誰でも簡単にできる!顧客のニーズや需要を把握・調査する方法(BtoC向け)
洋服も、美容院も、清掃代行も、あらゆるサービスは顧客のニーズに紐付いて発展します。ですので当たり前のようですが、顧客のニーズを汲み取ることは、ビジネスをする上でとても重要です。これまで顧客アンケートやカスタマーセンターなど、様々な方法でニーズを汲み取る努力を企業は試してきました。
しかし、近年インターネットが発達し、誰でもある程度簡単に顧客のニーズを探ることができる便利な時代になってきました。
そこで今回は、誰でも簡単にできる顧客のニーズを調査することができる方法をいくつかご紹介いたします。
1,教えて!goo・Yahoo!知恵袋
教えて!gooは、検索ではわからなかったあなたの質問をみんなで解決できるQ&Aコミュニティサービスです。総質問・回答数 2600万件以上。あなたの疑問・悩みもきっと解決します。
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/
Yahoo!知恵袋は、疑問や課題・問題を解決しようと『情報を得たい』『知りたい』というユーザーが訪れている日本最大級の知恵共有サービスです。
質問のジャンルもエンターテインメントやビジネス・雑談など多岐にわたり、質問総数は約1億4,000万件、回答総数は約3億5,000万件にのぼります。
2014年 Yahoo媒体資料より
http://i.yimg.jp/images/marketing/portal/paper/media_sheet_open.pdf
皆さんご存知の巨大Q&Aサイト。膨大な数の質問が寄せられていますので、ニーズの調査にぴったりです。Yahoo!知恵袋のほうが総質問数は多いので、参考になる質問も多いのかもしれません。
ちなみに試しに教えて!gooで「美容院」と検索してみると、
- 男性が美容院へ行ける年齢
- 美容院の見分け方
- 美容院をかえるときどうやって行く美容院決めますか?
- 美容院を変えたら駄目??
などなど、質問をが出てきます。
質問の詳細を見てみると、「顧客はどういうときに美容院を変えることがあるのか」や「男性が抱える美容院の悩みなど」などのニーズが見えてきます。
しかし気をつけなければならないのが、こういったサイトで見られるのは、個人に依存した内容となりますので、同じ悩みを多くの人が抱えているとは限りません。たくさんの質問を眺め、「ヒントを掴む」くらいの感覚で見ることをオススメします。
2,LINE Q
LINEの運営するQ&Aサイトです。こちらもYahoo!知恵袋や教えて!gooと同様のサービスですが、使用者の年齢が若いのが特徴です。
例えば「ネイルサロン」というキーワードをYahoo!知恵袋で検索すると、ネイルサロンを開業するにあたっての質問が多く出てきますが、LINEQで検索をしてみると「明日学校なのにネイルが落ちなくてどうしたらいいですか?」といった、いかにも若者が検索していそうな質問がゴロゴロ出てきます。
若者も多く利用するサービスでのニーズを調査したいと考えている方には、おすすめのサービスです。
3,Twitter
Twitterは皆さんご存知の通り、みんなが思ったことをつぶやいてくれるサービスですので、様々なニーズが転がっています。しかしTwitterは何かに困って投稿しているわけではありませんので、検索の仕方でやや工夫が必要です。
例えば転職サイトにどのようなニーズがあるのか調べたいときに「転職サイト」とだけ検索してもノイズが多くなってしまいますので「転職サイト 不便」といったように複合キーワードの検索をしてみます。
すると、「転職サイトでマイナス検索ができないのが不便」とか「転職サイト見過ぎてたら携帯回線に制限がかかった」などといった不便に感じる瞬間のニーズを汲み取ることができます。
一工夫は必要なので難易度は高いですが、その投稿をした人がどのようなプロフィールなのかも確認することができますので、そのニーズは若い人なのか、どのような職業なのか、どういった趣味を持っているのか、なども把握することができるのは大きなメリットとなりそうです。
4,競合のよくある質問ページ
これは全く知らない業界について勉強する際に役立つことが多い手法です。様々な会社のホームページには「よくある質問」というコンテンツが用意されている場合が多々あります。よくある質問は、その名の通りお客様から尋ねられることの多い内容ですので、どういったことにお客様が困ることが多いのか、非常に参考になることがあります。
例えば、ダイエット業界では今ライザップさんが世間を賑わせていますが、ホームページのよくある質問には、
- リバウンドしないか心配
- 運動が苦手でも大丈夫か
- 年齢が高くても大丈夫か
など、ジム系のダイエットには上記のような悩みがあることがわかります。裏を返せば顧客のニーズということになるので、参考になるのではないでしょうか。
5,Yahoo!キーワードアドバイスツール・Googleキーワードプランナー
Yahoo!とGoogleにて検索広告を出稿する際のヒントとなるキーワードを探すためのツールです。このツールを使用するためには、Yahoo!とGoogleのそれぞれにて広告出稿用のアカウントを開設する必要がありますが、実際に広告運用をする予定がなくても開設だけしてツールを使用することも可能です。
このツールでは、調査したいキーワードについて、
- 月間でどれくらいの検索数があるのか
- 年間を通してどういった検索数の推移があるのか
- 検索されるデバイスの比率
- 男女比や年齢
などを知ることができます。Yahoo!やGoogleのどちらかだけでしか調査することのできないデータもありますので、状況に応じでどちらも併用していく形がおすすめです。
6,サジェストキーワードツール
サジェストキーワードというのは、検索窓に途中まで入力した際に予測で表示されるキーワードのことです。Googleでは一定数以上の検索数があると、サジェストとして表示されるようになります。(詳細な出現条件には諸説ございます。)
これを利用し、例えばGoogleで「品川区 賃貸」と入力すると
- 2ldk
- ペット可
- ファミリー
- 安い
など、ニーズと紐付いたキーワードが出てきます。
ちなみに「品川区 賃貸 あ」「品川区 賃貸 い」と次に入力するキーワードによって出現するサジェストキーワードが変わります。しかし「あ」〜「ん」まで順に入力していくのはとても面倒な作業なので、それを一発で抽出してくれるのがサジェストキーワードツールです。
KOUHO.JP
http://kouho.jp/
上記サイトではGoogle以外にも、amazonや楽天、Bing、はてな連想語、Yahoo!知恵袋、Twitter共起語など、様々なサイトのサジェストキーワードを抽出することができるので便利です。
いかがでしたでしょうか?インターネットを利用したニーズの調査は工夫次第で、他にも様々な方法で可能です。まずは簡単に調査したいという方は、上記で紹介したサイトから始めてみてはいかがでしょうか。