検索からのアクセスが減って不安…というご相談が増えています

最近ですね、検索からの流入、つまりアクセス数が減っていて不安だというお客様が多くいらっしゃいます。

そこで今回は、Web業界にあまり詳しくない方にも分かるように、どうして最近検索からの流入が減っているのか、そしてその対策をどうしたらいいのかというところを解説していきます。

日本では約4割が「ゼロクリック検索」

検索結果の上に表示されるAIのまとめ「AI Overview」

まずは前回の記事でも少し触れた内容のおさらいからです。

Googleで検索すると、検索結果の上の方にAIによるまとめが表示されることがありますよね。あれを「AI Overview」といいます。

例えば「暑い部屋を涼しくするには?」とGoogleで検索すると、「エアコンを使う」「扇風機を使う」といったAIのまとめが、検索結果の上の方に表示されます。

そして、このAIのまとめを見て満足してしまって、その先の検索結果をクリックしないという人が増えているんですよね。

AIのまとめだけ見て終わる「ゼロクリック検索」

このように、どの検索結果もクリックせずに終わる検索のことを「ゼロクリック検索」と呼んでいます。

このゼロクリック検索が増えているから、サイトへの流入が減っているんですね。

ゼロクリック検索は100回の検索のうち何割?

では、このゼロクリック検索。例えば100回検索したうち、何割ぐらいがゼロクリック検索だと思いますか?

前回の記事でもお話しした通り、海外では6割前後、そして日本だと4割前後と言われております。

アクセス減=「負け」ではない

アクセスが減っても悲観する必要はない

どうしてかというと、アクセス数が減った状態でも売上が増えているというデータが結構出てきているからです。

アクセスが減っても悲観する必要はない

HubSpotではアクセスが減っても売上が20%伸びた

例えば、HubSpot(ハブスポット)という、Webマーケティングをするときにいろいろと使えるツールがありますよね。

そのHubSpotの例では、アクセス数は減ったけれども売上は20%伸びた、というようなことも実際に起こってきています。

なので、アクセス数が減ったからといって負けというわけではないんです。

アクセス数は減ったけれども売上は20%伸びた

AI経由でサイトに来た人が購入してくれている

どうしてそうなるのかというと、検索の代わりにAIからサイトに入ってきて、そこで購入などをしてもらえているからです。

つまり、アクセスは減っているけど、売上は上がっている。そういう状態になったということですね。

アクセスが減ったとき、クライアントに何を報告する?

「検索が減りました」だけでは「なんで?」となってしまう

それを踏まえてなんですが、弊社では毎月、サイトのアクセス数がどうなっているかとか、どういう改善をしたらいいかとか、そういうコンサルティング的なこともしています。

でも、検索が減った状況で「検索からのアクセスが減りました」と報告するだけだと、クライアントからすれば「なんで?」となってしまいますよね。

では、そうなったときに、代わりに何を報告したらいいのでしょうか。

流入を生んでいそうなキーワードをAIに聞いてみる

例えば、うちはホームページ制作会社なので、AIに「東京のホームページ制作会社は?」と聞いてみたり、「名古屋のホームページ制作会社は?」と聞いてみたりします。

このように、自社に流入を生んでいそうなキーワードを文章にしてAIに聞いてみて、その結果、AIの回答に自社が表示されたかどうかを確認するわけです。

「AIではこう表示されています」と補完して報告する

そういう質問を何個も用意して、「今はAIでこういう形で表示されているようです」というところも補完してクライアントにご報告すれば、アクセスは減ったけれど、代わりにAIの方に出ていますよ、と報告できるようになります。

Web担当者の方もAIで検索してみてください

もしこの記事を読んでいる方がWeb担当者だったら、アクセスが減った原因をアナリティクスで見てみて、「アクセスが減っているな」と思ったら、「AIかもしれないな」ということで、AIの検索にもいろいろかけてみてください。

アクセスが減ったと感じたら、AIで検索して確認することをおすすめします。

アクセスが減ったら確認する3つのポイント

減った原因を分解して問題を切り分ける

現在の状況が分かったら、次はどう改善していくかというところも重大になってきます。

そのためには、アクセスが減ったという事実を分解して、問題を切り分けていく必要があります。そのうえで、これからどうしていくかという方向性を定めないといけません。

ポイント1:AI Overviewの影響かどうか

アクセス数が減ってしまった状況を分析したときに、例えば、これまでたくさんの流入を生んでいたキーワードで、順位は落ちていないのに、しかも表示回数も変わっていないのに、クリック数だけが落ちている。

そんなことが起こっていたら、AI Overviewの影響ではないかを確認した方がいいです。

ポイント2:そのキーワードが商売につながっていたか

その後に、そのキーワードが商売につながっていたかどうかを見るといいです。

うちはホームページ制作会社なんですけれども、昔「Web系の事業が出てくるドラマまとめ」という記事を書いたことがあります。

それって、読んだ人がお客さんになるかといったら、ちょっと怪しいですよね。

ドラマが見たいだけの人の可能性も結構ありますから。こういうキーワードは商売につながっていないので、そういったキーワードかどうかを見る必要があります。

逆に「東京のホームページ制作会社は?」とか「名古屋のホームページ制作会社」で調べたときに、上位なのにクリック数だけ減ってしまっている。そういうことが起こったときは、商売につながっているキーワードなので、これは対処した方が良さそうな感じがしますよね。

そのキーワードが商売につながっていたか

ポイント3:ブランド名での検索が増えているか

あとは、ブランド名での検索かどうかも見る必要があります。

これは何かというと、うちだと「ウェブ企画パートナーズ」という会社名なので、「ウェブ企画パートナーズ」という名前での検索が増えているかどうか。こういうところも見るといいかなと思います。

商売につながるキーワードが減ったときの3つの対策

まずは順番に状況を確認する

ここからは1つずつ解説していくんですけれども、まずはAI Overviewが出ていて、クリックが増えているか減っているかを見ます。

減っていました、となると、これが問題になってきます。

そうなったときに、次にそのキーワードが商売につながるかを見ると。先ほどの「Web系のドラマまとめ」のようなキーワードで下がっているのか、それとも「東京 ホームページ制作」のようなキーワードで下がっているのか、ということですね。

商売につながっていないなら記事を削除する必要はない

商売につながっていない場合は、記事を削除する必要はないと思います。AIに一応学習はしてもらえるので、削除などをする必要はありません。

でも、もし商売につながっているとなった場合は、次の3つの対策が必要になってきます。

対策1:SEOを頑張る

1つ目は、単純にSEOを頑張ることです。

これは、AI Overviewが出て、かつ順位も落ちてしまった場合などですね。また、AI Overviewの中に載る、つまりAI Overviewの回答に選ばれるように頑張る、という対策もあります。

対策2:AIで選ばれるように対策する

2つ目は、こうなってしまった状況はしょうがないから、AIで選ばれるようにすることです。ChatGPTなどのAIの検索結果に載るように対策をする、ということですね。

対策3:思い切って諦める

3つ目は、対策というか、諦めることです。

商売につながっているキーワードだったとしても、こういう時代に変わってきたのはしょうがないことですから。

例えばうちの場合、今だと「東京 ホームページ制作会社」で流入して選ばれるよりも、「AIに強いホームページ制作会社」で選ばれた方が、より商売につながりやすかったりします。

そういう変化がある場合は、これはもう一旦諦めて、1つ目のSEOや2つ目のAI対策を優先してやろう、というのもありかなと思います。

商売につながるキーワードが減ったときの3つの対策

ブランド名での検索の増減もチェックしよう

ブランド名での検索は増えている方がいい

3つ目のポイントとしてお話ししたブランド名ですが、ブランド名での検索は増えている方がいいです。

なんでかというと、今回の話は一貫して、検索からの流入が落ちているのはAI Overviewだったり、ゼロクリック検索が生まれていることが要因だ、というものでしたよね。

そして、ChatGPTやClaudeなど、AIからの流入が増えているからこそ、検索からのアクセスが落ちているわけです。

「スマホケースキング」の例で考えてみる

例えば、あなたがAIで「おすすめのスマホケース」を調べたとします。

そのときに「スマホケースキング」というECサイトがあったとして、AIが「ここのECサイトで買うといいですよ」とおすすめしてきたら、そのあとGoogleの検索で「スマホケースキング」と調べると思うんですよね。

だから、ブランド名での検索が上がっているということは、AIに選ばれている可能性が高いということなんです。

CMやSNSでのバズがなければ、AIで選ばれている可能性が高い

もちろん、たまたまCMを流しているとか、SNSでバズったとか、そういう場合もブランド名での検索は増えます。

でも、特にそういうことがないのであれば、高確率でAIで選ばれているはずです。

AIで選ばれて、そのあとブランド名で検索して、実際にサイトを見てみて、「良さそうだな」と思ってスマホケースを買う。こういう行動の変化が起こっていたりするんですね。

改善のポイントを見つけるための確認の順番

なので、検索キーワードの順位が下がってしまって「どうしたらいいか」となったときには、まずAI Overviewが出ているのか、そしてそれは商売につながっているのか、それ以外にブランド名での検索は増えているのか減っているのか。

そこを見ていただけると、改善のポイントが少しずつ分かってくるかなと思います。

まとめ

アクセス数が減った理由を説明できるように

ここまで読んでいただいた方は、クライアントや社内から「アクセス数が減ったけど、どうしてかな」と聞かれても、最初よりは答えられるようになったのではないでしょうか。

今回はキーワードから見た対策の方向性を解説しました

ちなみに今回は、キーワードの視点から見て、全体としてどういう方向性で対策すべきかというところを解説しました。

次回はWebサイトの具体的なチェックとテコ入れ方法

次回は、Webサイトで問題や変化が起こったときに、具体的にどういうチェックをしていったらいいのか、Webサイトにどういうテコ入れをしたらいいのかを解説します。

おわりに

というわけで今回は、アクセス数が減ってしまったけれども売上が増えている人もいれば、減っている人もいる。そういう状況になったときにどう確認したらいいか、そしてどういう方向性の対策があるのか、というところを解説させていただきました。

今後もこういった最新のAI情報であったり、Webマーケティングに関する情報を発信していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。