Twitterオートプロモートの効果検証結果。始め方や注意点も。
https://business.twitter.com/ja/advertising/twitter-promote-mode.html
2012年12月6日からスタートした、新しいTwitterの広告である「オートプロモート」。月額9,900円の固定費用で面倒な広告設定を一切することなく、ツイートを自動的にプロモーションしてくれる広告です。(※現在はまだベータ版)
ちなみにTwitterの英語版ページを閲覧してきたところ、現在はアメリカとイギリスと日本のみで提供されている広告のようです。
月額10,000円ではなく9,900円なところが、なんとも愛おしく感じさせる金額設定ですが、インターネット広告の中でこれほど手軽に始められて、低価格な広告は珍しいです。また、手軽に始められやすく、企業だけでなく個人の方でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。アメリカ版のTwitterでは99ドルで提供されており、現在の相場ですと日本はやや割安。
弊社の公式Twitterアカウントは、このオートプロモートを2017年末より利用していまして、現在2ヶ月半ほど経ちます。ある程度、効果や注意点など見えてきましたので今回はご紹介したいと思います。
そもそもオートプロモートとは
従来のTwitter広告との比較
従来のTwitter広告との比較したのが以下の表です。
従来型Twitter広告 | オートプロモート | |
---|---|---|
広告対象 | 指定したツイート | 自動配信 ※ |
費用 | オークション形式 | 月額9,900円 |
ターゲティング | 様々な設定が可能 | 地域or興味関心 |
運用管理 | 可能 | 不可能 |
配信枠 | タイムライン・検索・ユーザー・トレンド | タイムライン |
※1日最初10ツイートが配信対象となるような情報もありますが現在はソース不明(公式サイトには無記載)
こうやってあらためて比較すると、「誰でも」「簡単に」のコンセプトになっていますね。配信枠はタイムラインのみで、よく「プロモーション」と記載されているツイートを見かけると思いますが、あれです。
向いている目的
ツイートが勝手に配信されるため「特定のウェブページへのアクセス数を増やしたい」といった目的の方には不向き。「フォロワー数を増やしたい」アカウントが利用するべき広告です。
支払い方法
クレジットカード(Visa/Master/JCB/AMEX)のみ。
2ヶ月運用した結果
オートプロモートを実施したアカウント情報
- アカウントは一ヶ月で3〜7ツイートほど
- ツイート内容はブログ更新情報、お知らせのみ
- フォロワー300程度(当時)
上記の通り、あまり活動的とはいえないアカウントでして、ブログのRSS代わりとして情報を受け取りたい方に向けて運用しています。
配信結果
1ヶ月目
2ヶ月目
感想と注意点
獲得フォロワーは広告経由ではない ※重要
レポートでは、
- リーチした人数
- 獲得フォロワー数
- プロフィールへのアクセス
- プロモートされたツイート
上記4つを確認することができます。
この並びだと、獲得フォロワー数はオートプロモート経由で獲得したフォロワー数のように見えます。しかし、TwitterAnalyticsで見比べたところ、アカウント全体で獲得したフォロワー数と同数となっているため、オートプロモート経由で獲得したフォロワー数でない可能性が非常に高いです。
最適化されている?
配信にはAI技術が用いられているとのこと。リーチ数が少なくなっている(ツイート数も同程度ながら3ヶ月目も減りそう)ながらも獲得フォロワー数に違いが無いところを見ると、徐々に最適化されている可能性がありそうです。
月に数回程度のツイート数だとコスパが良くない ※重要
またツイート数が少ないため、効果を十分に発揮できていない可能性が高いです。1日に何度もツイートするようなアカウントのほうが向いていそう。
オートプロモートの始め方
始め方はとても簡単。まずは以下のリンクから。
https://ads.twitter.com/subscriptions/mobile/intro
もしくはアプリの場合、メニューから。(アカウントによっては表示されていないこともあります)
パソコンサイトからの場合もメニューから。
利用開始登録
「はじめる」をクリック。
「日本」を選択肢、タイムゾーンを「東京」にしましょう。これで税金が決まるようです。
ターゲティングを「興味」か「地域」で選択肢ます。どちらか片方しか選ぶことができません。
興味の場合は最大5つまで選択肢「次へ」をクリック。ちなみにアカウント開設時に海外を選択していた場合、海外に広告が表示されてしまうので注意が必要です。
オートプロモートが海外に配信されていた件、サポートから返信がありました。8年前にアカウントを作成したときに米国として作成したから私のアカウントは米国アカウントになっているからとのことで。これは変えられないので止めるには広告解約しかないとのこと。解約します……(元ツイ削除します) pic.twitter.com/MuntaLYJ4J
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2017年12月5日
地域の場合も5つまで選択できます。(検索で探せます)
確認が出てきますので、「はい」を選びましょう。
利用規約に同意して、「次へ」を選択。
最後に「ビジネス」か「個人」を選択するのですが、法人を選んだ場合、支払情報の入力の際に、法人の欄が表示されるといった違いになります。あとは支払情報(クレジットカード)の登録をして完了です。
まとめ
オートプロモートについてざっくりまとめると、
- 手軽に安く始められる
- 運用の手間もかからない
- フォロワー数を増やしたいアカウント向き
- 一日に何度もツイートするアカウント向き
こんな感じではないでしょうか。
一日に何度もツイートするような企業アカウントでないなら、従来のTwitter広告を利用するか、クイックプロモートを利用した広告出稿のほうが効果は高そうです。ただし従来型のTwitter広告の場合、手間(人件費)がかかることを考えるとまた見え方が変わってくるのかもしれません。
Twitter広告に後ろ向きな企業でしたら、広告代理店を経由せず、まずはどのようなものか試してみる窓口としてオートプロモートを利用してみてはいかがでしょうか。