Googleアナリティクスで「サイト内」検索キーワードを計測する方法!WordPressも独自サイトも対応!
サイト内検索の分析方法について解説します
どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。今回なんですけれども、サイト内検索の分析方法について解説していこうかと思います。前回の記事で、サイト内検索が宝の山じゃないですけど、分析すると非常に有益なことが多いよとお伝えしました。今回は、具体的にGoogleアナリティクス(GA4)でどのように解析していくのかを解説していきたいと思います。
↓前回記事
目次
初期設定が必要になるケースについて
まず最初に初期設定についてお話しします。初期設定が必要になるケースがありますので、そちらから解説していきたいと思うんですけど、前提として、お使いのWebサイトがWordPressというCMS(コンテンツマネジメントシステム)で作られてるかどうかで、まず最初のポイントが変わってきます。
WordPressなどで作られている方は、特に初期設定は必要ない場合が多いです。そうではなくて、オリジナルのシステムなどでWebサイトが作られているという方は、初期設定が必要になります。
Googleアナリティクスでの設定画面へのアクセス方法
では、それをどうやるかという手順をご説明します。Googleアナリティクスの画面左下の「管理」を押していただいて、そこから「データの収集と修正」の中にある「データストリーム」という項目を選択してください。そうすると、登録されているストリームが出てきますので、対象のWebサイトを選択します。
画面にはストリームの詳細が表示されます。「ウェブストリームの詳細」という画面ですね。ここでスクロールしていきますと、「イベント」という項目の中に「測定機能の強化」という部分があります。ここの右側にある歯車マークを押してください。
サイト内検索の設定を確認する
歯車マークを押すと、「測定機能の強化」の設定画面が開きます。ここには「ページビュー数」や「スクロール数」などが並んでいますが、その中に「サイト内検索」という項目があります。ここの「詳細設定を表示」というリンクをクリックしてください。
そうすると、「サイト内検索クエリパラメータ」という入力欄が出てきます。ここの設定が非常に重要になります。これが何かというと、実際にWebサイトで検索した時のURLの構造に関係しています。
URLのクエリパラメータを理解する
例えば、弊社のWebサイトにもサイト内検索の機能があります。ここで例えば「test」と入力して検索していただくと、検索結果のページのURLが変わります。弊社のWordPressサイトの場合、URLの末尾が「blog/?s=test」となります。
WordPressでは、この「?s=」と付くのがデフォルトの設定になります。アナリティクスの先ほどの設定画面を見ると、ここに「s」という文字が入っています。つまり、もともとWordPressのデフォルト設定には対応できているということになります。
独自のパラメータを追加設定する方法
同じく「q」という文字も最初から設定に入っていますし、「search」「query」「keyword」といった文字列が、この「s」の代わりに入っている場合も自動で対応してくれます。
もし、あなたのWebサイトの検索した時のURLがこれら以外のものである場合、例えば「?key=検索語句」のような形であれば、この設定画面の入力欄に「key」を追加する必要があります。入力済みの文字の後ろにカンマを入れて、その後に独自のパラメータを追加してください。そうすると、サイト内検索をGoogleアナリティクスで検知することができるようになります。まずはご自身のサイトで検索してみて、URLを確認し、必要であれば設定を行ってください。
レポートでデータを確認する方法
次に、Googleアナリティクスで実際にどういったキーワードで検索されているのか確認する方法ですが、実はこれがデフォルトの標準レポートでは十分な機能が備わっていません。
微妙に備わってはいるんですが、リアルタイムレポートで「過去30分以内のキーワード」だけは見ることができます。しかし、これは正直あまり役に立たないというか、ものすごくアクセス数の多い巨大なサイトだったら役に立つかもしれませんが、弊社とか多くのBtoB企業のような、そこまで膨大なリアルタイムアクセスがないサイトでは、あまり意味がありません。
「探索」機能を使ってレポートを作成する
そこで、しっかりとしたデータを分析するために、Googleアナリティクスの左側メニューにある「探索」を使って、新しいレポートを作っていきます。これで過去のデータを含めた検索キーワードを確認していくことになります。
あらかじめ作成手順をお見せしますと、まず「空白」のレポートなどを選択して新しく作成を始めます。レポートの名前は「サイト内検索」など分かりやすいタイトルを入力してください。集計期間は任意で設定していただいて大丈夫です。
ディメンションと指標を設定する
レポートの設定画面で、まず「変数」の列にある「ディメンション」を設定します。プラスボタンを押して、「検索キーワード」を探してインポートしてください。そして、それを「行」の設定エリアにドラッグ&ドロップします。
次に「指標」の設定です。こちらもプラスボタンから「イベント数」を選んでインポートし、それを「値」の設定エリアにドラッグ&ドロップしてください。これで、どのキーワードが何回検索されたかが表示されるようになります。
フィルタでデータを絞り込む
このままだと余計なデータも混ざってしまう可能性があるので、「フィルタ」の設定を行います。「タブの設定」の一番下にあるフィルタの項目で、「イベント名」を選択し、マッチタイプを「次と完全一致」にします。そして、条件として「viewsearchresults」を入力してください。
この「viewsearchresults」というのは、サイト内検索結果が表示された時に発生するイベントの名前です。これを設定することで、サイト内検索のデータだけに絞り込むことができます。
データの見方と改善への活かし方
このように設定すると、実際に検索されたキーワードが一覧で出てきます。弊社の場合は検索数があまり多くないんですが、期間を延ばして見ていただくと、もしかしたらたくさんのキーワードが見えてきて、Webサイトの問題点が出てくるかもしれません。検索数が多いのに該当する記事がない、といった問題ですね。その場合は期間を長く設定して分析していただくとよいと思います。
分析頻度の目安
以上がGoogleアナリティクスで実際にサイト内検索キーワードを確認する方法でした。メリットについては以前の動画でもお話ししましたが、アクセス数の多いサイトであれば毎日見ていただいても良いと思います。
しかし、そこまでアクセスが多くないよという方は、3ヶ月に一回ぐらい定期的に見ていただいて、問題を発見していただくと何か役に立つこともあるかと思います。
実際の活用イメージ:過去記事の再発見
弊社の場合は、ブログにしかサイト内検索キーワードを設置していません。なので例えば、利用方法としては、ユーザーだけでなく私自身も使うことがあります。過去に「そういえば、あの記事なにかで見たな」「このサイトだったのを覚えているけど探すのちょっと大変だな」という時です。
1カ月、2カ月前の記事になっていてページ送りを何度もするのが面倒だったり、昔の記事に格納されてしまっていたりして探すのが大変な時に、記憶にあるキーワードで検索する使い方もあるかなと思います。
そうやって検索される記事というのは、結構印象に残った記事なんだなと参考になることもあります。様々な角度でサイト内検索キーワードを見ていただくと役に立つかと思いますので、ぜひアナリティクスの「探索」機能でレポートを作成して確認していただき、サイトの改善に繋げていただければと思います。
Web解析の代行サービスについて
弊社ではこういったアクセス解析の支援や、Web担当者の代行サービスをおこなっています。GoogleアナリティクスやLINE、Googleマップ、その他諸々、様々なことを全部Web担当者が代行するサービスをやっております。こういった分析をしてほしいという方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせいただければと思います。
