Googleアナリティクスの新メニュー「インサイト」を活用しよう(Analytics Intelligence)
2019年3月13日ごろからアナリティクスの管理画面に、新しく「インサイト」というボタンが追加されました。
インサイトとは
インサイトとは、「Analytics Intelligence(アナリティクス インテリジェンス)」の機能の一部です。ウェブ版は日本では初めて追加されましたが、アプリ版では既に実装されていました。
(アプリ版のAnalytics Intelligence)
Googleが得意とする機械学習を活かし、アナリティクスに蓄積されたデータから、役立つデータをピックアップしてくれる機能です。
公式のヘルプページは下記リンクからどうぞ
https://support.google.com/analytics/topic/7346206?hl=ja&ref_topic=1727147
どんなことができるのか
まだベータ版ということで、いくつかの機能は制限されているようです。
ウェブサイトの変化を知らせてくれる
現状インサイトで教えてくれることは、アクセス数や滞在時間、コンバージョン数などに急激な変化があったことが中心となっています。
元々こういった変化についてのアラートについては、「インテリジェンス イベント」として提供されていたサービスでした。(現在は管理画面のメニューから消えています)
また現在でも、管理者が知りたい特定の変化については、「カスタム アラート」という機能として提供されています。
ただ、今回パワーアップしたインサイトでは、数値の変化をただお知らせしてくれるのではなく「予想ではこういう数値になる予定だったけれども、予想と大きく違っています」といった感じで機械学習を活用したっぽいコメントで返してくれます。
しかもグラフ付きなのでわかりやすいです。(グラフが付いてくるかどうかは、報告してくれるデータの種類によります)
インサイトを保存できる
インサイトとして提供されたデータは、「インサイトに保存」を選択することで、保存済みのインサイトとして、いつでも後から見返せるようになっています。
解決しなければならない課題が山積みだった場合、あとから一覧として見返せるのは便利ですね。
管理者の好みに合わせたデータを提供してくれる
提供してくれたデータをアナリティクス管理者の役に立った場合、報告の最後に表示される「この分析はお役に立ちましたか?」という質問に対し、「はい」及び「いいえ」で回答することで、次回以降に、管理者の好みに合わせたインサイトを表示してくれるようです。
提供するべきデータについても機械学習してくれるという訳ですね。
ちなみに管理者ごとに学習は最適化されるようですので、同じアナリティクスのプロパティに対し、インサイトが付与されるのではなく、ユーザーに対しインサイトが付与されるという仕組みみたいです。
質問に合わせたデータを返してくれる
アプリ版では既に実装されていますが、今後は検索窓が設置されることが予想されています。
(おそらく下図のような感じで)
その検索窓に、例えば「どのチャンネルのコンバージョン率が一番高い?」と質問すると、コンバージョン率の高いチャンネルをランキング形式でデータを返してくれるようになるようです。便利な匂いがプンプンしますね。
現在のところ、実装されているアプリ機能でも、英語での質問しか対応しておらず、この機能が手軽に利用できるまでには、まだしばらくかかりそうですね。
まとめ
多数のページ数から構成されるホームページを運営している場合、1ページずつに注意を払って変化を察知するのは骨の折れる作業です。
こういったお知らせ機能を活用していくことで、「後の祭り」を回避に繋がります。(昔書いた記事が知らないところでバズってた、といったような変化です。)
個人的な予測ですが、今後はメールでもカスタムアラートのように送信されることもあるかもしれませんね。また機能が追加されましたら、随時お知らせしていきます。