【SEO業界大混乱】GoogleがJavaScript必須化!何が変わる?あなたのツールは大丈夫?
どうも、ウェブ企画パートナーズ竹内です。
今回は「Googleがちょっと変わってしまわれた」ということで、そちらについて詳細を共有したいと思うんですけど。「変わってしまわれた」と大げさに言ってしまったんですが、要するにGoogleの検索にJavaScriptが利用されるようになったということです。それによって、SEO関連のツールがうまく機能していないという業界ニュースがありました。
もしSEOに深く関わっていなくて、普段SEOツールを利用されている方が「あれ、うまく動いてないな」ということがあれば、もしかするとこの情報が役に立つかもしれませんので、詳細を聞いていただければと思います。
Google検索にJavaScriptが必要に
まず海外のニュースからご紹介します。TechCrunchさんの情報によりますと、1月17日にGoogleが「JavaScriptをGoogle検索に必要にしました」というタイトルで記事を出しております。

Google翻訳を使って詳細を見てみると、「GoogleがGoogle検索にJavaScriptを必須化」とあります。どういうことかというと、Webサイトで例えばアニメーションが出たり、あとみなさんが思い浮かぶものだと、Webサイトの右下とかにある「ページ上部に戻る」とか、そういったボタンを押すとスクロールを勝手にしたり、そういうWebサイトをリッチに利用するためにJavaScriptという技術が様々なところでWebサイト上で使われているんですが、Googleの検索ではこれまでJavaScriptを使ってきませんでした。
この記事によると、多くの主要なWebサイトはJavaScriptに依存していて、約95%のサイトが使っているとのことです。しかし、JavaScriptはセキュリティ上の脆弱性になりやすかったり、セキュリティ的に脅威になることもあります。そのため、ユーザー側で(皆さんが普段使っているGoogle ChromeやSafari、Microsoft Edgeなどのブラウザで)JavaScriptをブロックする設定ができるんですね。
そうすると、ほとんどのWebサイトにJavaScriptは使われておりますので、正常にWebサイトが表示されなくなることがあります。ただ、JavaScriptをオフにしている人は限りなく少ないのが現状です。そういう方も、Google検索はこれまでJavaScriptをWebサイト(検索の画面、Googleの画面)に利用していなかったので、問題なく利用できる状況だったんです。
しかし、Googleによると、Google検索をしている人でJavaScriptをわざわざ無効にしている方は0.1%未満だったそうです。そのため、「それだったらより良い体験を多くの人にしていただこう」ということで、JavaScriptを利用し始めたというわけです。
その影響でSEO関連のツールが影響を受けている
これが今回の本題になります。SEOツールがうまく動作しなくなっているのです。
サーチエンジンラウンドテーブルというブログからの情報によると、「GoogleがSEOランクチェッキングツールをブロックしている」という内容が報告されています。Googleが「JavaScript使います」と言ってから、ランキングツールがうまく動いていないという声がソーシャル上で多く見られるようになりました。
1月17日に「検索の不安定さが続く中、GoogleはSEOランクチェックツールをブロックしているのか?」という記事が上がっています。事の発端は、Google AI Overview(Google検索した時に、AIが勝手に回答をサイトを見に行くまでもなく提供してくれる機能)を分析しているツールがうまく動かなくなったという報告でした。そこから「他のSEOツールはどうですか」という呼びかけがあり、同様の問題が広がっていることが判明しました。
記事の下の方には、Semrush(セムラッシュ)などのSEOツールの状況が載っています。弊社もSemrushを使わせてもらっていますが、このようなツールは業界全体でランク変動があった時に「今大きな変動していますよ」といった通知をしてくれるものです。自分たちのWebサイトの流入が急に減ったり、検索全体として変動が大きい場合は、「Googleのアルゴリズムの変更が行われたのではないか」とチェックするために使うことがあります。
しかし、これらのツールによると、1月12日ごろから約1週間にわたって、かなり「落ち着いている」という状況になっているようです。他のツール(Similarweb/シミラーウェブなど)も同様に、かなり落ち着いた状態になっています。これはおそらく、Googleによるブロックの影響ではないかと言われています。
そのため、このニュースを知らずにこういったツールを使っていた方は、実際の順位変動ではなく、「GoogleがJavaScriptを利用し始めたことによって、ツールがうまく動作していないだけ」という可能性もあります。その点を少し考慮してツールを見てもらえると良いかと思います。
まとめ
以上が、GoogleがJavaScriptを利用するようになったことによる影響についてです。
実は弊社もGoogleの検索関連のツールを作ろうかと言っていたんですね。そう言っていたタイミングでこの変更があったので(正確には、その少し前の去年ぐらいからそういう話をしていて、今年になってこういったことがあって)、まだ着手していなかったので結果的には救われたというか、「ちょっと様子見しようかな」という感じになりました。
これはよりみなさんの検索体験を向上させるためにGoogleが取った行動ですので、そこまでネガティブなことではないかと思います。ただ、セキュリティを気にされてJavaScriptをこれまでかたくなにブロックしてきた方とか、そういった方にとってはかなりの悲報というか、悪い情報になったんじゃないかと思います。
今回はちょっと短い情報になったんですけど、またなにかこの件に関して続報があればお伝えしたいと思います。
それではご覧いただきありがとうございました。