【2022年】新卒採用サイトデザインのトレンドは?参考となるコンテンツも!
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※2025年度版も公開しました!
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弊社では2017年から毎年、新卒採用サイトのデザイントレンドを追ってきました。ですが、昨年は新卒採用サイトのデザイン紹介はお休みしています。理由は、採用サイトを制作する企業がデザイントレンドを追い求めることの無意味さに気づき始めていたからです。
目次
- 1 トレンドデザインに意味はない!?
- 2 デザイン・コンテンツが優れた2022年採用サイト
- 2.1 保護者に安心できる企業であることを伝える「親御様へ」ページ(株式会社えがお)
- 2.2 ノスタルジックな写真がメインコンテンツ(パルコ)
- 2.3 入社後にどのような成長が見込めるのかわかる「入社後3ヵ年計画」(東洋精器工業株式会社)
- 2.4 さすがのタイポグラフィ(読売新聞社)
- 2.5 意外に見落としがちな採用スケジュール(株式会社NTTドコモ)
- 2.6 ゲームフィケーションの要素で企業にマッチした人材の心をとらえる(株式会社日テレ アックスオン)
- 2.7 「先輩社員の声」ではなく「先輩の履歴書」(NOK株式会社)
- 2.8 採用サイトだけでなく、公式LINEアカウントやYouTubeなど新しいメディアとの融合
- 3 自己満足で独りよがりな採用サイトになっていないか
トレンドデザインに意味はない!?
2017年頃は、ウェブから新卒採用の告知を行うことがまだ一般的となっておらず、ウェブに疎い企業は採用サイトすら制作していないような状況でした。そんな状況で最先端のウェブデザインの採用サイトを制作する事は、企業側にとって新しいことに挑戦し続ける姿勢を応募者に伝えることができる意味合いがあったように思います。
しかし近年ではウェブから新卒採用の告知を行うことは一般的になり、どの企業もトレンドデザインを追い求めていては違いが出せなくなってしまった状況になっています。
会社のカラーを出せるデザインに移行
そのような状況下で、採用サイトを閲覧してくれる応募者に企業の魅力を伝えるため、最近では企業カラーを伝えるためのデザインをどの企業も行っています。
例えば、遊び心のある企業はポップでチャーミングなデザインにしたり、思いやりや人の輪を大切にするような企業は淡くて優しいデザインにしたり、あくまでも伝えたい内容が主となりデザインはその補助に役割に変化してきています。
重要なのはコンテンツで違いを出すことができるか
デザインはあくまでも補助の役割ですから、コンテンツで企業の魅力をきちんと伝えられているか、応募者が知りたい情報を掲載できているか、知りたい情報に素早くたどり着けるか、が現在は大切です。
デザイン・コンテンツが優れた2022年採用サイト
今回は2022年度の新卒採用サイトの中から、ユニークでかつ効果的なコンテンツを用意しているサイトや、企業カラーの伝え方の参考となるようなデザイン性のあるサイトをいくつかご紹介したいと思います。
保護者に安心できる企業であることを伝える「親御様へ」ページ(株式会社えがお)
https://join-egao.jp/guideline/parents/
実は子どもの就職に関して保護者が意見するシーンはかなり多いことがわかっています。保護者が積極的に意見しなくとも、悩んだ時に社会人の先輩である親に相談する就活生は多いのではないでしょうか。
こちらの採用サイトでは「親御様へ」ページが用意されており、どのような社員教育を行っているのか、会社としてどのような実績があるのか、社会生活に不安は無いのかなどを伝えています。
親世代もインターネットから情報を得るようになり、子どもから就職先の候補として会社名を聞き、検索して採用サイトを閲覧した場合にも役立ちそうですね。
ノスタルジックな写真がメインコンテンツ(パルコ)
https://www.parco.co.jp/jinji/
写真がメインコンテンツと言われてしまうと、このサイトの制作者さんは少し不満かもしれませんが、私と同じようにこの採用サイトのメインコンテンツは写真であると同意してくれる方もいるのではないでしょうか。
写真は一般的にはデザインに分類されるものです。しかしアパレルショップを多く構えるパルコさんでは「おしゃれさ」は重要なファクターです。
デザインはあくまでもシンプルに、まるでスタイルブックであるかのような写真が「パルコらしさ」を伝えるための重要なコンテンツとなっています。
入社後にどのような成長が見込めるのかわかる「入社後3ヵ年計画」(東洋精器工業株式会社)
https://toyoseiki-recruit.jp/plan/
「私たちの会社で働くことで成長できる人材となる」と謳うことはどこの会社でもしていますが、こちらの採用サイトでは「入社後3ヵ年計画」と称したページで、成長できる仕組みを会社として用意があることを伝えています。
「計画」というページのネーミングがとても良いですね。
その他にも、ページ数もそれほど多く用意されているわけでは無いのですが、採用サイトのトップページから知りたいことがわかりやすく、見やすく掲載されている点が非常に評価が高いです。
さすがのタイポグラフィ(読売新聞社)
近年デザインのトレンドよりも会社のカラーを伝えられるデザインが重要ということは先にも説明しましたか、まさに新聞社の採用サイトとしてはとてもクオリティーが高く、会社のカラーが伝わるデザインではないでしょうか。
新聞らしいタイポグラフィーをふんだんに利用し、文字量が多いにもかかわらず、見やすいデザインに仕上がっています。
入社希望者がどこまでこの繊細なデザインに気づいてくれるかは分かりませんが、プロとしてはついうなってしまうようなこのデザインに、多くの方が気づいてほしいと願わざるをえませんでした。
意外に見落としがちな採用スケジュール(株式会社NTTドコモ)
https://information.nttdocomo-fresh.jp/information/schedule/
今回の記事を書くに当たってたくさんの採用サイトを閲覧しましたか、情報のプライオリティーの上位に採用スケジュールを持ってきている会社はありませんでした。しかし実際には就活生は多くの企業の採用活動を同時に行っており、採用スケジュールが自分の希望に合致するのかは非常に重要です。
また最近では、年間を通じて新卒採用を行うなど様々な形式をとる企業が増えてきており、このようにスケジュールをわかりやすい位置に示してくれると就活生にとってはとてもありがたいのではないでしょうか。
実際の就活生に採用サイトの感想を聞き、採用スケジュールページが上部に表示されたのかどうか質問してみたいところです。笑
ゲームフィケーションの要素で企業にマッチした人材の心をとらえる(株式会社日テレ アックスオン)
https://www.ax-on.co.jp/new_graduate/
こちらの採用サイトでは「あなたのお馬鹿度チェック」と一見ふざけたようなコンテンツを用意しています。しかしこの遊び心あるコンテンツは、巧妙に考えられたコンテンツであると言えるでしょう。
企業の悩みとして、採用サイトから応募者は増えたものの、社風と全く違う人材からの応募が多くなってしまい、実際の採用につながらない……という話はよく聞きます。
こちらの「あなたのお馬鹿度チェック」は、企業側からすると人材の一致が図れます。応募者は企業が求めている人材を把握することができ、多くのチェックが入れられた場合には、つい応募したくなってしまうのではないでしょうか。
ゲームフィケーションの要素を巧みに取り入れていると思います。
「先輩社員の声」ではなく「先輩の履歴書」(NOK株式会社)
https://www.nok-recruit.com/shinsotsu/
先輩社員の声は採用サイトにおける鉄板コンテンツの1つですが、こちらの採用サイトではあえて「先輩の履歴書」としています。
先輩社員の声と表してしまうとステルスマーケティングっぽくなってしまう点がデメリットで、代わりに対談を用意してナチュラルに魅力を伝える企業が多い中、「履歴書」と言う形にして伝える発想は見事ではないでしょうか。
私が勝手に思い込んでしまっただけかもしれませんが「私の履歴書」と言う日本経済新聞の人気コンテンツからのオマージュかもしれません。(もし正解していたら嬉しいです。)
採用サイトだけでなく、公式LINEアカウントやYouTubeなど新しいメディアとの融合
ウェブでの採用活動は何も採用サイトだけではありません。
多くの企業が、LINEの公式アカウントを開設し、就活生が手軽にコミュニケーションを取れるようにしたり、YouTubeチャンネルを立ち上げて動画で会社の魅力を伝えている企業も多くありました。
採用サイトだけでなく効果的なクロスチャンネルマーケティングも意識しなければならない時代です。採用メディアの幅は広がっています。
自己満足で独りよがりな採用サイトになっていないか
最後になりますが、多くの採用サイトを閲覧する中で、採用サイトを制作するうちに楽しくなってしまったのか、結果として就活生からすると特に魅力も感じず、内容も伝わりづらい採用サイトとなっているのではないかと思ってしまうようなサイトが多くありました。
例えばアニメーションをふんだんに利用し見ている分にはとても楽しいデザインでも、スクロールするたびにアニメーションが楽しくて、コンテンツが全然頭に入ってこないような採用サイト。
先輩社員の声では、自分と同じような考えを持っている人が働いているのか、どのような職種の人が働いているのか、他の社員から見た会社の魅力などを伝えることがメインだと思いますが、先輩社員の幼少期の写真を掲載している採用サイトは、どのような目的で掲載したのだろうと疑問符が残るような採用サイトもありました。
就活生が知りたい情報が素早く探すことができ、それでいて会社のカラーが伝わるような採用サイト制作を心がけたいですね。
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これまでにご紹介した新卒採用サイトまとめ
2020年新卒採用サイトまとめ19選!優れたデザインやコンテンツを解説します
https://wk-partners.co.jp/homepage/blog/hpseisaku/webdesign/recruit2020/
2019年新卒採用サイトのトレンドは?おしゃれなデザインまとめ16選
https://wk-partners.co.jp/homepage/blog/webdesign/recruit2019/
2018年新卒採用サイトを徹底比較!おしゃれなデザインまとめ20選
https://wk-partners.co.jp/homepage/blog/webdesign/recruit2018/
2017年新卒採用サイトを徹底比較!おしゃれなデザインまとめ18選
https://wk-partners.co.jp/homepage/blog/webdesign/recruit2017/
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