【緊急】GoogleビジネスプロフィールでホームページURLを登録するとアクセス数が下がる!?
目次
Googleビジネスプロフィールに登録したURLが、まさかの逆効果に?
今回は、GoogleビジネスプロフィールにウェブサイトのURLを登録しない方が良いかもしれない、という少し衝撃的なお話です。
Googleビジネスプロフィールというと、Googleマップで何かを検索した時や、社名で検索した時に右側に出てくる会社情報(ナレッジパネル)などをコントロールできる非常に便利なツールですよね。店舗や会社の公式情報をきちんと管理するために、多くの方が利用されていると思います。
その項目の中に、自社のウェブサイトへ誘導するためのURL登録欄があります。当然、ここにはURLを登録するものだとお考えの方が多いと思いますが、実は弊社で「これ、入力しない方が良いんじゃないか?」というケースが実際に起こりましたので、その経緯と詳細をご紹介していければなと思います。
きっかけは一件のお問い合わせ
事の経緯としましては、あるお客様が新しくホームページを立ち上げられたところから始まります。当然、ホームページを公開したら、社名で検索した時に自社のサイトが一番上に表示されてほしい、と誰もが思いますよね。しかし、そのお客様のサイトが表示されない、というお問い合わせをいただいたのです。
検索しても自社サイトが出てこない…
確かにサイトが公開されてから、もうしばらく時間は経っています。検索結果に表示させないようにする「noindex」といった設定がかかっているわけでもありません。色々と調べてみたのですが、どうも検索に引っかからないような技術的な設定にはなっていないようでした。
一体何が原因なんだろう…と頭を悩ませていた、そんな時にふと、ある海外の記事を思い出したんです。
海外のSEO記事で発見した驚きの事実
それは、STERLINGSKYという海外のSEO系サービスを提供している会社のコラム記事でした。以前にその記事を読んで、「へぇ、そんなこともあるんだ」と頭の片隅にはあったのですが、すっかり忘れていたのです。
その記事には、「GoogleビジネスプロフィールからウェブサイトのURLを外した方が良い場合もある」という内容が書かれていました。
これを思い出し、お客様にその内容をお伝えして試してもらったところ、なんと、これまで表示されなかったウェブサイトが検索結果にきちんと表示されるようになったのです。
鍵を握る「ダイバーシティアップデート」とは?
では、なぜそんなことが起こるのでしょうか。先ほどの海外記事で解説されていたのが、「ダイバーシティアップデート」というGoogleの考え方です。
日本語にすると「多様性のアップデート」といったところでしょうか。近年、Googleは検索結果の「多様性」を非常に求めるようになってきています。
例えば、以前は何かキーワードで検索した時に、一つの会社のウェブサイトが検索結果の1位と4位というように、同じページに2つ表示されることもありました。しかし、ある時から基本的に1つの検索結果には1つのドメイン(会社)しか表示されないように変わっていったんです。
なぜ地図に載ると検索結果から消えるのか
そして、この「多様性」を求める動きがさらに推し進められた結果、Googleマップの表示も影響するようになりました。
例えば、「居酒屋 東京」といったキーワードで検索すると、通常のウェブサイトの検索結果の間に、地図の枠が挟まっているのを見たことがあると思います。
記事によると、この地図の枠に載ってしまうと、それが通常の検索結果の「1件」としてカウントされてしまい、本来表示されるべきウェブサイトの方が検索結果に出てこなくなってしまう、というのです。
まさか、と思っていたことが現実に
「そんなバカな」と、正直なところ私も最初は信じられませんでした。しかし、まさか自社のお客様で、この現象が実際に起こるとは思ってもみませんでした。たまたま記事のことを思い出せたから良かったものの、知らなければ原因不明のままだったかもしれません。Googleのアルゴリズムが、我々の知らないところでそのように進化しているのだなと、身をもって体感した出来事でした。
本来であれば、通常の検索結果に出てきてほしいのに、地図の枠に出てしまっているがために、ウェブサイトが検索結果から除外されてしまう。そういうことが、今まさに起こるようになっているんですね。
なぜこの現象が「問題」なのか
この現象がなぜ問題なのかというと、ユーザーの検索意図とのミスマッチが起こるからです。
考えてみてください。例えば、とある会社の概要を知りたくて社名で検索したユーザーがいたとします。そのユーザーの目的は、会社の事業内容や理念、沿革などを知ることであって、アクセスのための位置情報を今すぐ調べたいわけではありません。
ユーザーの目的と検索結果のミスマッチ
このようなユーザーにとって、検索結果にGoogleマップの枠が表示されたとしても、おそらくその地図は素通りしますよね。目的が違うので、マップがあったとしてもスルーしてしまうと思うんです。
どちらの目的のユーザーも、おそらく通常の検索結果の方は見るはずです。しかし、マップは目的が違うユーザーからはスルーされる可能性が高い。これは、ウェブサイトへのアクセスを考えると、非常にもったいないことであり、大きな問題だと私は考えています。
あなたのサイトは大丈夫?試すべき対策とは
もし、これを読んでくださっている方の中に、「何か最近、ウェブサイトへの流入が減ってきたな…」とか、「そういえば、社名で検索すると地図で出ることが多かったな」と感じている方がいらっしゃいましたら、もしかすると同じ現象に遭っているのかもしれません。
その場合、ウェブサイトのクリック率を回復させるために、一度、GoogleビジネスプロフィールからウェブサイトのURLを解除するという作業を試してみる価値はあるかもしれません。
今回は、SEOの変化に関する速報的な内容としてお伝えさせていただきました。このように、アクセス数をアップさせるためにできることは日々変化していきますので、今後も情報発信を続けていければと思います。