実はYahooとGoogleの検索エンジンが同じということ知っていましたか!?
先日、最近ウェブの担当者になったというお客様とお話をしている際、
「ウェブ系の人はSEOの話をする際に、いつもGoogleの話ばかりしてYahooの全然しないけれど、なんでなの?」
と、聞かれハッとしました。そうなんです……
実は2011年からYahooはGoogleの検索技術を利用しているため、
YahooとGoolgeの検索結果は“ほぼ”同じ
なんです!
大前提としてYahooはGoogleの検索技術を利用しているため、検索順位を決定づける仕組みも当然Google。なので、ウェブ系の人たちはGoogleの話ばかりしかしないという訳だったのですね。最近ウェブ担当者となった方が知らないのも当然です。
ただし、あくまでも「検索技術を利用」しているだけであって、検索結果が全て同じになるという訳ではありません。
↓動画で見たい方はこちら
Yahooの検索結果がGoogleと違う理由
最も大きな違いは、Yahooのサービスにユーザーがより接触してもらえるように、Googleの検索結果にプラスの要素を加えて表示しているという点です。
具体的には以下のような要素を追加しています。
- Yahoo!ニュース
- Yahoo!知恵袋
- Yahoo!ショッピング
- Yahoo!地図
- ヤフオク
- ZOZOTOWN
などなどです。
例えば「財布」と検索した際の検索結果ですと……(縦長です、すみません)
赤の枠がでそれぞれの違いについて確認していただけると思います。かなりたくさんのYahooサービスが入っていますね。
(技術提供範囲についての資料)
Yahoo! JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供について
検索順位が違うこともある
Yahooの提携サービスを掲載するだけでなく、検索順位が変わることもあります。
要因は様々ですが、例えばGoogleには「パーソナライズ検索」という機能があります。これは検索するユーザーの位置情報や過去に閲覧したサイトなどによって、検索結果を一人ひとり変えているという機能です。
またどういった条件かはわかりませんが、通常検索が10件よりも少なく表示されることがYahooにはあります。
検索連動型広告も一緒
一緒と言ってしまうと語弊がありますが、表示される広告が一緒というわけではなく、Googleの広告連動型広告の技術を利用してYahooのスポンサードサーチというサービスを提供しています。
YDNやGDNといったディスプレイネットワークの広告(バナーで表示される広告のこと)についてはそれぞれ独立してサービスを提供しています。またYahooだけにはTwitter社と提携してTwitterへの広告出稿ができるサービスがあったりします。
まとめ
ウェブに長く携わっている人間からすると、YahooがGoogleの検索技術を利用していることは当たり前のことのように思ってしまいますが、実は知らない人のほうが多いことに気付き反省しました。
ちなみに2011年よりも前には、YahooはYahoo独自技術、GoogleはGoogle独自技術、docomo(ガラケー)はgooの検索技術を利用、auはGoogleの検索技術を利用といった、どこにフォーカスしてSEOをしたらよいのかという混沌とした時代がありました。
現在ではガラケーが衰退し、代わりにスマートフォンが普及しています。ですので、Android(Goolge社が提供するOS)とiPhoneのiOSの二強が、どちらも標準検索エンジンをGoogleにしているので対策も非常にシンプルとなりウェブサイトの運用者にはわかりやすい時代となりました。
しかし、またいつYahooが独自検索技術を使用すると宣言するかもわかりませんし、あるいは他社の検索技術を利用する可能性だって十分に考えられます。
今後もウェブサイトの運用者は、普及するデバイスによる検索サービスのシェアの変化や、使用される検索技術には十分注意して動向を見守る必要がありそうですね。