Googleの新機能「AI Overview」が日本上陸!その概要とウェブサイト運営者への影響とは?
どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。
今回は、日本でも新たに導入が決定した「AI Overview」について解説していきます。アメリカでは既に先行して導入されているこの機能が、いよいよ日本でも導入されます。ウェブサイトを運営中の皆さんがどのような影響を受けるのか、そしてそこに掲載されるにはどうしたらいいのかをお伝えしていきたいと思います。
最近、新しいiPhone16が発表され、いよいよAI時代の到来というところですが、Googleも負けじと頑張っています。そんなGoogleのAIを搭載した検索エンジン――それが「AI Overview」です。それに掲載されるにはどうしたらいいのか、詳しく解説していきます。
目次
AI Overviewとは何か?
まず、そもそもAI Overviewとは何ぞや、ということで解説していきます。現在、Googleの公式ホームページにその概要が掲載されています。英語ではありますが、内容を簡単に説明すると、何か調べたいことを検索すると、AIがピヨッと答えを出してくれるというものです。
通常、検索結果は上位から順番に表示されますが、AI Overviewの場合、Googleがウェブサイトから文章を引用して、直接答えを出してきます。
ウェブサイト運営者からの視点
これについては、ウェブサイト運営者からすると反発を生みそうです。勝手にコンテンツが引用され、ユーザーは詳細ページを見に行かない可能性があります。頑張って作ったコンテンツが、Googleの手柄になってしまうという懸念があります。
日本での導入状況
日本での導入はまだ限定的で、色々調べてみたものの、あまり情報が出てきませんでした。このブログが公開される頃には、もう少し情報が出ているかもしれません。
AI Overviewの前身:SGEとは?
このAI Overviewは、以前は「SGE(Search Generative Experience)」と呼ばれていました。検索、生み出す、体験……といった意味でしょうか。英語が苦手なので、間違っていたらごめんなさい。
SGEがAI Overviewと名前を変えて登場し、それはこのように表示されます。右側に検索結果のようなものが出ていますが、この辺から引用して表示されています。しかし、リンクが微妙についており、クリックしても該当するサイトに行けない場合もあります。
実際、私自身も調べ物が完了してしまったので、詳細なサイトに行っていません。このように、AI Overviewに掲載されることがウェブサイト運営者にとって良いのかどうか、疑問が残ります。
AI Overviewに掲載されるには?
アメリカでは既に先行して導入されており、かなり調査が進んでいます。海外のSEOClarityというサービスが調べた結果を公表している記事がありましたので、ご紹介します。
調査結果からわかること
まず、2,700個のキーワードを調査した結果、そのうち7.6%にAI Overviewが表示されました。100個のキーワードがあったら7個程度しか出ないということで、まだまだ限定的です。
おそらく、調べ物系のキーワードだと出やすいのではないかと思います。会社名で検索したときにAI Overviewが出てきてしまうと、「会社概要を見に来たのに邪魔だよ」となってしまうので、用途としては限定されているのではないでしょうか。
例えば、映画の情報を検索したとき、近隣の映画館の情報や上映時間が自動で表示されるように、特定の用途でAI Overviewが活用されるイメージです。
上位10件のウェブ結果から取得
次に注目すべきポイントは、概要の99%以上は上位10件のウェブ結果から取得されているということです。つまり、AI Overviewに掲載されるには、検索結果の上位10位に入る必要があるということです。
特別な対策をする必要はなく、これまで行ってきたSEO対策を引き続き行っていれば、AI Overviewに引用される可能性が出てきます。
当初、導入されたばかりの頃は全く違う順位からAI Overviewの結果が出ていたため、別のアルゴリズムが適用されているのではないかと言われていました。しかし、アップデートを繰り返し、現在ではほとんど上位10件の中から引用された結果が表示されるようになっています。
Googleのアルゴリズムと影響
Googleは定期的に検索アルゴリズムのアップデートを行い、順位の入れ替えなどを実施しています。それもAI Overviewに影響しています。これはX(旧Twitter)でGoogleの担当者も認めています。
今後も同じアルゴリズムでいくかはわかりませんが、現状では、普通にSEO対策を行えばGoogleに引用される可能性があるということです。
個人的な見解
個人的には、あまりこの機能が好きではありません。皆さんが一生懸命作っているコンテンツが、さくっとGoogleの手柄にされてしまうからです。ユーザーとしては、手間が省けてありがたい部分もありますが、ウェブサイト運営者としては納得いかない部分もあります。
しかし、考え方によっては、ChatGPTやインスタなど他のSNSが台頭し、Googleで検索される回数が昔に比べて減っている部分もあると思います。Googleを使えば結局わかるよね、というブランディングができればユーザーも増え、結果的にSEO対策をする意味も出てくるという側面もあります。Googleを応援するという意味では、仕方ない部分もあるのかなと思います。
まとめ
AI Overviewに掲載されるために特別なことをする必要はありません。引き続き、通常のSEO対策を行っていけば、引用される可能性があります。
大発見的な情報を提供できず申し訳ありませんが、今日はその点をお伝えしたかったということです。
以上、AI Overviewに掲載される方法について解説しました。