4月21日より必須となるスマホ対応も含み、Googleの動きを事前に察知する重要性について
先日、Googleより公式に「2015年4月21日よりスマホ対応されているサイトを検索結果で優遇する」という発表を行い、多くのサイト運営者に衝撃を与えました。これまでスマホ対応をしていなかった会社は、2ヶ月足らずでスマホ対応を行う必要が出てきたので、いま急いで対応しているところでしょう。(実はこのサイトも、発表より以前からスマホ対応の準備を進めており、もうすぐリニューアルできそうです。←リニューアルしました!)
スマホ対応にはかなりの猶予がありました
ところで先日こんな記事を見かけました。
モバイルフレンドリーについての疑問にGoogleが直接答えてくれた! ~The 13th In-house SEO Meetupレポート
Google本社に勤務されている長山さんという方が、モバイル対応について直接いろいろ教えてくれるという記事なのですが、その中にこんな一文がありました。
・発表から2ヶ月しか猶予期間が無いとおっしゃる方もいます。
・Googleでは2011年からモバイルファーストを提唱し続けてきているので5年間の猶予があったと考えて欲しい。
実は、Google社は以前よりスマホ対応の準備をウェブマスターに促しており、私自身も今回の発表は「来るべくして来たな」という印象で特別驚くようなことはありませんでした。
ではGoogleはどのようにしてサイト運営者にスマホ対応をするよう告知していたのかというと、Google社の公開しているウェブマスター向け公式ブログというものがあります。
Google社が、わざわざGoogleフレンドリーなサイトの作り方を教えてくれている、とても親切なブログなのですが、意外に読まれていない方が多い印象です。
このウェブマスター向け公式ブログで、これまでたくさんスマホ対応を促すようなアナウンスが行われてきたのですが、実際にどれくらい告知されていたのか少し過去記事をさかのぼってみました。
2011年
Android のユーザーエージェントの検出について
公開日: 2011年5月2日月曜日
Google 検索と相性の良い携帯電話 / スマートフォン向けウェブサイトを運営するには
公開日: 2011年5月20日金曜日
スマートフォン版 Googlebot-Mobile の導入について
公開日: 2011年12月16日金曜日
2012年
Google がお勧めするスマートフォンに最適化されたウェブサイトの構築方法
公開日: 2012年6月12日火曜日
タブレット端末ユーザーにはフルサイズのウェブを表示しましょう
公開日: 2012年11月21日水曜日
2013年
レスポンシブ・ウェブデザイン – メディアクエリのパワーを使いこなす
公開日: 2013年1月15日火曜日
「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」日本版をご紹介します
公開日: 2013年3月21日木曜日
スマートフォン向け検索でのランキングの変更について
公開日: 2013年6月11日火曜日
スマートフォンサイトの読み込み速度を改善するために
公開日: 2013年8月16日金曜日
ウェブマスター ツール新機能:スマートフォン向けクロール エラー
公開日: 2013年12月5日木曜日
2014年
モバイル向けに別サイトを持っている場合の検索クエリ データが改善されました
公開日: 2014年1月8日水曜日
スマートフォン用のコンテンツをクロールするための新しい Googlebot ユーザーエージェント
公開日: 2014年1月24日金曜日
モバイル サイトを改善するためのチェック リストと動画をご紹介します
公開日: 2014年3月5日水曜日
PageSpeed Insights を使ってサイトのモバイル操作性を向上させましょう
公開日: 2014年5月20日火曜日
ウェブページをより深く理解するようになりました
公開日: 2014年5月26日月曜日
Google の検索結果に、誰もが表示できるウェブサイトを
公開日: 2014年10月7日火曜日
検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために
公開日: 2014年11月19日水曜日
2015年
ウェブマスター ツールでモバイル ユーザビリティが確認できるようになりました
公開日: 2015年2月12日木曜日
確かにGoogle社の言うとおり、2011年ごろからアナウンスを始め、徐々にペースが早くなっているのがわかると思います。
特に昨年公開された39記事のうち、7記事がスマホ対応についてアナウンスされていて、スマホ対応の重要性は明らかなものでした。
また2015年度の頭には、
このような特設サイトまで公開しています。
ちなみに最近の記事傾向を見ると、
- ウェブマスターツールの強化
- サイトセキュリティの強化
- 入力フォームの改善
にも力を入れていることがわかります。
Google社のさじ加減で大きく変わる
とある会社の社長がちょうど昨日「Google社のさじ加減で大きくかわるなぁ」と話していらっしゃいました。本当にその通りで、現在のインターネットはGoogle社が主導しているといっても過言ではないと思います。
日頃からサイト運営者の方は、SEOの様々な情報を耳にされていると思います。しかしあまりに多くの情報に惑わされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういったサイト運営者の皆様は、情報に振り回されないためにも、Google社の発信する一次情報を追いかけてみましょう。
すると、自然とGoogle社の目指す方向性が見えてくると思いますよ。