【コンテンツ戦略】トピッククラスターで差をつけろ!SEOに強いサイト構成の作り方
こんにちは、ウェブ企画パートナーズの竹内です。前回はキーワードリサーチの方法についてお伝えしましたが、今回はそれを踏まえた上で「どうやってページやコンテンツの中身を決定していけばいいのか」について解説していきます。
目次
コンテンツ戦略の基本的な考え方
まず前提として、コンテンツ戦略は業界や店舗数、全国展開しているのか一つのエリアだけなのかといった状況によって変わってきます。基本的にSEOは全国展開している会社の方が強いです。地域がないキーワードでも上位をとってもお客さんを取りこぼさないので有利なんですよね。
今回は前回お話した「美容院」ではなく、若者に馴染みのある「ヘアサロン」という言葉に変えて、どういったキーワードがいいのか、どういったページを作ったらいいのかをご紹介していきます。皆さんも自分たちの業界と照らし合わせながら、「自分たちだったらさらにこうできるな」と想像しながら聞いていただけるとありがたいです。
SEOコンテンツ戦略の2つの重要ポイント
コンテンツ戦略を考える上で意識すべき重要なポイントが2つあります:
- 検索意図を考える
- トピッククラスターという考え方でページを作っていく
これらを意識しながらページやコンテンツの戦略を考えることで、良い結果が出やすくなります。
具体例:渋谷のヘアサロン
今回の具体例として「渋谷のヘアサロン」で上位表示を目指すケースを考えてみましょう。ホットペッパービューティーなどのポータルサイトが上位にいる中で、どうやって戦っていくかを考えます。
検索意図を理解する
まず「渋谷のヘアサロン」を検索する人たちはどういった検索意図を持っているのかを考えましょう。サジェストキーワードを見てみると、「渋谷ヘアサロン おすすめ」「メンズ」「レディース」「安い」などが出てきます。これらから、渋谷ヘアサロンを検索する人の意図は複数あることがわかります。
「レディース・メンズ」を足すと、さらに料金やおすすめを探しているのかなど、より具体的な検索意図が見えてきます。このように検索意図を考えることが重要です。
トピッククラスターでページ構成を考える
次に「トピッククラスター」という考え方を使ったページ構成を考えてみましょう。「渋谷 ヘアサロン」で戦うために、どういうページ構成にするのかを検討します。
まずトップページを作り、「渋谷ヘアサロン」で上位を狙います。サジェストキーワードを見ると「メンズ」「レディース」というキーワードがあるので、それぞれ専用ページを作成します。さらに検索キーワードになかったものでも「キッズ」「シルバー(高齢者向け)」など、様々な属性に対応したページを作るのも効果的です。
このようにきめ細かくページ構成することで、検索上位を狙えるチャンスが出てきます。場合によっては「シルバー」や「キッズ」といったページは競合が少なく、作っただけでひとり勝ち状態になる可能性もあります。
また、渋谷には複数の町名があるため、トップページには「桜丘町」などの地域情報も入れるといいでしょう。渋谷の中でも桜丘町なのか道玄坂なのかで利便性が違うので、より具体的な地域を意識したコンテンツも効果的です。
さらに細分化したページ構成
検索キーワードに「料金」「おすすめ」もあったので、これらのページも作成します。また、「メンズ」からさらに細分化して「カット」「パーマ」「眉毛」「カラー」などの専用ページを作り、「カラー」ならさらに「白髪染め」「単色カラー」などに分類していきます。
例えば「メンズのカラーの単色の料金」といった非常に細かいキーワードで検索してきた人にも、対応するページが表示されるようにします。このように細分化したページ構成を持つヘアサロンサイトはあまりないので、勝算があるかもしれません。
トピッククラスターの考え方
トピッククラスターとは、1つのトピックに沿って「ピラーページ」(柱となるメインページ)と「サテライトページ」(補助となる関連ページ)を作っていく手法です。
例えば「渋谷のヘアサロン」がピラーページ(柱)で、「レディース」「メンズ」「キッズ」「シルバー」などがサテライトページとなります。さらに「メンズ」をピラーページとして、「カット」「パーマ」「眉毛」「カラー」などのサテライトページを作っていきます。
このように1つのトピックに対して補助となるページを作り、それを繰り返していくことで網羅的なサイト構造ができ、SEO的にも強いサイトになるというメリットがあります。
おすすめやランキングページの戦略
「おすすめ」というキーワードに対応するため、ブログを別途作成するのも効果的です。例えば「渋谷で人気のヘアサロンランキングTOP10」といったコンテンツを自分たちのサイト内に作成することも一つの方法です。
さらに「安さランキング」「メンズランキング」「カットランキング」「芸能人御用達ランキング」など、様々な切り口でランキングを作ることもできます。このように検索意図を想像して、自分たちでランキングを作るという戦略もあります。
潜在顧客向けのコンテンツ戦略
ここまでは主に「購入意欲の高いキーワード」を中心にページ構成を考えてきましたが、これは「渋谷」という地域限定のキーワードを扱っているためです。
もし全国展開している企業であれば、潜在顧客向けのコンテンツ(例:「髪の毛の手入れ方法」「前髪がうっとうしい時の対処法」など)も効果的です。地域限定のサービスだと、このようなコンテンツを見た人が「行きたい」と思っても地理的な制約があるため、費用対効果が違ってきます。
したがって、1地域で展開している会社は、どうしても顕在顧客・購入意欲の高いキーワードを中心にページを作らざるを得ないという実情があります。一方、全国どこからでもサービスを提供できる場合は、潜在顧客が検索しそうなキーワードも網羅して、検索意図を考えたコンテンツ作りが可能です。
まとめ
以上が基本的なコンテンツ戦略の考え方です。検索意図を理解し、トピッククラスターという手法でトピックを掘り下げ、ロングテールの細かいキーワードも取っていくことが重要です。
ざっくりとした解説でしたが、どの会社にも参考になる内容だと思います。より詳しいコンテンツ戦略や自社に最適なページ構成については、弊社にご相談いただくか、SEO業者やSEOに強い制作会社にご相談いただくことをおすすめします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。