【影響解説】2025年末までにreCAPTCHAがGoogleCloud統合!無料・有料の変更点についても

ユーザービリティ 最終更新日:2025/04/20

どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。今回はですね、とあるメールがGoogleから届きまして、reCAPTCHAと呼ばれるGoogleが提供しているツールに関するものだったんですけど、他の方にも結構届いているんじゃないかなということで、そういった方がどういう情報なんだろうと、英語で書いてありましたので、そこをですね翻訳しつつ内容をかみ砕いて分かりやすくお伝えしていければなと思います。

僕もこのメールが届いてから調べだしましたので、概要は正確に伝わるようにお伝えしたいなと思っておりますので、最後までご覧いただければと思います。

reCAPTCHAとは何か

reCAPTCHA

そもそもreCAPTCHAなんですけど、reCAPTCHAっていうのは、「私はロボットではありません」みたいなマーク、ご覧になったことある方多いかなと思うんですけど、あれはGoogleが提供しているものです。

例えばお問合せフォームなんかでスパムですとかそういう悪い人たちがですね、お問い合わせフォームを利用してスパムメールを大量に送ってきたりとか、そういったことをされることがあるんですね。それを防いでくれるのが「私はロボットではありません」というマークだったり、あとは画像で認識したりですとか、そういう悪意あるアクセスっていうんですかね、攻撃から守ってくれるというのがreCAPTCHAになります。

reCAPTCHAのバージョン

バージョン 特徴 判定方法 ユーザー体験
reCAPTCHA V2 「私はロボットではありません」チェックボックス ユーザーのクリック動作で判定 チェックボックスをクリックする必要あり
reCAPTCHA V3 チェックボックスなし ユーザーのWebサイト内の行動パターンで自動判定 ユーザー操作不要(オートモード)

「私はロボットではありません」と出ているのはreCAPTCHA V2というものでして、最新はV3なんですよね。V3はこういったチェックとかなくて、botの行動には特徴があるということで、ユーザーがWebサイト内をどうアクセスしてるかとそういう動きで「これはもうロボットですね」「悪い人ですねあなた」ということで、フォーム送信できなくしたりですとか、オートモードになっておりまして、わざわざこういったチェックボックスを最近打たないというのがreCAPTCHAの仕様になっております。

v2とv3の違い

それが完全に正確ではないこともあるので、ちょっと厄介と言えば厄介な時もあるんですが、便利ということで多くの方が利用しております。利用するのにGoogleへの登録が必要になるんですね。その登録したメールに対して今回、その先程の英語のメールが届いたということですね。

届いたメールの内容

↓英文
reCAPTCHAに関して届いたメール(英語)
↓日本語
reCAPTCHAに関して届いたメール

こちらが実際に届きましたメールそのままでございます。僕の名前がですねHelloと来ておりまして、その上にですね「お客様の言語では別途ご案内します」ということを言っているんですが、※収録後、日本語でも届いていました。

そんなに待ってられないということで内容の解読を始めた訳なんですが、英語が分かる方はスラっと分かるかもしれないんですが、それでも分かりにくいんじゃないかなという部分もありましたので、その内容をお伝えしていきたいと思うんですけれども、完全にですね英語で書いてあるとまずChatGPTに今回は翻訳してもらいましたので、そちらの内容と合わせながらお伝えしていきたいと思います。

メールの翻訳と解説

まずですね、「Google reCAPTCHAのすべてのキーを2025年末に、Google Cloud プロジェクトへ移行する必要があることをお知らせする為にご連絡しています」と。

このキーというのは、reCAPTCHAを利用するとキーというのを発行されるんですね。秘密鍵とか言ったりしますが、なにかコードみたいなものです。を発行されてそのコードをWebサイト側と連携させることによって、reCAPTCHAが機能しだす仕組みなんですけど、その全てのキーを2025年末(今1月ですのでちょうど1年くらい後ですかね)Google Cloud プロジェクトへ移行する必要があることをお知らせする為にご連絡していますと。

これまでreCAPTCHAという独立したようなサービスっていうんですね、そこで発行していたキーなんですが、このGoogle Cloud プロジェクトというプロジェクトの中にどうやら組み込まれるっぽいですね。そちらに移行する必要がありますよということでご連絡してると。

この移行により全てのreCAPTCHAユーザーが統一された利用規約や一貫した料金体系のもとに集約され、さらに高度なセキュリティ機能へアクセスできるようになります。色々統一されるよということですね。

変更の適用について

次ですね、「この変更は今年を通して段階的に適用され」ということなのでので、全てのユーザーが一律でというわけではないですね。対象となるキーをお持ちの方は改めてメールでご連絡致しますと。「あなたの番ですよ」ということでお知らせしてくれるんだと思います。

その際には、Google Cloud プロジェクトが自動的に作成され、該当キーがそこに関連付けられます。ここ分かりにくいのでまた後で解説したいと思います。

しかしreCAPTCHA Classicから手動で移行する手順に従って事前にこのプロセスを進めることをお勧めします。「早めにやると良いよ」と言ってますね。「そうする事でメリットがあるよ」と言っております。

こうすることで「どのGoogle Cloud プロジェクトにキーを関連付けるか」を指定する事が出来ます。それがメリットの一つということですね。

この手順を完了すると「Google Cloud コンソールを通じて以下の機能がすぐに有効になります」と。プラスで機能も付いてきちゃうよということで、ダッシュボードとかモニタリングとか様々な機能が付いてきますよとお知らせしてくれております。

使用量と料金について

届いたメールの内容、人によって違うんですが「過去3ヶ月間のreCAPTCHAの平均使用量は80回のアセスメントとなっています」。大体あなたは80回ぐらい月使ってますねと。このreCAPTCHAが動いた瞬間ですね、80回くらい月間使ってますよと平均でですね。

「料金計算ツールにこの数値を入力することで使用量に応じてどの程度の費用がかかるかを予測することができます」。これも後ほど詳しく解説するんですが、Googleクラウドには無料枠というのがありまして、その無料枠を超えているかどうか、要はそこから先は有料なんですけど、その無料枠に収まってるかどうかは「料金計算ツールに数値を入れると分かりますよ」ということを言っております。

使用量に応じてどの程度費用が掛かるかを予測することができますと。またreCAPTCHAの課金体系の仕組みについて詳しく知りたい方はこちらをご覧くださいと。課金の要素も出てくるいうことですね。これまでは無料で使えておりました。今後も一応無料で使えるんですけど、そこはまた詳しく解説していきます。

コード変更の必要性

現在の統合に対してコードを変更する必要はありません」と。reCAPTCHAのコードですね、サイト内に埋め込む必要があるんですが、そのコードの変更の必要はないよと。この変更後も従来のSiteVerify API エンドポイントでキーを引き続き安全に利用できますと。

正しい最新のreCAPTCHA機能を全て利用できるようにする為に「現在のCreateAssessment APIエンドポイントへの移行もおすすめします」。これまで通り使えるんですが、最新のreCAPTCHA機能を全て利用する為には結局移行をするのがオススメだよ、と言っておりますね。

あとはブログとか見てねと、最新情報を見てねということを言っております。かなり直訳な内容ではあったんですが、概要をこの翻訳である程度分かったんじゃないかなということで、これから詳しく解説していきたいと思います。

Google Cloudへの移行について

そもそもですね、まずGoogle Cloud って何ぞやというところがあるかと思いましたので、そちらから解説していきたいなと思うのですが、Google Cloud というのはAmazonでいうところのAWSのようなものと捉えていただいて概ね差し支えないかなと思います。

AmazonもMicrosoftもサーバーを出してますし、GoogleもGoogle Cloudという名前でサーバーを出してるということです。そのサーバーに様々な機能が紐付いていて、いろんなことができるよというのがあるんですけれども、そのうちの一つにreCAPTCHAが組み込まれたということですね。

Google Cloudの機能

こちらがGoogle Cloudのトップページです。「生成AIの最前線へ。」ということで、AIの活用にも便利でっせと言っておりますね。こんな事ができるということを言ってるんですけども、要は大体サーバーと思っていただければ問題ないかなと思いますね。

いやでもサーバーだけだとちょっと差しつかえますかね。一応ソリューションがかなりたくさんありまして、こんな感じでこのクラウドストレージ、サーバーに該当するものだったりするんですが、他にも相当たくさんツールがあるんですよね。

このロッカーとかBIツールですかね、このようにですねかなりたくさんのサービスがあって、このクラウドストレージがクラウドの名前と一緒なので、AWSと一緒という感じで言ったんですが、他にも相当たくさんできますね。Geminiとかも出てると。

要はこういう複数の企業向けのサービスって言ったらいいんですかね、サーバーを中心とした企業向けサービス。Googleワークスペースとはまたちょっと違うものですかね。企業がビジネスに活用するようなサービスをGoogleクラウドという一つのプラットフォームにまとめることで、クレジットカードを一つだけ登録すれば様々なサービスの課金がそのクレジットカードからできるので一つのサービスに統合してると。

他にも色んな背景があると思いますが、要はそんな感じと思っていただければと思います。中小企業で利用する機会っていうのは、特別なSAASサービスとか利用していなければあまり利用することはないので、聞き馴染みのない方も多いかなと思っております。

reCAPTCHAの料金体系

このGoogleクラウドにreCAPTCHAが組み込まれる訳なんですが、先ほど有料か無料かみたいな話がありましたので、そちらも解説していきたいと思います。

これが今Google CloudのreCAPTCHAのサービスに関するトップページを今開いているんですが、最新の不正防止プラットフォームで不正行為や不正使用を防止と、先ほど説明した通りですね。

この左サイドバーをご覧いただくと分かる通り、一般的な使用例としてbot対策だったり、アカウントの保護、偽アカウントからの保護、SMS通信不正利用防止とか、トランザクション保護とかですね。要は悪い事から守りますよというサービスがreCAPTCHAになっているということが書いてあります。

無料枠と有料プラン

プラン名 無料枠 超過時の料金 主な特徴
reCAPTCHA Essentials 月10,000件まで無料 10万件あたり8ドル 基本的な保護機能
reCAPTCHA Standard 月10,000件まで無料 10万件あたり8ドル 標準的な保護機能
reCAPTCHA Enterprise 月10,000件まで無料 10万件あたり8ドル 高度な企業向け機能

ここのですね下の方に料金という欄がございまして、先ほど有料になるかもと脅したんですが、引き続き無料でほとんどの方は利用できるかなと思います

こちらreCAPTCHA Essentialsとあとは、reCAPTCHA Standard、reCAPTCHA Enterpriseと3つあるんですがいずれも「月額10,000件の評価までは無料」と書いてあります。それを超えた分については「10万件の評価で8ドル」という料金体系ということですね。

大きなサービスを運用していてよくbot被害に遭う方は8ドルなので、それでもそこまで痛手ではないかなと思いますね、企業にとっては。ほとんどの方が毎月1万件のお問い合わせフォームの活用とかそんなに無いかなと思いますので、これまで通りGoogle Cloudに統合されても無料で利用できる方が多いのではないかなと思います。

その他にもプランによる違いはここにバッと書かれておりますので、気になる方は詳しくご覧いただければと思うんですけど、ほとんどの方は無料で引き続き利用できるのでそこまで気にされなくてもいいのかなと思います。

クレジットカード登録の必要性

恐らくここ、ちょっと未確認で申し訳ないんですが、Google Cloudを初めてreCAPTCHAの統合に当たって登録するという方は恐らくクレジットカードの登録が求められたかなと思います。なんかそんな記憶があります。

クレジットカードを必ず登録しなければならないんですが、1万件の評価までは無料で使えるので登録しても何か課金されることはないんですけど、超えた時に課金できるようにGOOGLEが登録させるという感じですね。そこがちょっと嫌なポイントかもしれないです。

これまではクレジットカードの登録とか必要なかったんですが、今は登録しないといけませんので、そこがちょっと厄介ポイントですかね。

移行のメリット

Google Cloudへの移行で得られるメリット:

  • 高度なダッシュボード機能
  • モニタリング機能
  • レポーティング機能
  • どのGoogle Cloudプロジェクトにキーを関連付けるか指定できる
  • reCAPTCHAの機能と効果を確認できるツール

ただ、こちらですね先程の翻訳に戻ってきたんですが、Google Cloudに移動するとこれらのものが付いてくるということで、企業向けの高度なダッシュボード、モニタリングとかレポーティングとかもそうなんですが、どれくらいreCAPTCHAが機能して役に立ったかを見ることができるツールって言ったらいいんですかね。

そういったものが使えるようになるので、完全に移行するメリットが0なわけではないので、そういう流れなのでやるしかないというところではあるんですが、何もメリットがないわけではないので、そこで気持ちを個人的に上げていただいて登録するといいのではないかなと思います。

まとめ

項目 移行前 移行後
サービス形態 reCAPTCHA 単独サービス Google Cloud内のサービス
コード変更 基本的には不要
クレジットカード登録 不要 必須
無料枠 あり 月10,000件まで無料
有料枠 10万件あたり8ドル
管理ツール 基本的な機能 ダッシュボード、モニタリング機能など強化

以上が今回届いたメール、Google cloudにreCAPTCHAが統合されるというメールが英語で届いた方に、ざっくりではあったんですが、どういうことかをお伝えしました。

大体の方が無料で引き続き利用できると思いますので、そこまで影響はないんじゃないかなと思います。これまでの古いreCAPTCHAの方でも結局月のMAXは確か決まってたかなと思うので、クレジットカードを登録するところ以外はさほど大きな影響ではないかなと思うんですけど。

制作会社としての課題

まあ正直ですね我々制作会社としては、ちょっと困りますよね。お客様のクレジットカードでできれば登録していただきたいんですよね。課金があった時に一旦弊社が受けてその後請求するっていうのは、なんか変なので、できればお客様のクレジットカードで登録していただきたいんですが、そんなにお客様Webに詳しいわけではないので、reCAPTCHAのGoogle Cloud に登録してくださいとお願いしても「なにそれ?」となると思うんですよね。

よくわからないものにクレジットカードを登録するのもご不安なのかなと思います。そこが制作会社からするとちょっとネックなポイントと言いますか、もうちょっとうまくやってくれたらなというところではあるんですが、他の同業他社さんもそういうところは困っていらっしゃるかもしれないですね。

今回はそのまま一応使えるということなんですが、またこういったことでタグの変更とかも必要になってくることがあると。我々が例えばスパム防止するのにこういったタグ入れた方がいいですよとタグといいますかこのreCAPTCHA入れて防止すると、すっきり使えますよとお問い合わせフォーム快適に使えますよということをおすすめして入れていただいた手前、Googleが仕様変更したのでちょっとコードの変更で費用をいただきたいんですけどというのが、非常に言いづらいというところあります。

お伝えしづらいんですがどうしても作業が必要になるので結局お願いすることにはなるんですが、Googleさんの一挙手一投足ですね我々も振り回されることがあると。他にもXとかもですね頻繁に仕様変更しますので、そこも振り回されるポイントですかね。facebookも同様ですね。

ちょっと最後余談になってしまったんですが、同様のお悩みの方の少しでもお役に立てれば良かったかなと思います。それではご視聴ありがとうございました。

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