検索アナリティクス「表示回数」の正しい意味を理解していますか?(SearchConsole)
SearchConsoleで最も使用される機会の多いであろう「検索アナリティクス」の機能には、
- クリック数
- 表示回数
- CTR(クリック率)
- 掲載順位
上記4つの指標を見ることができます。
この中でも実は気をつけなければならないのが「表示回数」です。あなたは「表示回数」の正しいカウント方法を理解していますか。
「表示回数」は「画面に表示された回数」ではない
表示回数で特に気になるのは運営するウェブサイトが10位だったときの表示回数ではないでしょうか。検索結果の1ページ目に表示されたからといって、全ての人が10位の位置までスクロールしてくれるとは限りません。
結論から言うと、Googleの検索結果上に出力されればたとえ検索ユーザーの“画面”にあなたのウェブサイトのタイトルリンクが表示されなかったとしても、表示回数は「1回」としてカウントされます。
Googleのヘルプページでは下記のように表示回数を定義しています。
* 表示回数 – Google の検索結果に表示されたサイトへのリンクの数です。ユーザーがスクロールせず、リンクが実際には表示されなかった場合でもカウントされます。ただし、ユーザーが 1 ページ目しか表示しなかった場合、2 ページ目に以降に表示されるはずだったリンクは表示回数としてはカウントされません。カウントは、サイト別またはページ別に集計されます。画像検索のようにスクロールが無限に続くページは、スクロールされて実際に表示された項目のみが表示回数としてカウントされます。
検索アナリティクスを使ったよくある改善方法として「表示回数は多いのにクリック数が少ない場合の改善」が挙げられると思いますが、10位のときにクリック率が悪いのは当然です。改善の際には、検索順位に応じたクリック率の見直しを行う必要性があります。
検索結果に2つ以上同じウェブサイトが表示された場合は「1回」としてカウントされる
では、1〜10位の検索結果に、運営するウェブサイトのタイトルリンクが2つ表示された場合はどうでしょうか。実は検索アナリティクスではそのような場合「1回」としてカウントされます。
以前は複数回をカウントしていたようですが、仕様が変更になったようです。
* 個別ページの表示回数が結合されるようになった。 以前の検索クエリレポートでは、検索結果に返された個別のページがすべて表示回数としてカウントされていました。新しい検索アナリティクス レポートでは、同じサイトへのすべてのリンクが表示回数 1 回としてカウントされます(ただしページ別または検索のデザイン別にグループ化、絞り込み、比較する場合は別々にカウントされます)。
つまり、分析の際には1番上に表示されている運営するウェブサイトのタイトルリンクを指標として分析する必要があります。より詳細に分析したい場合には分析条件を追加して、1つずつページを分析する必要があるでしょう。
この考え方は「表示回数」だけではなく、検索順位やクリック数などにも影響してきますので重要です。
まとめ
検索アナリティクスレポートは、まだまだ活用しきれているウェブマスターの方も多いのではないでしょうか。何気なく書かれている項目名も、しっかり意味合いを理解することで分析の仕方が変わってくることもあります。特にGoogleは開発元言語が英語ですから、気になったときはヘルプページを参照し、正しい意味合いを理解するようにしましょう。