「1ページにまとめる」は危険!検索エンジンに評価されるサイト設計の秘訣。
目次
どうも、ホームページ制作やWebマーケティングのお手伝いをさせていただいております。
今回は、「SEOに強いホームページを作るコツ」というテーマでお話ししていければと思います。
普段からホームページの制作をお手伝いしている中で、やはり「SEOはどうしたら強くなるの?」といったご相談を受けることが非常に多いんです。そんな数あるノウハウの中でも、これは最も重要だと言えるコツが一つありまして、今日はそれを皆さんにお伝えしていければと思います。
SEOに強いホームページを作る最大のコツ
まず最初に結論から言っちゃいますね。
SEOに強いホームページを作るうえで最も重要なコツ、結論から言うと、それは「まとめない」ということです。
これだけ聞いても「どういうこと?」と思われるかもしれませんので、詳しくご説明しますね。
なぜサービス紹介を「まとめて」はいけないのか
例えば、あなたが引っ越し屋さんで、サービスの紹介ページを作るとします。「こんな方におすすめです」という見出しで、「単身向け・ご家族での引っ越し・海外への引っ越し…」といったように、いろんな場面でサービスを利用していただけますよ、と書くことがよくあると思います。
実はこれですね、もう「まとめちゃってる」んです。
もちろん、こういう方々にピッタリですよ、とアピールすること自体は大丈夫なんです。問題なのは、それを1つのページで済ませてしまっている点です。
そうではなく、それぞれのニーズに合わせて、ちゃんとページを作ってあげるべきなんですね。 「単身者向けの引っ越しページ」「ご家族向けの引っ越しページ」「海外へ引っ越す方向けのページ」というように、きちんと用意してあげることが最も重要になります。
MacもWindowsも修理できる…それ、まとめちゃってませんか?
他の例も見てみましょう。例えばパソコンの修理屋さんだった場合、「うちはMacの修理も、Windowsの修理も、スマホの修理も対応してますよ」と1ページで紹介しているケース。これも先ほどの引っ越し屋さんと同じで、まとめちゃっている状態です。
こういった場合も、本来は「Mac修理の専門ページ」「Windows修理の専門ページ」「スマホ修理の専門ページ」というように、それぞれを分けて、きちんと独立したページとして作ってあげるのが、SEOに強いホームページにするための基本的なコツになります。
「まとめない」ことで得られるSEO上のメリット
では、なぜ「まとめない」ことがそんなに良いのでしょうか。言われてみれば当たり前のことではあるんですけど、その理由を改めてお伝えします。
基本的に、ユーザーが検索からあなたのサイトへやって来るということを想像してみてください。ユーザーは検索窓に、何か調べたいことを直接打ち込んでいますよね。それって、彼らのニーズをそのまま打ち込んでいるんです。
「風邪 治し方」と検索するのは、風邪を治したいというニーズの表れです。「引っ越し 単身」と検索するのは、一人で引っ越す予定があるというニーズがあるからです。
もしあなたのホームページが、サービス内容を1ページにまとめていて、「単身向けもやってますよ」と少し書いているだけだとどうなるでしょうか。
Googleの検索サービスは、ページの専門性を評価して、「このページはこの人の悩みにピッタリだな」と判断したものを上位に表示し、検索したユーザーに満足してもらうことを目指しています。ですから、ちょろっと書いてあるぐらいだと、どうしてもページの専門性が高まらず、そのニーズを持った方の検索結果にあなたのページが届かない可能性が高くなってしまうんです。
もちろん、トップページから順番にサイトを見てくださったお客様は、「なるほど、単身向けも対応しているのね。大丈夫そうだ」と思ってくださるかもしれません。
しかし、今のユーザーというのは、基本的にトップページにたどり着くというよりも、何か具体的なニーズで検索して、その検索結果に表示されたページを「最初」に見ます。 ということは、お客様が最初に見るページは、トップページではない可能性も十分にあるわけです。
そうなった時に、サービスをまとめたページに「単身向けもやってます」と少し書いてあるだけでは、気づいてもらえない可能性すらあります。
だからこそ、きちんと「単身者向けの引っ越しページ」を作って、「単身 引っ越し」というキーワードで検索した時に、それがお客様の検索結果の上位に表示されるようにする。そして、そのページで「単身者向けに、うちはこんなに充実したサービスをやっているのか」と深く理解していただき、お問い合わせをもらう。これがSEOの基本になります。
何事もまとめずに、どんどんページ化していくのが大事なんです。
本来のビジネスとホームページの間に生まれる”ズレ”
そもそもこれ、当たり前の話なんですよね。
皆さんが普段提供しているビジネスのサービスは、必ず何かしらの顧客ニーズがあって、それに応える形で提供しているはずじゃないですか。そうでなければ、ビジネスって成り立たないわけです。
私たちも「ホームページを作りたい」というお客様のニーズがあるから、ホームページ制作のサービスを提供しています。
ということはですよ、そのニーズを、お客様は検索窓に打ち込んでいるんです。「単身向けで引っ越したい」というニーズがあるから、あなたは「うちも単身向けやってますよ」とPRしているわけですよね。実際にお客様がいるから、ホームページにも書いた方がいい、と。
そこまで気づいているのに、なぜかホームページにした瞬間、それをまとめてちょろっと書く程度に留めてしまう方が本当に多いんです。
ニーズがあるからサービスを提供している。その当たり前の原則に立ち返って、そのニーズ一つひとつに対して、お客様一人ひとりを1ページ1ページで丁寧にお迎えするようなイメージでホームページを作っていくのが、この「SEOに強いホームページを作るコツ」なんです。
「よくある質問」ページも、実はまとめない方がいい
ここまで、主にサービス紹介ページについてお話ししてきましたが、この「まとめない」という考え方は他のページにも応用できます。
その代表例が「よくある質問」のページです。Q&Aがずらーっと一つにまとめられているページ、よく見かけますよね。あれも、実はまとめちゃっている典型例なんです。
例えば、あなたが飲食店を探していて、「あの店のクレジットカードは使えるかな?」と思ったとします。きっと、「お店の名前 + クレジットカード」で検索しますよね。
その時、検索してたどり着いた「よくある質問」ページの一番下の方に、「どのような決済方法に対応していますか?」という項目があって、「クレジットカード対応してます」と一言書かれていただけだったら、どうでしょうか。
わざわざページの下の方まで順番に内容を読み進めて、やっと情報を見つけ出すのって、めちゃくちゃ不便だと思いませんか?
当然、Googleもユーザーにとって不便なページより、専門性の高いページを評価します。「クレジットカードは使えますか?」という一つの質問のためだけのページがあった方が、お客様としてはすぐに情報にたどり着けて分かりやすいじゃないですか。
そういう感じで考えてもらうと、「ああ、これも独立したページにした方がいいな」と思い浮かんでくるんじゃないかと思います。
最後に:自社のホームページを見返してみましょう
今回は、「SEOに強いホームページを作るコツ」ということでお話してきましたが、その最大のコツは、この「まとめない」という考え方に集約されていることが多いなと感じています。
ぜひ改めて、自社のホームページを見返してみてください。
例えば、先ほどの「単身向けの引っ越し」の中でも、「ペットも一緒に引っ越したい」というニーズがあれば、本当は「単身者向け・ペット可の引っ越しページ」まで作るとベストです。
もちろん、そこまで細分化するのは大変だと思うので、まずはある程度ニーズが見込めそうなサービスについては、きちんとページとして独立化してあげる、という考え方を持っていただければと思います。
意外に見返してみると、ページ化した方がもっとお客様のためになるな、というコンテンツって、結構あるはずなんですよね。
この機会にぜひサイト全体をチェックしていただき、ページ化した方が良さそうなものがあれば、少しコストがかかってしまうかもしれませんが、取り組んでみてください。それによって、今まで出会えなかった新しいニーズのお客様に接触できる可能性がぐっと上がってきます。
ぜひ、「ニーズに基づいてページを増やしていく」ということを実践していただければと思います。