コンバージョン(CV)について

Webマーケティングに携わっていれば、一度は「コンバージョン(通称CV)」という言葉を聞いたことがあるんじゃないかなと思うんですけど、これに付随する用語(たとえば CPACVR など)についても、併せて解説していきますね。

  • CV: Conversion(コンバージョン)
  • CVR: Conversion Rate(コンバージョン率)
  • CPA: Cost Per Acquisition(1件のコンバージョン獲得単価)

今回はあくまでも「コンバージョン」に絞るということでお話を進めさせていただきます。
ちなみに、CV(コンバージョン)が全ての基本というか、元になってきますので、ここをしっかり押さえておくといいんじゃないかと思います。

コンバージョンとは?

「コンバージョンって何か」というと、実はこれがコンバージョンです! というふうに「完全に決まっているわけではない」んですよね。
あなたのサイト、それぞれのサイトによって定めるコンバージョンは変わってきます。

代表的なコンバージョン例

  1. お問い合わせの送信完了
  2. ECサイトでの商品購入完了
  3. メルマガ登録
  4. 資料請求

上記のような行為が、サイトにおけるゴール(目標)、つまりコンバージョンとして設定されるケースが多いです。

Webサイトは基本的に何かしらの「ゴール」を定めているはずなんですよね。

  • 企業の製品PRサイトなら → お問い合わせや見積もり依頼
  • ECサイトなら → 商品の購入や定期購入
  • メルマガ登録・資料請求でリストを集めたいサイト → メルマガ登録・資料請求

マガジン系のサイトであれば、直接購入できるわけではないので、メルマガ登録や資料請求をゴールとして設定して「このメディアに接触し続けて欲しい人」を集めたい…など、サイトによってゴールはさまざまです。

マイクロコンバージョンとは?

ここまでで正直コンバージョンの説明は終わりに近いんですけど、もう一つあんまり聞き慣れないコンバージョンに関連する言葉があるんです。
それが「マイクロコンバージョン」

どんなときに出てくるか?

高額な商品を購入してもらうWebサイト、お問い合わせ件数があまり多くないWebサイトなどでは、「マイクロコンバージョン」という考え方が登場します。

例えば自動車。自動車のホームページからいきなり商品購入やお問い合わせが頻繁にあるわけじゃないですよね。1件あたりの金額も大きいですし、月に1件あるかないか…ということも珍しくありません。

そうなると、サンプル数が少なすぎて分析・改善をしづらいんです。
「月に1件しかない購入・お問い合わせを分析して、会社概要ページを強化しよう」という結論を出しても、その1件だけでは本当にそれが正しい改善なのかどうか、信憑性が薄い

そこで登場するのが「マイクロコンバージョン」を使った分析です。

マイクロコンバージョンをどう設定するのか?

最終的なゴール(コンバージョン)はお問い合わせ完了や商品購入などの行為ですよね。
正確に言うと「お問い合わせフォーム送信完了」や「商品購入完了」がCVになります。

しかし、「お問い合わせフォームページを開いただけ」の状態は、コンバージョンとして数えないんですよ。実際に送信が完了して初めて1件のゴール達成というわけです。

でも、「お問い合わせフォームページまで来てくれた人」って、まったく興味がないのにそこまで来ることってあまりないですよね。
ある程度興味をもっている可能性が高いわけです。

そこで「お問い合わせ完了」をコンバージョンとしつつ、「お問い合わせフォームに来てくれたこと」をマイクロコンバージョンに設定するんです。
すると施策を打ったときに「お問い合わせフォームへのアクセス数が増えた」かどうかを測ることができるようになります。

お問い合わせフォームへのアクセス = マイクロコンバージョン数 が増えていれば、なんらかの改善成果が現れているかもしれませんよね。
こうやって、最終ゴールの一歩手前や補助的・中間的な行動をマイクロコンバージョンとして設定し、サイトの改善指標にするわけです。

メルマガ登録や資料請求はマイクロコンバージョン?

こういう考え方を使うと、「メルマガ登録や資料請求」も最終ゴール(商品購入やお問い合わせなど)に比べるとライトなアクションですよね。

  • 購入や見積もり依頼 → お金を払う・具体的な商談に入るなど、かなり“熱い”状態
  • メルマガ登録や資料請求 → まだ興味を持ち始めた段階、“とりあえず知りたい”という温度感

なので、マイクロコンバージョンとして捉えるケースも考えられます。もちろんサイトによってはメルマガ登録自体が最終ゴールの場合もありますが、考え方としては一歩手前のコンバージョンとして使いやすいですね。

まとめ

ここまで、「コンバージョン」と「マイクロコンバージョン」について解説してきました。

  • コンバージョン(CV): 各サイトが定める最終ゴールや目標達成(例:商品購入完了、お問い合わせ送信完了、など)
  • マイクロコンバージョン: その手前・中間の行動や補助的な目標達成(例:お問い合わせフォームへのアクセス、メルマガ登録、実績ページ閲覧など)

これで「コンバージョンって何?」と聞かれたらしっかり答えられますし、さらに「逆にマイクロコンバージョンって知ってます?」なんて話を展開することもできますよね。

ぜひあなたのサイトでも、最終ゴールだけでなくマイクロコンバージョンを設定してみてください。サンプル数を増やしたり、細かい行動の違いを分析したりすることで、サイト改善の幅が広がっていくはずです。