【2024年】Google広告で起きている異常なコンバージョン増加の原因と対策方法

PPC広告 公開日:2024/12/04

どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。

今回は初めて緊急でブログを書かせていただきます。実は、リスティング広告、つまりGoogle AdWordsで、キャンペーンの設定によってはスパム行為が発生してしまう事案が起こりました。皆さんも同じような被害に遭わないように、この場を借りて詳しくお伝えできればと思います。

まずは概要からご説明します。

急激なクリック数とコンバージョン数の増加

とあるお客様のアカウントの管理画面

こちらはとあるお客様のアカウントの管理画面になります。ご覧いただくと分かると思うのですが、ある日を境にクリック数とコンバージョン数がガーッと急に上がっています。

もしこれが本当であれば何の問題もないのですが、正直、こんな急激な上がり方はおかしいと感じました。途中で異変に気づき、対応を始めましたが、さらに詳しくデータを確認してみました。

クリック単価の異常な低下

キャンペーンの詳細データ

次に、キャンペーンの詳細データを見てみました。先ほどはクリック数とコンバージョン数のグラフを見ていましたが、今回はクリック数とクリック単価のデータに注目しました。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、赤い点線が先月のクリック単価、濃い赤い線が今月(10月)のクリック単価を示しています。点線に比べて今月のクリック単価がかなり下がっているのが分かると思います。

平均費用

さらに下を見てみると、「平均費用」、つまり1クリック当たりの単価が54円で、先月比92%も下がっているんです。とんでもなく下がっている状況が起こっていました。

異常なコンバージョン率

一方で、コンバージョン数を見てみると、1600%も上がっていて、371件ものコンバージョンが取れています。本当だったらかなり良い状況と言えると思うんですけど、実際にはそんなはずがないと感じ、クライアント様にも確認しました。やはり「そんなにお問い合わせは来ていない」とのこと。

これは一体どういうことだと、さらに調べました。

アナリティクスでの異変

アナリティクスでの異変

次にGoogleアナリティクスを見てみると、やはりリスティング広告と同じようにユーザー数が増えているのが検知されていました。「ユーザー数が高騰しています」というアラートも出ていました。

インドネシアからのアクセスが爆増

しかし、ユーザーのアクセスした地域を詳しく見てみると、インドネシアからのアクセスが爆増していることが分かりました。どうやらこれはスパム臭いぞ、と思ったんですね。

スパムの可能性と原因

ただ、Googleの広告でそのようなスパムが通用するのか?しかもコンバージョンまで増えている。コンバージョンの内訳を見たら、お問い合わせ完了ではなく、全部が電話番号のタップでした。

インドネシアの人がスパム行為をしているのか、本当にインドネシアの方かはわかりません。インドネシアのサーバー経由なだけかもしれないですし。本当のところはわかりませんが、攻撃して費用を使わせて、AdWordsの成果を狂わせているということが起こっていました。

対策方法

まず、インドネシアは海外ですので、真っ先に行ったのがサーバー側の設定で海外からのアクセスを拒否することでした。海外IPからのアクセスを拒否してしまえば、スパム行為もできなくなるので、まずそれを行いました。それで一旦は落ち着きましたが、やはり変だということで、Googleの広告サポートに問い合わせてみました。

Google広告にはサポートが付きます。付かないアカウントもあったりするみたいですが、何かしらの条件でサポートが付くということで、サポートの人から毎月一回ぐらい電話がかかってくるんです。

そこで、「これどういうことですかね?どういう現象でこんなことになってるんですか?」と聞いてみたんですね。そうしたら、他のアカウントでも実は同様のことが起こっているということを伺いました。

原因は「検索パートナーを含める」設定

それがどういう状況で起こるものなのかというと、キャンペーンの設定画面の「ネットワーク」の詳細設定に原因がありました。要は、広告を出す枠をGoogleの通常の検索結果以外にも、Googleと提携した他の検索サイトの広告にも出すという設定があるんです。それが「検索ネットワーク」の「検索パートナーを含める」という項目です。

検索パートナーを含める

この設定をオンにしているユーザーに、このようなスパムが発生しているとのことでした。推測になりますが、インドネシアのGoogle検索を利用したサービスの広告枠からスパムをしているのではないかと。

今後の対応と注意点

ですので、この設定を付けている方は、一時的にこの設定を外していただき、特にリスティングの担当者の方はGoogleの方に「そういったスパムがあるって聞いたんですけど、今大丈夫ですか?」と確認をして、それから再度オンにした方がいいんじゃないかなと思います。

今のところ、その確認というのは取れていないので、私の方では外している状態です。

最後に

長らくAdWordsに触ってきましたけど、こういったスパムというのはこれまでなかったので驚いています。しかもスパム側としてもやる意味はないんですよね。ただ、スパムってやる意味がなくてもやってくることがほとんどですので、その意味自体を考えても仕方ないかもしれないんですけど。

こちらとしてはお金を使わされているわけで、それってどうなんだろうというのはめちゃくちゃ思いました。Googleさんの無駄なクリックは後から返金されるんですけど、これがそれ(返金対応)に相当しなかったらまずいですよね。いろんなところでスパムにお金を使っていることになりますので。

このアカウント自体は何百万円も運用するようなアカウントじゃないんですけど、全国単位で考えたら相当な金額がスパムに消費されていることになります。それでお金をもらっているというのは、Google的にも相当良くない状況で、下手したら集団訴訟ではないんですけど、そういったことになってもおかしくないんじゃないか、というようなことがあったので、緊急でこの記事を書かせていただいたということです。

皆様へのお願い

同じように「検索パートナーを含める」という設定をオンにしているという方は、一旦急いで外していただくか、しばらくは毎日注視していただいて、変なアクセス数の増加やクリック単価の低下がないか確認していただいたり、あとは海外からのアクセスを拒否していただくなど、対応をしていただく必要があるのかなと思います。

以上、Google広告のスパムについての情報共有でした。皆さんもお気をつけください。

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