ECサイト運営者の参考に!お客様を迷わせないラベリングを大手サイトに学ぼう!
2013年の国内EC市場規模(B2C)は11.2兆円(前年比17.4%増)と、年々拡大傾向にあります。新しいショップも次々とオープンしているわけですが、様々なECサイトを見ていて最近とても気になることが。
それは、ラベリングです。
例えば、とあるサイトでは「カートを見る」と書いてあったり、またとあるサイトでは「かごを見る」と書いてあったり・・・同じ意味でも微妙に表現が違います。
ECサイトを制作する上で「ラベリング」はとても重要な要素です。サイト内でショッピング中に、お客様を迷わせないためにはどのようなラベリングをしたら良いのでしょうか。
そこで今回は、大手ECサイトからヒントを得るため売上が大きいサイトを中心に、どのようなラベリングをしているのか少し調べてみました。
<今回調査した12サイト>(順不同)
amazon http://www.amazon.co.jp/
楽天 http://www.rakuten.co.jp/
ZOZOTOWN http://zozo.jp/
ベルメゾン http://www.bellemaison.jp/
ニッセン http://www.nissen.co.jp/
Joshin http://joshinweb.jp/top.html
DELL http://www.dell.com/jp/p/
セブンネット http://www.7netshopping.jp/all/
ジャパネットたかた http://www.japanet.co.jp/shopping/
セシール http://www.cecile.co.jp/
ユニクロ http://www.uniqlo.com/jp/
DHC http://www.dhc.co.jp/main/main.jsp
それでは見ていきましょう。
1,「閲覧中の商品を購入するリストに加える」ボタン
まずは、現在閲覧中の商品を購入するリストに加えるためのボタンのラベリングです。
「カートに入れる」 … 7サイト
amazon
ベルメゾン
ニッセン
Joshin
セブンネット
セシール
DHC
「カートへ入れる」 … 1サイト
ZOZOTOWN
「カートへ進む」 … 1サイト
ジャパネットたかた
「カートに追加」 … 1サイト
ユニクロ
「カートを保存する」 … 1サイト
DELL
「買い物かごに入れる」 … 1サイト
楽天
カート“に”なのか“へ”なのか、というのがとても興味深いですね。DELLは複数スペックから選択して購入するので「保存する」という表現になるようです。
2,「購入するリストを見る」ボタン
商品を購入する直前に、ほとんどのECサイトが「これから購入する商品のリスト」を閲覧する画面を確認します。そのページに誘導するボタンにはどのようなラベリングがされているのでしょうか。
「カート」 … 6サイト
amazon
ZOZOTOWN
ベルメゾン
ニッセン
Joshin
ユニクロ
「カートを見る」 … 2サイト
セブンネット
ジャパネットたかた
「カート」(アイコンのみ) … 1サイト
DELL
「カートの中を見る」 … 1サイト
セシール
「カートの中身」 … 1サイト
DHC
「買い物かご」 … 1サイト
楽天
「カート」が含まれたラベリングが圧倒的に多く、意外にも「買い物かご」と表現したのは楽天だけでした。
3,「決済ページへ遷移する」ボタン
購入予定の商品を全てカートに追加することができたら、いよいよ決済ページへと遷移していきます。その際の誘導ボタンには、各社どのようなラベリングをしているのでしょうか。
「ご注文手続きへ」 … 5サイト
ベルメゾン
ニッセン
ユニクロ
DHC
ジャパネットたかた
「レジに進む」 … 2サイト
amazon
ZOZOTOWN
「レジへ進む」 … 1サイト
セシール
「ご購入手続き」 … 1サイト
楽天
「ご注文手続きへ進む」 … 1サイト
DELL
「ご注文画面へ」 … 1サイト
セブンネット
注文を「レジ」と表現するかどうか、という点が分かれ目なようです。
4,「自分のアカウントに入る」ボタン
既にアカウントを作成済みのお客様は、予めログインしておくことで購入をスムーズに進めることが出来ます。その「ログイン」についてですが、「ログイン」以外にも表現しているサイトがありました。
「ログイン」 … 10サイト
楽天
ZOZOTOWN
ニッセン
Joshin
DELL
セブンネット
ジャパネットたかた
セシール
ユニクロ
DHC
「ログオン」 … 1サイト
ベルメゾン
「サインイン」 … 1サイト
amazon
「サインイン」というのは海外っぽいイメージがあります。
5,「今後購入する可能性のある商品リスト」ボタン
「今は買わないけれど、そのうち購入したい商品」を記録しておく機能を実装しているサイトもあります。
「お気に入り」 … 8サイト
楽天
ZOZOTOWN
ベルメゾン
ニッセン
Joshin
セブンネット
ジャパネットたかた
DHC
「ほしい物リスト」 … 1サイト
amazon
「ウィッシュリスト」 … 1サイト
セシール
その他のラベリングでも同様ですが、amazonは全体的に独自路線のラベリングですね・・・。
(おまけ)商品をカートに入れた後に、さらに買い物を続けるかどうかのボタンの有無
最後はラベリングとは違う視点です。
お客様のショッピングは1商品だけの購入とは限りません。商品をカートに入れた後、お客様が買い物を続けてもらうための誘導ボタンの有無について調べました。
有り … 8サイト
楽天
ベルメゾン
ニッセン
DELL
セシール
セブンネット
ジャパネットたかた
DHC
無し … 2サイト
amazon
ZOZOTOWN
カート画面に遷移しない … 2サイト
ユニクロ
DHC
不明(ログインを求められる) … 1サイト
Joshin
さらに買い物を続けるボタンを表示していないサイトは、関連商品を表示したりという工夫をしていたりします。また、カート画面に遷移せずカートに加えることができるサイトもあり驚きました。
以上が調査結果でした!
なかなか面白い結果となったのではないでしょうか。
ラベリングはショッピング中にお客様を迷わせないための有効なテクニックです。様々な考え方があるとは思いますが、そのボタンを押すとどんな情報が得られるのかという点と、多くの方が認知しているという点の2つから判断するのが良さそうに思います。
これからECサイトを作る方はぜひ参考にしてみて下さい。