あなたのビジネスにLPは必要ない?限られた予算で結果を出すために考えること
どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。
今回は「ランディングページは必要なのか」というちょっと刺激的なタイトルでお話しします。申し訳ないですが、最近改めて考えさせられたことがありましたので、皆さんにもご紹介して「どう思いますか?」と聞いていければと思います。自分の考えも含めて、最終的にこんな感じがいいんじゃないかというところまでお話ししていきます。
LPは本当に必要?
まずそもそも、LPが必要かどうかについては、無駄に作っているケースも世の中にありますし、必ず必要かというとそうではないと感じています。時代もそうなってきているんじゃないかなと思いますね。
たまに「とりあえず広告打つならLP必要でしょ」という雰囲気のところもあるみたいですが、そうとは限らないんです。例えば、会社のトップページが上場をしていて様々な方が会社のホームページを見に来るわけですよね。お客様も見に来ますし、採用関連で人が多く見に来ているかもしれないですし、株主だったり記者だったり、様々な方がサイトを見に来ると思います。
そういった場合は、HUB的なサイト、つまり様々な目的のページに行きやすいようなトップページにするのが正解じゃないかなと思うので、特定のものを売りたい時は(本体サイトとは別に)LPが必要かなと思います。
ただ、一事業しかしていなくて、その事業のホームページをそのようにする意味はもしかすると無いような会社もあって、トップページからお客様向けにしっかり訴求を作り込んだページにしているので、その場合は必要ないかなと思います。
商材の単価にもよりますが、ある程度の金額を支払うものであれば、よくある質問だったり不安点を打ち消すようなコンテンツがたくさん必要になってくるので、逆にLPだけですと即決できない可能性もあります。わざわざLP化、1ページだけにしてしまう必要はないかもしれません。
状況によって違うんですけど、何でもかんでもLPの時代ではなくなってきたなと思います。
価格帯による世界観の崩れ
今回の話は、とあるお客様がリスティング広告を出していらっしゃって、その時に出た話です。
わかりやすく言うと、価格帯を大きく分けるとすると、安いお店があって、普通の価格帯のお店があって、高級系のお店と、だいたい世の中この3つに分けられるんじゃないかなと思うんですけど。
例えばなんですが、料金が普通ですが、一応安いメニューもあるし高いメニューもあるよと。主力はここなんですが、この辺の層までお客様を取れたら取りたいなというラインナップを用意しているお店ってありますよね。
逆に高いところをメインにしていて、でもちょっと普通よりのも用意してると。車で例えるとテスラとか、そういう高級向けのラインナップもありますが、一応ちょっと普通くらいか、それぐらいの方でも手が届きそうかもなというラインナップも用意してたりしますよね。
できれば取れるだけのお客様層を取りたいので、お店側・会社側からすると様々な人に刺さるようなホームページにしたいです。
ただその打ち合わせの時に、別の例えで申し訳ないんですが、ミシュランとか取ってるような特別な店に今日は足を運んでみようと、高級なところを予約したつもりでお店に行ってみたら、確かにフレンチもあるんですが、餃子定食とか、ラーメン定食とか、庶民向けなメニューっていったら良いですかね(僕も大好きなんですけど)、そういったメニューが並んでいると、「今日は特別のつもりで行ったのに、あれなんかちょっと違うのかな、高級なお店じゃなかったのかなここ」と、ブランド力が欠けてるというか、世界観が崩れてるような感じがして、そのお店自体の印象がちょっと悪くなってしまうことってないか、みたいな話になったんですよね。
確かにそうかなと思いますよね。あれなんか普段食べてるようなものもあるんだとか、そういう感じになると世界観が崩れてしまうので。
ホームページの世界観について
その場合ですね、これはホームページで例えると、特に安いとか高いにですかね、言えることだと思うんですけど、世界観を他の価格帯も見せることで崩してしまうことになるようなホームページもあるんじゃないか、ということです。
今回考えるのはLPという特別なものを作らずに普段使っているホームページ、このホームページの集客の経路で、リスティング広告(ペイパークリック広告と言って、総称してPPC広告とか言ったりするんですけど)、あとは単純に検索からも入ってくると、こういうような状況の時に、中華料理と検索してきた時に入ってきたお客様に対して、様々なラインナップありますよと見せるのか、高級中華しかありませんよという感じで見せるかというと、これもビジネス的に悩ましいところでして。
多くの人に刺さった方が売上に繋がりやすいんじゃないかというような考え方もあるし、逆に絞らないと世界観がなくて売上に繋がらないんじゃないか、強みが活かしきれないんじゃないかという考え方もありますよね。
この時に、高級中華と検索してくだされば、高級中華の内容をホームページで展開してれば何の問題もないんですが、中華料理と検索してきた方は、安い中華を探している方もいれば、高級な中華を探している方もいて、どちらも検索している可能性がありますよね。
検索とリスティング広告の違い
その時はですね、やはり多くの人に支持されている、多くの人が利用するであろう中華料理を検索の一番上に出した方が、Google的には満足度を得る可能性が高いですよね。
Googleでおそらく大多数の方が普通とか安いの価格帯の方が主に中華料理と検索しますので、高級店ばかりが10件並んでいたら「あれGoogle使えないな」となってしまいそうですよね。
検索向きで言うと、幅広くの層を取れるホームページにした方がサイトに滞在した後に検索結果に戻って離脱してしまう可能性は低くなるんですよね。
リスティング広告でも実は同様ですよね。中華料理というキーワードに対して広告出しますと、高級な中華が出てくると、もしかしたらクリックとかをそもそもしてくれないこともあるかもしれないんですが、広告の場合はクリックしてくれなくていいんですよね。クリックされたらお金が発生する仕組みなんですよね。
安い中華を探している方が、高級な中華しか提供していないのに見に来られても困ってしまうんですよね。広告文は「高級中華なら〇〇」と書いてあって、普通のものを探している方は別のところに行くので、広告を出しても無駄な費用をかけずに済むんですよ。広告文である程度フィルタリングできるといいますか。
流入経路も考慮した戦略
今回のホームページどうするか問題がありまして、流入経路も考える必要がありそうですよね、ということがありました。
これどうですかね。その会社のホームページを幅広いラインナップ向けにやるのか、自分たちの得意なところにフォーカスした世界観のホームページにするべきかどうかと。
僕の中でこういう時はまさにLPは必要なんじゃないかなと思います。リスティング広告の時に必要と言ってるのではなくて、リスティング広告は広告文とか出す広告のキーワードを指定できるんですよね。
もし高級中華から安いところまでラインナップしてる、ただ今回は高級中華を売っていきたい、もしくは事業の主力としてはやはり高級中華なので広告では特にフォーカスしたいとなった時は、広告文と出すキーワード、この2つを指定することができるので、高級なお客様だけを集める属性を絞ることが広告では可能なので、その時はLPを高級な雰囲気のものを作って出す方が広告効果はおそらく高いと思います。
検索は中華料理と検索すると幅広い人に受ける方がおそらく上位に来やすいと思います。全ての事例で言ってるわけではないですよ。検索でも高級中華と検索している方もいるので、そういう場合、逆に幅広い訴求をしていると問題になってくるんですが、中華料理でも上位表示を目指したいという会社の意思があるのであれば幅広くしておく方が正解だと思います。
これは会社の方針、ブランドの考え方によって各社違いは出てくると思うんですが、平たい考え方として聞いていただければなと思います。
結論:目的に合わせた使い分けを
逆に高級に絞ってしまうと効果が低くなってしまうことがあるので、どちらも対策できるようにそれぞれ別のLPと公式のホームページを分けた方が良いのではないかような結論になりました。
小難しくお話ししたんですけど、内容としては至極当たり前のことを言ってるんですね。その自覚もあります。要はお客様の求めるものを出すのが当然マーケティング的には一番正解なので、それをすればいいだけの話なんですが、会社にはリソースが限られていて、ホームページもぽんぽんお金を出せるような企業は多くないわけなんですよ。
今ある資源をどう有効活用していくか、常にホームページを中心に考えなければならないところで、別の訴求のLPをわざわざ作るような必要があるのかという時に、価格帯によるブランドの制御の話であったり、流入経路を考えていただくと、自社のベストのホームページの体制が見えてくるのではないかなというお話でした。
雑談じゃないですけど、「自社もそんな感じだな、ホームページの体制ができてないよ」と気づいてくださる方がいると、この記事を書いて良かったなと思うんですけど、自社ホームページがどういう流入経路でどういう使い分けで顧客に対してどう見せるかをしっかり考える振り返りになれば嬉しいです。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。