Webサイトリニューアルでよくあるトラブル・問題と対策まとめ

リニューアル 公開日:2024/05/24

Webサイトリニューアルでよくあるトラブル・問題と対策の20個まとめ

現状をより良くするためのWebサイトリニューアルのはずなのに、意外な落とし穴にハマってしまい、プロジェクトが頓挫してしまったり、リニューアル後に数値が落ちてしまったりというトラブルはよくあります。

今回は初歩的なものから、見落としがちなトラブルまで20個をまとめましたので、これからリニューアルされるよという方はぜひ参考にしてください。

よくあるトラブル・問題まとめ

コンテンツの欠落・移行ミス

よく起こる問題の一つがコンテンツの欠落や移行ミスです。原因は、不完全なコンテンツ移行計画やデータの紛失です。リニューアル作業を始める前に、現在のWebサイトの全データをバックアップします。最後に、本番環境に移行する前にテスト移行を実施し、コンテンツが正しく移行されているか確認します。

「今あるものは当然リニューアルされてもあるはず」という認識はよくありません。移行後のワイヤーフレームや仕様に、現状の機能が全て含まれているかどうか、担当者も改めてすべて確認するようにしてください。

デザインの不整合

デザインの不整合も、Webサイトリニューアル時によく見られる問題です。原因は、新旧デザインのミスマッチやユーザーインターフェースの変化です。デザインが大きく変わると、ユーザーが戸惑うことがあります。

これを防ぐには、デザインの一貫性を保つことが重要です。新しいデザインを作成する際には、以前のデザインとの一貫性を保つよう心がけます。例えば、カラースキームやフォントを一部継続することで、ユーザーが違和感を感じにくくなります。また、主要なナビゲーションメニューや重要なボタンの位置は、極力変更しないようにします。ユーザビリティテストを実施し、ユーザーが使いやすいと感じるデザインに修正します。

これはアクセス数が多ければ多いほど、つまり普段から常習的に利用しているユーザーが多いサイトでは特に注意を払う必要があります。「改悪された」とユーザーからの声が届かないように注意をしましょう。

SEOへの悪影響

SEO(検索エンジン最適化)に悪影響が出ることがあります。原因は、URLの変更、メタデータの欠落、内部リンクの破損です。URLが変更されると、検索エンジンが新しいURLを認識するまでに時間がかかり、ランキングが下がる可能性があります。

これを防ぐには、301リダイレクトの設定が重要です。古いURLから新しいURLへのリダイレクトを設定し、検索エンジンが新しいURLを正しく認識できるようにします。また、メタデータを正しく設定し、内部リンクが正しく機能するか確認します。

他にタイトルタグなども、変わってしまいSEOに影響が出ることがあります。これは本当によくあるトラブルで、しかも売上に大きく影響するので、気をつけたいポイントです。

ユーザビリティの低下

ユーザビリティ(使いやすさ)が低下することがあります。原因は、ナビゲーションの変更や使い勝手の悪化です。サイトのナビゲーションメニューが変更されると、ユーザーが目的のページにたどり着きにくくなることがあります。

「おしゃれなWebサイトができた」と独りよがりな気持ちになっていると、意外にハマってしまう落とし穴です。日本でよくある事例としては、英語がかっこいいから使いすぎて、ユーザーにとっては利便性が悪くなってしまっているパターンなんかはよく見かけます。

パフォーマンスの低下

新しいデザインや機能がサーバーリソースを圧迫することです。リニューアルに伴い、画像や動画などのメディアファイルが増えたり、複雑な機能が追加されたりすると、サーバーの負荷が増加し、サイトの表示速度が遅くなることがあります。

これを防ぐには、パフォーマンステストの実施と最適化の施策が重要です。リニューアル前後でパフォーマンスの比較テストを行い、問題のある箇所を特定して最適化します。具体的には、画像の最適化、キャッシュの利用、コードの最適化、サーバーの負荷分散などを行います。

動画やアニメーションを多用しすぎた結果、サイトが激重に…というのは珍しい話ではありません。そのローディングアニメーションは本当にユーザーの役に立っているのか、よく考えるようにしましょう。

ブラウザ互換性の問題

ブラウザ互換性の問題が発生することがあります。原因は、異なるブラウザでの動作確認不足です。Webサイトは複数のブラウザで表示されるため、すべてのブラウザで正常に動作するように設計される必要があります。

リニューアル前後で、主要なブラウザ(例:Chrome、Firefox、Safari、Edge、Internet Explorer)での動作確認を行います。各ブラウザでページの表示、ナビゲーション、機能の動作をチェックし、問題がないか確認します。

予め動作確認をするブラウザを両社間で合意をとっておくようにしましょう。

モバイル対応の不備

レスポンシブデザインの不完全さで、サイトが異なる画面サイズに対応できず、スマートフォンやタブレットでの表示が崩れることがあります。

これを防ぐには、モバイルフレンドリーなデザインの採用とモバイルデバイスでのテストが重要です。画面サイズに応じてレイアウトが自動的に調整されるレスポンシブデザインを採用し、CSSのメディアクエリを使用して異なるデバイスに適したスタイルを適用します。実際のスマートフォンやタブレットでサイトをテストし、表示や操作感を確認します。

あらゆる全てのスマートフォンで確認するのはさすがに難しいかもしれませんが、主要な機器では必ず確認するようにしてください。

セキュリティの脆弱性

Webサイトリニューアル時に新しいプラグインやテーマを導入すると、セキュリティの脆弱性が発生することがあります。原因は、セキュリティホールです。セキュリティホールを悪用されると、サイトが攻撃を受ける可能性があります。

公式のリポジトリや信頼できる開発者から提供されているプラグインやテーマを使用するようにしましょう。

つい安く済むからといって、聞いたこともないようなマイナーなプラグインを利用し、セキュリティ攻撃を受けてしまっては元も子もありません。

プロジェクトの遅延

スケジュール管理の不備とリソース不足でプロジェクトが遅延することはよくあります。計画段階でのスケジュールが現実的でない場合や、進捗の管理が不十分な場合、プロジェクトが予定通りに進まなくなることがあります。

少しでも早く完成させたい気持ちは制作会社も同じです。ですが無理を押し付けられてしまうとミスが出て、結果的にゴールまでの遠回りをしてしまうことになるかもしれませんよ。

予算オーバー

Webサイトリニューアルプロジェクトで予算オーバーが発生することがあります。原因は、計画不足と追加要件の発生です。初期段階での予算計画が不十分だと、後になって予期しない費用が発生し、予算を超えてしまうことがあります。

追加の予算が発生しそうな箇所がないかどうか、事前に制作会社から説明を受けることで、このトラブルに遭う回数は大きく減らせると思います。

コミュニケーションの不足

コミュニケーションも問題になることがあります。制作会社とのコミュニケーションもそうですが、社内のチームでも意思統一がうまく取れていないと感じるシーンはよくあります。

定期的に感k寝医者でミーティングと情報共有をしましょう。可能であればタスク管理ツールを活用してリアルタイムで進捗を確認します。

フォーム機能の不具合

問い合わせフォームや申し込みフォームなどの機能が正しく動作しないことがあります。売上に直結する可能性のある箇所のチェックは重点的に行いましょう。

実は完成後にも言えることなので、本当は毎日フォーム送信チェックされることをおすすめしたいくらいです。

リンクがうまく機能しているか

外部へのリンクも内部へのリンクも切れている箇所がないか、手動でも良いですが、面倒であればツールで確認することをおすすめします。

ナビゲーションメニューが一見正常に動いているように見えても、特定のページからは機能してない、というサイトを見かけることがあります。

サーバー移転時の問題

Webサイトのサーバー移転時に、様々な問題が発生することがあります。

原因は、サーバー間のデータ移行ミスと設定の違いです。データが完全に移行されなかったり、一部のデータが破損したりすることがあります。また、新しいサーバーの設定が以前のサーバーと異なるため、サイトが正しく動作しないことがあります。

DNS関連でよく起こるトラブルだと思いますので、慎重に行うようにしてください。失敗すると売上への影響も大きいです。

ドメイン移転時の問題

Webサイトのドメイン移転も慎重に行いましょう。SEOの低下とメール設定の不備でトラブルが起こる可能性があります。ドメインを変更すると、検索エンジンが新しいドメインを認識するまでに時間がかかり、ランキングが一時的に低下することがあります。

これを防ぐには、301リダイレクトの設定、DNS設定の確認、メール設定の再確認が重要です。全てのページが新しいドメインに正しくリダイレクトされるように301リダイレクトを設定し、DNSレコードを正しく設定します。また、メールサーバーの設定を新しいドメインに合わせて更新し、テストします。

サーバースペック不足

Webサイトリニューアル後に、サーバーのスペック不足が問題になることがあります。原因は、サーバーの性能がCMSや新機能の要件を満たさないことです。リニューアルに伴い、新しいコンテンツ管理システム(CMS)や機能が追加されると、サーバーにかかる負荷が増加します。

これを防ぐには、サーバー要件の事前確認と必要なスペックを持つサーバーへの移行が重要です。新しいCMSや追加機能のシステム要件を確認し、必要なサーバースペックを把握します。現在のサーバーが新しい要件を満たさない場合、サーバーのアップグレードを検討します。

素材の提供に関するトラブル

Webサイトリニューアル時に、文章や画像などの素材提供に関するトラブルが発生することがあります。原因は、制作会社と企業側で、素材提供に関する責任が明確でないことです。どちらがどの素材を提供するのか、提供時期や形式などが契約段階で明確にされていない場合、作業が滞ることがあります。

契約段階で素材提供の範囲と責任を明確にし、双方が合意しておくことが大切です。可能であれば提供される素材の形式まで取り決めておくほうが安心感があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。中には見落としていたトラブルもあったかもしれませんね。

制作会社のどのディレクターも絶対にミスをしないわけではありませんから、依頼する側もある程度サポートすることで、よりよいプロジェクトになります。

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