【大学】ホームページで参考になるデザイン・制作まとめ!難しい導線の工夫は?
大学に限った話ではないかもしれませんが、学校のホームページの構成は非常に難しく、受験者、在学者、保護者など様々なタイプのユーザーがWebサイトを閲覧する可能性があるので、誰のために使いやすくするのかの優先順位付けが非常に難しいです。
制作過程では、そのあたりの認識を統一して進めていくことが重要になるかと思いますが、じゃあ実際に他校はどのようなホームページのデザインや構成にしているのか、非常に気になるところではないでしょうか。
そこで今回はホームページ制作会社が見て、印象に残った大学のホームページをポイントを挙げながらご紹介していきたいと思います。
近畿大学
近畿大学といえば、卒業式で著名人がスピーチする様子を撮影したYouTubeで有名な大学ですが、そのYouTubeを全面に押し出したホームページになっています。しかもこれがまた素敵なミュージックビデオ?になっていまして、こんなに楽しそうな大学なら行ってみたいと思う人は多いだろうなと感じさせられます。
その他にはKindaiPicksという近畿大学のニュースだけを取り扱ったメディアがあるのですが、単にお知らせやメディア掲載を用意するだけではなく、メディアという形で大学の情報を発信していくというやり方が素敵だと思いました。
立教大学
四季折々の大学の様子を、そして文武両道であることがわかるような映像から始まるのが立教大学のホームページ。全体が明朝体で構成されていて、落ち着いていて知性のある雰囲気が全体で伝わってきます。細かいアニメーションも凝っていて、学部から探す、興味のある分野から探す、のあたりはぜひ一度オンマウスしてみて欲しいです。
導線としては、主に受験生を中心とした構成になっており、そしてまず最初に大学の特徴をPRするのではなく「自分にあった学びって何だろう?」と学生の興味のあることを探す、気になる学部を探すのに役立つような導線が特徴的です。
大阪大学
大胆にもAIとのチャットからスタートするという斬新な取り組みをしています。正確にはチャットというより、選択肢に答えていくことで、自分に最適なページをすぐに探し出すことができるという仕掛けです。もしかすると、あまりにもターゲットが多いWebサイトの場合の1つの正解の形かもしれませんね。さすがは「社会変革をリードする大学へ」というコピーの大学といったところでしょうか。
メニューから下層ページへも一度移動してもらいたいです。かなり情報がシンプルにまとめられていて、「とにかく情報にたどり着きやすくする」ということに焦点を当てているということが伝わってきます。
大阪経済法科大学
大学あるあるなんですが、お知らせしたいニュースがたくさんある問題があります。こちらの大学では「トピックス」「ニュース」「イベント」と分けることで、情報をわかりやすく伝達しようとする工夫をしています。また各ページに、各ページに関連したお知らせを表示するようにもしていて、素晴らしい導線設計だと思いました。
印象的だったのは「在学生クイックメニュー」というもので、在学生がよく利用するであろうページに簡単に辿り着けるようにまとめられているのは親切ですね。
北海道科学大学
全体を朱色でまとめたデザインが印象的な大学ホームページです。大学としては珍しい取り組みだと思いますが、「ほくかだい辞典」という名称でオウンドメディアを展開しています。医療分野から地盤のことまで、かなり幅広いトピックで情報発信をしています。
デジタルハリウッド大学
今回ご紹介する大学の中では、もっともメッセージ性の強いホームページ。偏差値以外の基準となると「どこの大学に行きたいか」というのは学生にとってはなかなか難しい問題です。ですがこういった、ある意味誰かには刺さらないメッセージを出すことで、理由を見つけられなかった学生への手助けになるのではないでしょうか。
ちなみに、ただただメッセージを伝えるだけでなく、文中に下線のひいてある部分は各ページへのリンクにもなっています。シンプルですが、それでもおしゃれでセンスを感じさせるようなホームページデザインのお手本です。
神戸女学院大学
全体的に和風といいますか、レトロな雰囲気を感じるデザインになっています。ターゲットが完全に女性だけということで、「推せる」という言葉を利用したり、インスタグラムのフィードをトップページに掲載したりと、ターゲットを意識した工夫をしています。
女性向けのデザインに振り切ってしまうとポップで威厳といいますが、学びの場である雰囲気が損なわれてしまいます。そのあたりの絶妙なバランスで成り立っている点が参考になりますね。
ヘッダーメニューもスクロールをすることでコンパクトになったり見やすさも工夫しています。
多摩美術大学
ファーストビューでは、どこの大学かわかりにくいようなデザインですが、そのあたりは美術系の大学といったところでしょうか。しかし尖っているのは、そこだけで、他は情報伝達をしっかりしています。尖ったセンスを育てる場?といった大学ですが、そこには振り切らず、実績からわかってもらえるという自信も垣間見えます。
明治大学
とにかく大学としてのコンセプトである「前へ」というメッセージを伝えたいんだろうなと感じさせる構成となっています。その他にはメニューの開き方が特徴的で、段階的にページを探すような開き方ではなく、おそらくほとんどの人が学部について知りたいだろうと想定し、最初から全ての学部への導線が開かれた状態になっているのには驚かされました。