そのウェブ施策、本当に実行可能?見過ごされがちな「社内リソース問題」を徹底解説

SEO 最終更新日:2025/06/02

どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。今回は、先日お客様にホームページのリニューアルに関して、より成果を上げていくために「こういうことができるんじゃないか」という提案をさせていただいた時のお話をしたいと思います。 そのお客様は、今後本気で成果を上げるために色々と取り組んでいきたいというご意向だったので、やれそうなことをいくつかピックアップして、本当にたくさんの提案をしてきました。

お客様からいただいた「フェラーリ」の言葉

その時にお客様からいただいた言葉で、非常に印象的だったことがあるんです。 それは、私が提案した内容が、まるで「フェラーリみたいなものを提案していただいた」というものだったんですね。 ただ、それを自社で乗りこなせるのかどうかは、ちょっと色々と検討しなければいけない、と。

私自身、その言葉を聞いて反省したところもありました。 何が言いたいかというと、たくさんの風呂敷を広げることはできても、それを社内で運用していく体制が整えられるかどうかが重要だということだったんですよね。 今日は、その辺りの話をしていければなと思っております。

ウェブサイトリニューアルで見落としがちな「自社リソース」の問題

まずは自社の担当者のリソースを考えよう

冒頭でお話しした通りではあるんですが、ホームページをリニューアルする時に、ひとつ見落としがちな視点、と言いますか問題があるんです。 それは、「自社の担当者のリソースをどう考えるか」ということです。

SEOに強いウェブサイトとコンテンツ作成の現実

例えば、SEOに強いウェブサイトにリニューアルしたとします。 この場合、SEOの基本的な取り組みとしては、コンテンツ作成がメインになるんですよね。 やれそうなことを具体的に挙げてみると、例えば一番上に「コラム」があります。 他にも、ケーススタディ(導入事例)の作成、お客様が検索してくるニーズに応じたコンテンツ作り、業種に特化した情報発信、SNSの活用などが考えられます。

さらに、ウェブサイトの構成として、地域ごとにページを作るのか、あるいは顧客の属性ごとにページを作るのか、といったことも検討事項になります。 最近見たホームページでは、Google Workspaceのサービス紹介ページが、顧客の属性ごと、例えば中小企業向けなのか大企業向けなのか、きちんとページを作り分けていました。 その他にも、便利なツールを紹介したり、被リンクを獲得するための施策、YouTubeのようなオウンドメディアの運営など、やれることは本当にたくさんあるんです。

「誰がコラムを書く時間があるんじゃい!」

コラム作成を例にとってみましょう。 もちろん、他社に委託してコラムを書いてもらうこともできると思います。 「コラムを書いてください」とお願いすることは可能です。 しかし、ポピュラーなジャンルのコラムであれば良いのですが、マニアックな業界のコラムとなると、その業界の知識を仕入れるのがなかなか難しく、外部に委託しても品質の低い記事が上がってくる心配があります。

では、自社で書こうとなった時に、「誰がそのコラムを書く時間があるんじゃい!」という話になってくるんですよね。 コラム一つとってもそうですし、その他のコンテンツ制作においても同様の課題が出てきます。

「側」だけ作っても動かせない現実

結局のところ、いくら立派なウェブサイトという「側」だけを作っても、それを動かせる中の人員、つまり運用できる社内リソースがなければ、なかなか成功にはたどり着きにくいということです。

提案者としての反省と段階的アプローチの重要性

本来であれば、私のような提案をする側が、お客様のリソースを事前に確認して、「だったらこれができそうですね」といった提案をするべきだったと反省しています。 あるいは、いきなり全ての施策を提案するのではなく、段階的に、例えば最初はコラム作成から始めてみて、成果が出たら他の施策にも資金を投入するというように、ある程度成果が見込める目算が立ってから進めるべきだったかもしれません。 いきなり「フェラーリ」を見せるのではなく、段階的に「フェラーリ」に近づいていくような提案ができればよかったかな、と思ったんです。

皆さんも、成果を上げるためのホームページにリニューアルしたい、変貌させたいという想いはあると思うんですが、その時に、自社にこういった施策を実行するリソースがあるのかを事前に考えていただくのは、意外と有益なことなんじゃないかなということで、こういったお話をさせていただきました。

自社のリソースをどのように育成するのか?

リソース確保の必要性は感じても…

ここまでお話しした内容で、自社のリソース確保が確かに必要だな、というのは、なんとなく皆さんも想像がついたと思うんです。 しかし、問題は「普段は他の業務をしている」という現実です。 例えば、美容院のホームページでコラムを書きたいとなっても、美容師の方々は普段、美容師としての業務に取り組んでらっしゃるので、当然コラムなんて書いたことがないわけですよね。

コラム作成にも専門技術が必要

でも、コラムにはコラムの技術があるわけじゃないですか。 その技術をどうやって育成していくのかも、企業にとって一つの課題なんじゃないかなと思います。

才能の見極めと育成の難しさ

才能のありそうな方をどうやって見つけ出すのか、というところもそうですし、今は才能がなくても、ぐっと伸びる方もいるかもしれません。 人によって適性がいろいろあるかな、というのが僕個人の考えとしてあります。 ですから、普段の業務の合間を縫って、それ一つで業種が成立してしまいそうなスキルをどのように育成していくのかは、考えなければならないところだと思いますね。

育成か、外部委託か、それとも…

一般的なものでいうと、e-Learningサービスを利用したり、講座に通ってもらったりする方法があります。 しかし、「だったらプロに任せた方がいいのかな」とか、色々悩むところもあるかなと思います。

もしかすると、お付き合いするウェブ制作会社を選ぶ時に、制作会社の人が顧客である美容室の実態を事細かに把握するような体制をとり、ケーススタディもヒアリングして、雰囲気を分かった上で書いてくれるような制作会社もあるかもしれません。 そういったところを探すのも一つ手かなと思います。

「諦める」という選択肢も

あとは、やりたいことはSEOでたくさんあるけれど、自社のリソースがかかるものであれば、諦めるのも一つの選択肢です。 やれることはマーケティングにはたくさんありますので、SEOで確かに上位に表示されたらいいけれど、リソースという面を考えると「うちにはちょっとマッチしていないマーケティング手法なのかな」と判断し、撤退されるのも一つの手かなと思います。

SEOは外部リソースだけでは完結しにくい

この話の結論として

結論みたいなところなんですけど、SEOというウェブマーケティングに取り組んでいくのであれば、まず前提として、外部のリソースだけではなかなか完結させにくいのを知っておいていただくのが大事なんじゃないかな、というのが今回のお話の結論になるんじゃないかなと思っています。

自社リソース投入の「覚悟」

どのような対策をするにしても、かなりの確率で、自社のリソースもある程度取られるというところを覚悟して、その上で本気でチャレンジしていくのが大事なんじゃないかなと思いますね。

YouTube運営を例に考えると分かりやすい

例えば、私自身も行っているYouTubeでの情報発信を例に考えてみましょう。 弊社の場合、私が撮影も編集もしていて、編集は一部手伝ってもらってはいますが、基本的にはほぼ個人の力で全部やっています。 YouTubeだと想像しやすいかなと思うのが、例えばYouTubeを業者に任せるにしても、出演する人間は絶対、自社の人間じゃないですか。 そうなった時に、リソースが取られるのは想像しやすいことなのかなと思います。

SEOも同様に、表立って画面に映ることではないんですけど、自社のリソースは必ず取られてくるので、本格的にSEOをやるぞとなった時には、自社のリソースを埋める覚悟も同時に持っていただけると、より成功に近づきやすいんじゃないかなというお話でした。

障壁があるからこそチャンスがある

ちょっと雑談ベースではあったんですけど、意外と見落としがちな視点でもあるんじゃないかなと。 言われてみればその通りなんだけど、「ああそういえば忘れていたな」という方もいるんじゃないかなということで、こういったお話をさせていただきました。

ある意味ですね、そういった障壁があるからこそ、本格的に取り組めた会社が利益を享受できるとも言えます。 ライバル企業も同様の条件ですので、そこにコミットできた、つまりリソースを割けた、ハードルを1個越えたところが、競合企業を出し抜くための一つのポイントになってくるのかなとは思うんですけどね。

検索で上位に上がるような魔法みたいなことは、なかなか簡単にはいかないのが知ってもらえたんじゃないかなと思います。

また、こういった普段のトークテーマを考える時に、お客様と打ち合わせしてる中で出てきた疑問点だったり、おっしゃっていただいたことを、「これ動画のテーマになるな」と思いながら話してたりするんですけどね。 有益なことがあれば、皆さんにも共有していきたいと思いますので、良かったらチャンネル登録などをお願いできればと思います。 それでは、ご視聴ありがとうございました。

CONTACT

Webサイト制作のご相談やご質問、ご不明点などございましたらこちらよりお問い合わせください。
「ホームページ制作について」とお伝えください。担当者におつなぎいたします。

オフィス一覧へ

受付時間|9:00~18:00(土・日・祝除く)

※お電話にてお問い合わせの際はオフィス一覧からお近くのオフィスにご連絡ください

※全国対応

ホームページ無料診断 毎月10社限定

ホームページ制作のプロがユーザビリティ・SEO・競合などを多角的に分析し、
具体的な改善案をご提案します。

無料診断する