【データ公開】Googleは嘘をついている?被リンクの重要性を100万データで検証してみた

SEO 最終更新日:2025/05/08

どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。

Googleと被リンクの最近の動向

今回は、昨今Googleさんが被リンクについてどのように考えているのか、そしてそれが実際の検索順位にどう影響しているのかについてお話ししたいと思います。 ホームページがあって、そこに対して他のホームページからリンクを受けることを被リンクと言います。

被リンクとGoogleのアルゴリズム

この被リンクが、Googleの画期的な検索アルゴリズムにおいて重要な役割を果たしてきました。 どうやって優れたサイトを検索の上位に表示させるかというのは、マイクロソフトなど多くの企業にとって長年の課題でした。 Googleが被リンクという手法を用いることで、検索市場で圧倒的なシェアを獲得するに至った背景があります。

スパマーとの戦いとGoogleの模索

しかし、このリンクという仕組みは、一部のスパマーにとっては自作自演でリンクを張れば上位表示できるという抜け道にもなりました。 そのため、スパマーとGoogleの戦いは10年以上にわたって続いてきました。 Googleとしては、被リンク以外の評価方法も模索したいと考えているわけです。 そのために、例えば著者情報が重要とか、構造化データが重要とか、サイトの軽さが重要とか、色々なことを行ってきてはおりまして、具体的には以下のような要素が挙げられます。

  • 著者情報
  • 構造化データ
  • サイトの表示速度

近年、Googleは「被リンクの重要性は下がってきている」と公言しています。

Googleの公式見解

被リンクよりも、サイトの中身、つまりオリジナリティがあり、ユーザーにとって有益な情報を届けることが重要なんだと、ずっと言い続けているのです。 正直なところ、Googleにとって都合の良い状況を作るために、そう言っている側面もあるのではないかと思うこともあります。

被リンクと検索順位に関する実際の調査

そんな中、実際にこの被リンクと検索順位の相関関係を調査した会社があり、その報告データがウェブサイトに公開されていました。 今回はその情報を皆さんと共有したいと思い、動画にまとめている次第です。

調査結果の概要

早速、その調査結果を見ていきましょう。Ahrefsさんという、SEOツールとしては非常にメジャーなサービスを提供している会社が公開したブログ記事です。

記事のタイトルは「Googleが『リンクはそれほど重要ではない』と発表。100万のSERP(検索結果)を調査した結果」というものです。 Googleがそう言うなら、実際に調査してやろうじゃないか、という意気込みで結果を発表してくださっています。これは非常に有益な情報ですよね。

調査の結論

全部を紹介してしまうと長くなるので、気になる方はぜひ元記事を読んでいただきたいのですが、いくつかピックアップしてご紹介します。 まず結論として、「SEOにおいてリンクはまだまだ重要だと言えそうです」という結果になったようです。 Googleとしてはリンクへの依存度を下げたい意向はあるものの、データを分析すると依然として重要であることが分かった、ということです。

具体的なデータから見えること

具体的に見ていくと、普通に調査した場合、リンクの指標が良いほどランキングも高くなるという傾向を示す図が掲載されていました。

検索ボリュームとの関連

また、検索ボリュームが高いキーワードほど、リンクの重要性が増大するという結果も出ています。 検索ボリューム、つまり月間で多く検索されるようなキーワードでは、リンクの重要性がより高まっているということです。 恐らく、競争が激しいキーワードというのは、参入している業者の数も多く、どのサイトも質の高いコンテンツを提供していると考えられます。 その中で優位性を示すために、被リンクが集まっているサイトが評価されるという、差別化の要因になっているのは確かにあるでしょう。

ローカルクエリでの重要性

同様の事例として、ローカルクエリではリンクが非常に重要だということも分かっています。 ローカルクエリとは、「〇〇 渋谷区」や「〇〇 大阪府」といった、地域を特定するような検索キーワードのことです。 こうしたキーワードでは、被リンクが重要視される傾向にあります。競合性が比較的低い中で、より優位に立ちやすいということなのでしょう。

情報系コンテンツでの重要性

さらに、インフォメーショナルなコンテンツ、つまり「〇〇とは」といった情報を調べる系のキーワードにおいても、リンクは重要です。こちらでもリンクが重要とされています。

Ahrefsの調査で被リンクの重要性が特に指摘されたケースをまとめると以下のようになります。

ケース 説明
検索ボリュームが高いキーワード 月間などで多く検索されるキーワード
ローカルクエリ 地域を特定するような検索キーワード
インフォメーショナルなコンテンツ 「〇〇とは」など情報を調べる系のキーワード

データから読み取れる個人的な考察

これらのデータから個人的に思うのは、やはり先ほども述べたように、コンテンツの質がある程度拮抗している場合、差別化の要因としてリンクが鍵の一つになっているのではないかということです。 もう一つは、例えば情報系のコンテンツの場合、情報の信頼性が非常に重要になってきます。 様々なサイトからリンクを受けているような有名なウェブサイトは、それだけ信頼できる可能性が高いと考えられるため、そういった意味でもリンクは引き続き重要なのでしょう。 これに代わる評価軸が見つかるのかどうかは疑問ですが、現状はそのような結果になっているようです。

全体的な傾向としては

ただ、全体として見ると、数字的にはそれでも被リンクの重要性はやや下がってきているようです。 2019年にも同様の調査が行われていたようで、その時の数字と比較すると、リンクの重要性は低下しているとのことです。

被リンクの重要性に関するGoogleの見解とAhrefsの調査結果を比較すると、以下のようになります。

観点 Googleの公式見解 Ahrefsの調査結果
被リンクの重要性について 下がってきている 依然として重要(特に特定の条件下ではより重要性が増す)
サイト評価で重視する点 サイトの中身、オリジナリティ、ユーザーへの有益性 リンク指標が良いほどランキングも高くなる傾向
2019年との比較 (Ahrefs調査) リンクの重要性はやや低下している

もう一つの視点:Googleのスパム判定精度向上

この結果を見て個人的に思ったのですが、被リンクの重要性が下がっているというのは、数字だけ見るとそうかもしれませんが、もう一つ別の見方もできるのではないかと感じました。 それは、Googleのスパムを見分ける精度が向上したという点です。 自作自演で大量に被リンクをつけているサイトを「はい、アウト」とスパム認定し、順位を上げないようにする精度が高まった可能性があります。 その結果として、被リンクの重要性も相対的に下がっている(やや下がっている程度ですが)ということも考えられるのではないでしょうか。そういう可能性もあるかなと思いました。

被リンクの重要性が下がっているように見える背景について、筆者の考察をまとめると以下の通りです。

  • 単に重要性が下がっただけでなく、Googleのスパムを見分ける精度が向上した可能性。
  • 自作自演の被リンクサイトをスパム認定し、順位を上げない精度が高まった結果、相対的に重要性が下がったように見える。

まとめ

ここまで、参考サイトの情報を元に、被リンクの重要性が下がってきているというお話をしてきました。 実際の調査方法や、ブランドキーワードの場合どうなのかといった詳細も元記事には掲載されていますので、気になる方はぜひウェブサイトを訪れてみてください。

Googleの立場と被リンクの今後

Googleがポジショントークとして、立場上「被リンクが重要だ」と言うとスパマーが増長してしまうため、そうは言えないという背景がある中で、実際にどうなのかを調べてくれた今回のデータは非常にありがたいものだと感じます。 やはり、被リンクは依然として重要であり、それを自然にどうやって獲得していくかということは、あらゆる企業にとって今後も重要な課題の一つであり続けるのではないでしょうか。

また、こういった有益そうな調査データがどこかから公開された際には、その情報を皆さんにもシェアしていきたいと思いますので、よろしければチャンネル登録などよろしくお願いします。 ご視聴ありがとうございました。

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