのデメリット
ストックコンテンツのデメリットはなんといっても競合サイトの多さにあります。
確立した情報を提供するコンテンツとなるため、昔ながらの人気サイトも多くあり、アクセス数を増やすことが難しいと言えます。
アクセスを獲得するためには地道に少しずつ記事を増やしてメディア全体のアクセスを伸ばしていく必要があり、実際に売上に繋がるような効果を得るためには時間が掛かる点がデメリットと言えます。
フローコンテンツのメリット
フローコンテンツのメリットとしては、旬のトピックを捉えてコンテンツを作成することにより爆発的なアクセス増加が期待出来る点にあります。
旬な情報は、様々なSNSを中心にコンテンツが拡散される可能性が高いため、新規ユーザーの獲得に繋がります。
また、フローコンテンツの場合、ストックコンテンツのように時間を掛けて作り込むコンテンツというよりも、更新ペースを重視して様々な情報を引用したりすることも多いため、コンテンツ作成に掛かる時間が少なく済む点もメリットです。
フローコンテンツのデメリット
フローコンテンツのデメリットとしては、コンテンツの寿命の短さが挙げられます。
旬なトピックを中心にしたコンテンツでは、トピック自体のブームが過ぎると作成したコンテンツもほとんど読まれることがなくなってしまいます。
フローコンテンツを作成する場合、旬なトピックは限られるため似たようなコンテンツが数多く同タイミングで作成されます。
うまくコンテンツをバズらせることが出来なかった場合、ほとんどアクセスされることなく消えていく可能性も否定出来ません。
また、フローコンテンツはストックコンテンツと比較すると比較的コンテンツ作成に掛かる負担は低いですが、更新数を確保するために大量のコンテンツ作成が必要なこともデメリットと言えます。
目的別で考えよう!ストックコンテンツとフローコンテンツどっちを作る?
ここまで「ストックコンテンツ」と「フローコンテンツ」についてご紹介してきたところで、目的別にどちらのコンテンツを作成すべきかについて説明していきたいと思います。
新規ユーザーを増やしたい!
新規ユーザーを増やしたい場合、「フローコンテンツ」の作成が必要となります。
フローコンテンツでは、コンテンツを量産することでこれまでメディアを訪れたことのないユーザーにもアクセスされる可能性が高くなります。
フローコンテンツ自体は、ユーザーに読まれる期間は短い傾向にありますが、新規ユーザーにメディアを認識してもらい、固定ファンとなってもらうためのきっかけ作りには重要な役割を果たします。
コンテンツの拡散や一時的なバズ狙い
コンテンツの拡散や一時的なバズ狙いとしても「フローコンテンツ」の作成が必要となります。
コンテンツが拡散されやすい傾向としては、今話題の旬のトピックを採用していることが重要になります。
多くの人が注目をしている話題は、その時々により移り変わるため「ストックコンテンツ」で作成することには向いていません。
バズコンテンツとなるためには、狙って作ることと同時に「運」の要素も否定出来ないため、なるべく多くの「フローコンテンツ」を作成し、コンテンツが拡散される可能性を上げることが重要なポイントとなります。
売上に直結させる
売上に直結させるためには「ストックコンテンツ」の作成が必要となります。
「フローコンテンツ」のような寿命の短いコンテンツからは一時的な売上は期待出来ても長期的に安定した収入として繋げることは難しいのが実情です。
「ストックコンテンツ」の場合、ユーザーがいつ見ても情報の鮮度や有益さは変わらないため、安定したアクセスが期待出来ます。
安定したアクセスが期待出来るコンテンツで、売上に繋がる商品への導線をしっかりと作り込むことで、安定した売上にも繋げることが可能です。
ストックコンテンツとフローコンテンツそれぞれに向いたサービスとは
目的別に作るべきコンテンツが決まったところで、最後にどういったサービスが「ストックコンテンツ」「フローコンテンツ」に向いているのかをご紹介していきたいと思います。
ストックコンテンツ向きのサービス
ストックコンテンツ向きのサービスとしては、「ブログ」「Youtube」といったメディアサービスが挙げられます。
特にブログはストックコンテンツの王道ともいえ、有益なコンテンツを制作しておくと、Googleなどの検索エンジンから何年も前に作成したコンテンツにアクセスされることも少なくありません。
Youtubeに関しては、フローコンテンツのようにバズを生み出すこともありますが、どちらかというとコンテンツを蓄積していくタイプのストックコンテンツと呼べます。
ストックコンテンツのポイントとして、検索エンジンからの流入が期待出来ることが挙げられ、ブログはもちろん、Youtubeも現在Googleなどの検索エンジンで上位表示されることが多くなってきています。
今後Youtubeはブログに取って代わるかも知れないほど勢いのあるストックコンテンツと言えます。
フローコンテンツ向きのサービス
フローコンテンツ向きのサービスとしては、「Twitter」「Instagram」「Facebook」などのSNSが挙げられます。
SNSでは、ユーザー同士が互いの情報を共有することが目的とされているため、様々なトピックが拡散されやすい傾向にあります。
バスを生み出すコンテンツの先駆けとして「Twitter」の存在が挙げられますが、最近では「Instagram」もユーザー数増加に伴い、重要視するべきサービスと言えます。
また、Facebookについても「Twitter」や「Instagram」と比較した場合、ユーザー同士がより親密な関係を築いている傾向にあるため、信頼出来る人が紹介する内容なら見に行ってみようと、一度拡散され始めるとコンテンツへの実アクセス数が増える傾向にあります。
さいごに:ストックコンテンツとフローコンテンツはお互いの特徴をうまく組み合わせて運用するのが最適
本記事では、Webメディアやコンテンツマーケティングにおける「ストックコンテンツ」と「フローコンテンツ」の違いについてご紹介してきました。
結論として、「ストックコンテンツ」または「フローコンテンツ」だけでメディアを運営するのではなく、双方をうまく組み合わせた上でSNSや各種サービスと連携させながらコンテンツマーケティングを行うことか売上に繋がる最も有効な手段となります。
今回ご紹介した内容を参考に、まだ着手出来ていないサービスやコンテンツがあれば積極的にマーケティング手段として取り入れてみてください。