【専門学校】おしゃれ・魅力的なホームページ制作デザインまとめ!志願者数を増やすには?
専門学校のWebサイト、デザインの重要性とは
今回は、デザイン性に優れた専門学校のHPをいくつかピックアップし、Webデザインを制作会社の目線で解説していきたいと思います。これから専門学校のHPをリニューアルしたり、新しく立ち上げようと考えている皆さんの参考になれば幸いです。
ご存じの通り、やはり少子高齢化が年々進んでいる影響で、多くの学校が生徒さんの募集に苦労されているという現状があります。
私たちも学校関係のお客様とお付き合いがありますが、どこも様々な工夫をされており、大変な状況だと感じています。このような状況だからこそ、よりホームページの重要性というのも高まっているのではないかと感じています。
ホップ・キュート系
最初にご紹介するのは「ポップでキュートな系統」のデザインです。可愛らしかったり、元気な感じだったり、そんな雰囲気のデザインを中心にお伝えします。
やはりHPを見るのは若者たちなので、ワクワクする感じや可愛いらしさが伝わると、「この学校楽しそうだな」「見学に行ってみようかな」という気持ちになるのではないでしょうか。専門学校のサイトではこの系統のデザインが一番多いので、参考にしやすいかと思います。
大阪農業園芸・食テクノロジー専門学校
https://www.culinary.ac.jp/introduce/
まず1つ目にご紹介するのが、「大阪農業園芸・食テクノロジー専門学校」のサイトです。栄養士さんや調理師さんなどを育成する学校のようですね。
ファーストビュー(サイトを開いて最初に見える画面)では、様々な食材が飛び出しているかのようなデザインが印象的です。ここで使われているテクニックとして、写真をただ配置するのではなく、背景を切り抜いて雑誌のように見せるテクニックがあります。これによって、可愛らしさやポップさがぐっと増すんです。
さらに、ただ切り抜いて載せるだけでなく、一部の素材にぼかし効果を入れることで前後の遠近感を出したり、素材を浮かせるような配置にしたりすることで、食材が周りにいっぱい浮いているようなリアリティのある雰囲気を出すことに成功しています。
また、少しスクロールするとすぐに右下から資料請求のボタンがスッと表示されます。資料請求やオープンキャンパスに来てもらうことはサイトの重要なゴールなので、ユーザーに気づいてもらえるように工夫されているのも特徴的です。
サイト上部はピンク色を基調としていますが、下にスクロールしていくと、なりたい職業に応じて背景色がピンク系、青系、緑系へと変わっていきます。ケーキなどがカラフルなように、たくさんの色を使いながらもうまくバランスを取っているデザインだと思います。
このように、カラフルな配色や写真の切り抜きといったポップな表現は、すぐにでも使えるテクニックの一つですので、ぜひ参考にしてみてください。
大竹高等専修学校
続いてご紹介するのは、「大竹高等専修学校」です。こちらのサイトも、ファーストビューから非常にポップな印象を受けます。
テクニックもかなり巧みで、イラストを使うこと自体がポップな印象を出すテクニックの一つですが、その動きもコミカルで可愛らしい感じですよね。さらに、英文字の内部で写真がスライドするという、非常におしゃれな演出が施されています。写真が少し重なっている部分など、素晴らしいテクニックを感じますね。こうした演出で、ポップでありながらクリエイティブな雰囲気を表現できています。
もちろん、こちらの学校も資料請求やオープンスクールへの導線がしっかりと設計されています。
下にスクロールしていくとコンテンツが表示されますが、その出方もアニメーションが細かく巧みに使われています。コンテンツがぴょんと跳ねるように現れたり、カードが回転しながら表示されたり、アニメーションを巧みに使うことで、色合いやデザイン性だけでは表現しきれない、よりポップな感じを演出できます。
アニメーションはデザインの段階では少し想像しづらい部分もあり、ホームページを作ったことがない方にはイメージしづらいかもしれません。しかし、アニメーションでサイトの印象は大きく変わりますので、ポップなサイトにしたいのであれば、ぜひ積極的に取り入れていく必要があると思います。
福岡デザイン&テクノロジー専門学校
次にご紹介するのは、「福岡デザイン&テクノロジー専門学校」です。
このサイトでは、メインビジュアルがビリビリと動いているようなアニメーションが使われています。アニメのイラストが使われているだけでもポップな感じが出ているのですが、それ以外にも文字の見せ方に工夫があります。
「Fukuoka TECH」と書かれた文字も、単にフォントを表示するのではなく、おしゃれな装飾(あしらい)を取り入れながら見せており、非常にオシャレだと感じます。
最近はゲーム業界のニーズも増えているので、興味のある学生さんも多いのではないでしょうか。非常に力が入っているサイトだと思います。文字が表示される瞬間のデジタルな感じのアニメーションなども、かなり工夫がされていて参考にできる点が多いです。
神戸甲陽音楽&ダンス専門学校
https://www.music.ac.jp/dance/
続いては「神戸甲陽音楽&ダンス専門学校」のHPです。
このサイトは、全体が手書きのような線で囲まれていて、とてもオシャレですよね。こういう手描き感は、自分らしさや可愛らしい印象を与えます。おそらく女性をメインターゲットに作られているのではないでしょうか。
また、蛍光色のカラーリングや、絵文字・顔文字を取り入れている点も特徴的です。普通の企業のサイトではなかなか使いづらい表現ですが、普段からスマートフォンを使い慣れている若者にとっては、親近感が湧く演出と言えるでしょう。
このような線を使ったデザインは、少し韓国のWebサイトのトレンドに近いかもしれません。クオリティの高い韓国のサイトではこういうデザインが結構多く、最近の若い女性は韓国系のサイトを見る機会も多いと思うので、そういったところからインスピレーションを得ているのかもしれませんね。
札幌調理製菓専門学校
次にご紹介するのは、「札幌調理製菓専門学校」です。
このサイトは、ページを開くと、ただ写真が静的に表示されるのではなく、色々なパーツが組み合わさってファーストビューが出来上がるというアニメーションが実装されています。
サイト全体で可愛らしいフォントを使ったり、細かいアニメーションを取り入れたりしているのも特徴ですが、特に印象的なのはスクロール時の演出です。スクロールしていくと、特定の部分で動きが止まり、「絶対見てね」とでも言うかのようにコンテンツを強くアピールするアニメーションが入っています。どうしても見てほしい情報がある場合、あえてスクロールを止めてしまうようなアニメーションも、場合によっては有効です。
色使いはそこまでカラフルではありませんが、明るい色を使いつつも色数をある程度抑えることで、サイト全体に統一感を出し、それでいてポップな感じを表現できています。
また、サイトのゴール(目的)への導線設計も秀逸です。最近ではLINEで気軽にやり取りできると便利なので、「LINEで気軽に相談」というボタンを設置しています。右上の目立つ位置にも常に表示されており、少しでも手軽に生徒さんに興味を持ってもらおうという、学校側の工夫が感じられる導線になっています。
クリエイティブ系
ここからは、少しテイストを変えて「クリエイティブな雰囲気」のデザインをいくつかご紹介していきたいと思います。
東京ビジュアルアーツ・アカデミー
最初にご紹介するのは「東京ビジュアルアーツ・アカデミー」です。
サイトを開くと、いきなりインパクトのあるムービーが再生されます。このムービー自体が非常にクリエイティブなので、この枠でご紹介させていただきました。
やはり「ビジュアルアーツ・アカデミー」ということで、映像のスキルを学ぶ場ですから、サイトで使われている映像のクオリティも高くないといけません。そういった背景から、これほどクリエイティブに富んだムービーを取り入れているのでしょう。
サイト全体のデザインも、このムービーに合わせてカラフルなグラデーションをおしゃれに使ったり、写真に少し色加工を施したりして、非常にかっこいい感じに仕上がっています。それ以外のデザインは奇抜というわけではありませんが、とにかくムービーがおしゃれ過ぎるので、インパクトは絶大です。
YouTubeチャンネルへの導線もあり、生徒さんの活躍が見えるというのも現代ならではの作りだと思います。
カワスイ アクア&アニマルスクール
続いては「カワスイ アクア&アニマルスクール」です。水族館で働く人の育成をする学校でしょうか。
ファーストビューが、まるで海の中にいるようなデザインになっており、学校の専門性にちなんだ作りです。水がプカプカと浮かんでくるようなアニメーションがとても印象的です。
この時点でかなり高いデザイン性を感じることができますが、スクロールしていっても非常に可愛らしく、ただポップにするだけでなく、「ちゃんとした感」も同時に演出しています。ポップ過ぎず、親御さんが見てもある程度の安心感が得られるようなデザイン。若者もウキウキしつつ、抑えるところは抑えてしっかり感も出していく。こういう演出は、参考にできる学校も多いのではないでしょうか。
大竹栄養専門学校
https://www.ohtake-nutrition.ac.jp/
次にご紹介するのは「大竹栄養専門学校」のHPです。
「栄養に、まっすぐ。」というキャッチコピーがまず素晴らしいですね。サイト全体が少し「エモめ」とでも言うのでしょうか、青春を感じることができるようなクリエイティブになっています。
派手にポップにするわけではなく、どんな学校なのかをしっかり伝えつつも、「ここでなら充実した青春が送れそうだな」というエモさが伝わるデザインです。これなら生徒さんも「オシャレな学校なんじゃないか」という良いイメージを十分に持つことができるでしょう。
個人的に、このサイトはキャッチコピーに非常に力を入れていると感じました。例えば、単に「就職率〇%」と掲載するのではなく、「将来、どうする?」といった、ちょっと変わった切り口のキャッチコピーにすることで、思わず読み進めたくなります。
デザイン性だけでなく、コピーライティングによってしっかり中身も読んでもらう。そうすることで、より学校の魅力が伝わるはずです。こうした工夫はとても大事だと思います。
専門学校ビジョナリアーツ東京校
続いては「専門学校ビジョナリアーツ東京校」のペット学科とフードクリエイト学科のHPです。
学校全体のサイトではなく、特定の学科だけでHPを作っているということもあり、やはり力の入れようが違いますね。
全体的にポップさはなく、少しシンプルでクリエイティブな感じに仕上がっています。マウスカーソルにくっついてくるように円が動くのが印象的ですが、全体の動きはゆっくりです。画像にマウスを乗せるとムービーが流れるようになっていたり、シンプルではあるものの、一つ一つの仕掛けがとてもオシャレです。
映像のクオリティも非常に高く、ただ撮った感じではなく、寄りや旋回するようなカメラワークが使われており、めちゃくちゃクオリティが高いです。シンプルだからといって侮ってはいけませんよ、というような、非常に手の込んだ作りになっていると感じます。
生徒を見せる系
ここからは、これまでご紹介してきたポップさやクリエイティブな雰囲気とは少し違い、「生徒さんを見せる」ことで、自分たちが入学した後の姿を連想させるようなデザインを中心にご紹介します。
神戸電子専門学校
まずご紹介するのは「神戸電子専門学校」です。
ファーストビューで、生徒さんが実際に機材に触っている様子や学んでいる姿を見せることで、どんなことが学べるのかがパッとイメージできますよね。特別に学科を説明しなくても、学びの内容が伝わるよう工夫されています。
スクロールしていくと、シンプルに内容を伝えつつ、所々に生徒さんの写真を配置することで、自分たちがこの学校にいる様子を連想できるようなクリエイティブになっています。
また、コンテンツのサムネイルが正方形で大胆に配置されています。これは日本ではまだ珍しいレイアウトですが、おそらくスマートフォンで見ることを強く想定しているのでしょう。PCでは大きく見えますが、スマホで見るとちょうどいい感じに見える、ということが想像できます。
日本電子専門学校
こちらも引き続き電子系の専門学校、「日本電子専門学校」です。
このサイトも、ファーストビューから学生さんが登場しています。面白いのは、画像にマウスを乗せると、どんなことが学べるのかがパズルのように表示され、楽しくてついマウスを動かしてしまいそうになるデザインです。
そして、なんとAIのチャットボットを導入しています。これは専門学校とも親和性が高そうですし、「最先端をいっているな」という印象を学生さんに与えることができます。
実際に試してみると、リアルタイムでAIが回答するというよりは、あらかじめ用意された質問と回答の組み合わせで誘導していく形式のようです。厳密にはAIと呼べるか少し怪しいところですが、こういう仕組みを「AI」と見せていくのも、今の時代は大事なことなのかもしれません。
熊本電子ビジネス専門学校
続いては「熊本電子ビジネス専門学校」です。
現代において電子・ITスキルは無くてはならないものなので、学びたい学生さんも多いでしょう。このサイトは、全体的にシンプルでかっこいい印象ですが、写真のクオリティが非常に高いのが特徴です。生徒さんが真剣に学ぶ様子が伝わってきます。
「大人になる。プロになる。」というキャッチコピーも素敵ですね。
コンテンツの構成も巧みで、見出しの前にハッシュタグを付けているのが面白いです。インスタグラムなどでハッシュタグに慣れている若者にとっては、非常に親しみやすい見せ方です。私たちのような大人からすると無かった文化ですが、こういうハッシュタグを使っている点に、「若者心を分かってるな」という細やかな演出を感じます。シンプルながらも、きちんとターゲットを理解したデザイナーが作ったことが伝わってきますね。
大阪観光ホテルアンドウェディング専門学校
https://www.jikei-hospitality.ac.jp/
続いてご紹介するのは、「大阪観光ホテル・アンド・ウェディング専門学校」です。
ファーストビューでは、未来を見ているかのように上を向いている学生さんが4名並んでおり、非常に印象的です。
ホスピタリティを学ぶ学校ということもあり、サイト全体から格式の高さや丁寧な感じが伝わってきます。これを表現するために、思い切って明朝体のフォントを使っています。明朝体は、しっかりした、フォーマルな印象を与えます。さらに、色使いもゴールドや深めのピンクなどを取り入れることで、高級感や「きっちり感」を演出しています。
一般的な専門学校サイトのポップな感じとは逆張りになりますが、学校の専門性に合った雰囲気を伝えるために、デザインの方向性を定める。これは思い切った選択だと思いますが、学校の魅力を効果的に伝えられている素晴らしいデザインです。
東京ビジネス&キャリア専門学校
https://www.tokyo-nissin.ac.jp/
最後にご紹介するのは、「東京ビジネス&キャリア専門学校」です。こちらの学校は2025年4月に学校名を変更されたとのことで、それに伴ってHPもリニューアルされたのかもしれません。
このサイトは、徹底した「スマホファースト」で設計されています。PCで見た場合でも、最初からグローバルメニューがハンバーガーメニュー(三本線のアイコン)に格納されています。「PCだとちょっと見づらいのでは?」という意見はもはや無視して、「大体の人はスマホで見るでしょ」という割り切りが感じられます。
その割り切りは、ある意味で気持ちがいいですね。
サイト内では、実際に学校で学ぶ様子の写真が随所で使われており、しっかりとした印象が伝わるデザインになっています。
ただ、一つ気になる点として、常に画面下部に表示されるフローティングバー(資料請求などへの案内)が挙げられます。これはゴールへの導線として有効ですが、PCでブラウザの横幅を狭くして見るユーザーにとっては、フッターにある「個人情報について」などの重要なリンクを隠してしまい、見えなくなってしまうというデメリットがあります。こうした追従型のバーを設置する際は、他の要素を隠してしまわないか、慎重に気を付けて配置する必要があるでしょう。
まとめ
はい、以上が専門学校のWebサイトにおける最近のトレンドのデザイン、そしてプロが見て「素晴らしい」と感じるデザインのいくつかでした。
弊社でも学校のホームページ制作のお手伝いは可能ですので、「もっと生徒さんを募集したい」「サイトで成果を出していきたい」とお考えの学校関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お問い合わせいただけるとありがたいです。