【通し番号】コラム記事のタイトル、まだ「第〇回」って付けてる?見直すべき理由とは

ユーザービリティ 最終更新日:2025/05/26

どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。 今回はですね、ホームページのコラム記事に番号を振るのはもうやめませんか、というお話をさせていただきたいと思っております。

コラムに番号、付けていませんか?

皆さんの会社のホームページに、コラムのコーナーってありますか? もしあるとして、「○○コラム第1回」とか「スタッフブログ第2回」みたいに、ついつい番号を振って更新しちゃってませんか? 今日は、その番号付け、ちょっと待った!というお話をしたいんです。

これ、結構「あるある」な話でして、もちろん番号を振ること自体が100%ダメ!っていうわけではないんですよ、前提として。 ただ、特に検索エンジン対策(SEO)の視点から見ると、あんまり褒められたやり方ではないんですね。 もし改善できるなら、すぐにでも手を入れることで、結構成果に違いが出てくることもあるんじゃないかと思いまして、こうしてお話ししている次第です。

実際、番号付きコラムって多いんです

通し番号コラムタイトル例

試しにですね、Googleなんかで「コラム 3回 株式会社」みたいに検索してみると、これが結構出てくるんですよ。 「社員コラム第3回」とか、「【コラム・第3回】働きやすい会社づくりへの取り組み」といったタイトルの記事が、まぁたくさん見つかるわけです。

これを見て、「あ、うちもやってる…」と思った方もいらっしゃるかもしれません。そして、「え、これが何で良くないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。 察しのいい方なら、この検索結果の表示だけでもピンとくるかもしれませんが、具体的にどういう点がもったいないのか、次でご説明しますね。

コラムに番号を付けることのデメリットって?

3つの理由

デメリットとしては、いくつか考えられるんですよ。

想定しているユーザーの動き、本当にそうですか?

まず、コラムに「第3回」とか番号を付けている方が想定しているユーザーの動きって、たぶん、ホームページのトップページにまずお客様が来て、そこから「ちょっとコラムでも読んでみようかな」と見進めて、「お、第3回があるな。じゃあ次は第4回も…」みたいな流れを考えていらっしゃるんじゃないかと思うんです。

でも、この場合でもちょっと問題がありましてね。例えばコラムが第10回とかまで進んだとします。そうすると、普通は新しい記事が一番上に来ますよね? 第10回の記事から、わざわざ第1回の記事まで遡って読むのって、結構大変じゃないですか? こういうところからも、トップページから来たユーザーにとっても、実は使い勝手が悪くなっている可能性があるって想像できるかなと思います。

検索結果での見え方、損していませんか?

そして、これがかなり大きなポイントなんですが、ほとんどのお客様って、実は検索エンジンから直接記事にやって来るんです。 先ほど検索結果の例をお見せしたように、「コラム第3回」という文字が、検索結果のタイトルの一番目立つ部分に結構なスペースを取って表示されちゃってるんですよね。

例えば、「Blueshipさん」という会社が「働きやすい会社づくりへの取り組み」というコラムを書いたとします。 将来その会社で働きたいと思っている人が、「Blueship 働きやすさ 取り組み」みたいに検索したとしましょう。 その時に、検索結果のタイトルに「【コラム・第3回】働きやすい会社づくりへの取り組み」と出ていたらどうでしょう? その人にとって、「第3回」であるかどうかは、ぶっちゃけどうでもいい情報なんですよね。

検索結果では、ユーザーに一番見てほしい、クリックしてほしい内容をアピールすべきなんです。 ですから、「コラム第3回」とわざわざ書く必要はなくて、本当に見てほしい「働きやすい会社づくりへの取り組み」という部分だけをタイトルにしっかり書く。 そして、本文中で「これはシリーズの第3回目の記事ですよ」と触れる程度にするのが、一番スッキリして効果的じゃないかと思うんです。

「コラム 3回」で検索する人、いますか?

もう一つ、これも検索に関連することなんですが、「コラム 3回」みたいなキーワードで検索してくれる人って、ほぼいないと思いませんか? タイトルタグって、検索エンジンにとってもユーザーにとっても非常に重要な部分です。 そこに、ほとんど検索されないであろう「第何回」という言葉を入れるよりも、もっとこの記事を読んでほしい人が検索するであろうキーワードを入れた方が、断然有効ですよね。 これが、「コラムに番号を付けるのをやめましょう」とお伝えしたい大きな理由なんです。

例外的に番号付けが有効なケースも…?

もちろん、例外もありますよ。例えば、あなたのホームページに来るユーザーさんが、もう熱烈なファンばかりで、「あの連載の第4回が読みたいんだ!」と具体的に探しているような場合なら、探しやすくするために「第4回」と入れておくのもアリかもしれません。

あとは、ラジオ番組の放送内容を文字起こししているようなケース。 この場合は、「何月何日放送 第何回の内容」という情報が、それ自体で価値を持つことがありますから、番号が有効に働くこともあります。

でも、ほとんどの企業のコラムにおいては、こういう番号付けは不要だということを、まずはお伝えしたいんです。

じゃあ、どうすればいいの?シリーズもののベストプラクティス

「じゃあ、何回かに分けて伝えたいシリーズもののコラムって、どうやって見せればいいのさ?」と思いますよね。そこで、すごく参考になる実際の事例をご紹介したいと思います。

お手本は「文春オンライン」さん!

皆さんも一度くらいは目にしたことがあるんじゃないかと思うんですが、「文春オンライン」さんの記事の見せ方が、シリーズもののコラムとしては一つの理想形じゃないかなと感じています。

具体的にどうなっているかというと、例えば「原子力 明るい未来のエネルギー」という大きなテーマで連載記事があったとします。 文春オンラインさんの場合、個々の記事のタイトル自体には、「第何回」という情報は入っていないんです。 これなら、検索から来た人にとっても「第何回」という余計な文字でタイトルが埋まることもないですし、記事の主題がストレートに伝わりますよね。

記事内で移動

そして、記事ページを見に行くと、例えば「#1」とか「#2」といった形で、これが連載の何回目なのかが分かるように工夫されています。 さらに秀逸なのが、その連載記事を一覧で見たり、前の記事や次の記事へスムーズに移動できるようなナビゲーションが、同じ記事ページ内にしっかり用意されている点です。 これなら、第10回の記事を読んだ人が「じゃあ、第1回から読んでみようかな」と思った時も、すごく分かりやすく遡れます。

検索ユーザーにも、回遊ユーザーにも優しい

このやり方だと、トップページから見に来た方にも優しいですし、検索結果で例えば第2回の記事を見ても、タイトルに「第2回」とは入っていないので、キーワードがしっかり表示されます。 もし万が一、「あのコラムの第2回が見たいんだよな」という熱心な方がいたとしても、本文中に「#2」といった表記があるので、それを手がかりにGoogleで探せば見つけられる可能性も残っています。

文春オンラインさんの例を見ると、連載の1回目の記事は「看板撤去反対 原子力」といった、そのテーマで検索する人が引っかかりやすいタイトルになっていますし、2回目の記事は「双葉町に戻らない理由」といった、また別の具体的なキーワードで検索した人に響くような、かつクリックしたくなるようなタイトル付けがされているのが分かります。

こういうところを意識して、もし連載もののコラムを書くのであれば、サイトのデザイン、記事内での仕掛け、そして何よりタイトル付けという部分を工夫していただけると、一番いいんじゃないかなと思います。

まとめ:コラムの見せ方、一度見直してみませんか?

今回は、「コラムに番号を付けるのをやめませんか」というテーマでお話ししてきました。 これ、本当に多くのサイトで見かけるので、もし今まさに番号を振ってコラムを更新している方がいらっしゃったら、先ほどご紹介した文春オンラインさんのような事例を参考にしながら、コラムの見せ方というところを一度考えてみていただけると、より良いウェブサイトになるんじゃないかと思います。

これからコラムを始める方へ

そして、これからコラムを始めようかなと考えていた方は、ぜひ、最初から読者の動線を意識した設計をしてから書き始めてみてください。

「合体させる」という選択肢も

あと、お客様にお伝えしていて時々あるのが、「コラムを1回目と2回目に分けるほどのボリュームでもないかな…」と感じるケースです。 例えば、「iPhoneの使い方 第1回」「iPhoneの使い方 第2回」みたいになっていたとして、それぞれの記事で訴えたいポイントが明確に分かれていればいいんですが、「これ、1つの記事でまとめて読めた方が、お客さんのためになるよね」っていう場合も結構あるんです。

そういう時は、無理に分けるのをやめて、1つの記事に合体させてしまう。 そして、その1ページを見ればiPhoneの使い方が上から順番に分かる、という構成にした方が、当然お客さんにとっては使いやすいですし、ページの専門性も高まって、より検索にも引っかかりやすくなる可能性があります。 ですから、「合体させる」というのも一つの有効な選択肢として覚えておいていただけるといいかと思います。

こういったユーザーのアクセシビリティですとか、ウェブサイトの集客に関する情報なんかを、これからも発信していきたいと思っております。

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