そもそもオウンドメディアマーケティングとは?

企業のブログが代表的な例

今回は、記事作成について。「SynthIDって何?」「AIで書いてもいいの?」というお話をしていきます。

その前に、まずオウンドメディアマーケティングについて説明させてください。

オウンドメディアマーケティングというのは、企業のブログとかってよくありますよね。あれが代表的で、一番わかりやすいオウンドメディアマーケティングになります。

「〇〇県 寿司屋」で1位を狙うのは顕在顧客向けの施策

例えば、寿司屋をやっているとします。

寿司屋をやるときに、「〇〇県 寿司屋」などで調べたときに1位に来るというのは、今探している人がすぐ来てくれるということですよね。

こういうお客さんを顕在顧客といいます。すぐにお客さんになりそうな人をターゲットにした施策、ということですね。

まだ何を食べるか決めていない人が「潜在顧客」

では、オウンドメディアマーケティングは何をするのかというと、こういうことです。

要は、今まだ寿司を食べるかは決定していないけれども、何かの記念日で、美味しくて、ちょっと高くていいものを食べに行きたい、みたいな人がいるとします。

この人は、まだ寿司にするかも決まっていないし、フレンチにするかも決まっていないし、イタリアンにするかも決まっていない。

そういうお客さんを潜在顧客というんです。

潜在顧客に向けてコラムを書くのがオウンドメディア

その潜在顧客をターゲットにするために、コラムなどを書くわけです。

例えば、寿司屋のブログで「結婚記念日に食べたほうがいい料理のジャンル3選」という記事を書く。

冒頭で「うちの店が一番いいです」とCMをしつつ、寿司やイタリアン、焼肉などを紹介していく、みたいな。

そういう記事を書くことで、潜在顧客の人は「記念日 ご飯 ジャンル」とか「記念日 レストラン」という検索をしだすので、そこで引っかかるわけですね。

このように、潜在顧客をターゲットにするのがオウンドメディアマーケティングです。

そのためには記事をたくさん書かないといけない

そのためには、記事をいっぱい書かないといけません。

だからWebライターという人が世の中にはいっぱいいて、いろんな企業がしのぎを削って、オウンドメディアマーケティングを頑張ってきたんです。

人間が書いた記事とAIが書いた記事、どっちが強い?

AIの登場で記事が書きやすくなった

そんな中、最近はAIが登場したことによって、記事の文章がすごく書きやすくなりましたよね。

ということはつまり、その記事もAIがみんな作るようになったわけです。

今、大量にAIで作った記事が世の中に溢れている状況です。

実は「人間が書いた記事」のほうが強い

では、人間の書いた記事とAIが書いた記事、どっちのほうが検索に強いと思いますか?

「AIのほうが強い」と思った方もいるかもしれませんが、実は人間なんです

ニール・パテルさんの実験結果を紹介します

ニール・パテルさんという、SEOで有名な海外の方がいます。

その人がYouTubeで実験結果を発表していて、それが面白かったので、ここで紹介していければなと思っています。

AI記事744本を比較した実験

744本の記事を作って半分ずつに分けた

ニール・パテルさんの実験内容として何をやったかというと、744本の記事を作ったんです。

どうやって作ったかというと、AIで全部744本作りました

そして、半分はAIが作った記事をそのまま公開して、もう半分はAIが作ったものに20分ぐらいひと手間かけて公開したんです。

つまり、人間の手を加えた、ということですね。

1から人間が書いたわけではない点がポイント

ここでポイントなのは、人間が最初から作っているわけではないということです。

1から作ると大変ですから、AIに任せつつも手を加えると、どれぐらい差が出るのか。その実験をしたわけですね。

結果は「ひと手間かけたほうが勝つ」

そうしたら、流入数を見たときに、実際はひと手間を加えたほうが強いということになりました。

つまり、最後にひと手間かけたほうが勝つんです。

差は「4倍以上」

では、どれぐらいの差が出たと思いますか?

「2倍ぐらいかな」と思った方もいるかもしれませんが、それが、4倍出たんです。

ニール・パテルさんは「444%」という言い方をしていましたが、要は4倍以上ですね。

4倍以上の差が出るとなると、やっぱりそういうところは、AIが記事を書けると言いつつも、手は加えていかないといけないということになります。

AI記事744本を比較した実験

SynthIDとは?

なぜこんなことが起こったのか

では、なんでこんなことが起こったのか。

おそらくこれが関係あるだろうな、というのがあって、それがSynthID(シンスID)というものです。

ニール・パテルさんも、おそらくこれが原因じゃないかと言っています。

Google独自の「透かし」技術

SynthIDというのは、Google独自の技術です。

何かというと、Googleの生成AIで作った文章・動画・写真などに、Googleにしかわからない透かしを入れる技術なんです。

目に見えない透かしが入っている

例えば、有料の写真素材サイトを見ると、サンプル版には透かしのロゴなどが入っていたりしますよね。あれは目に見える透かしです。

あれの目に見えない版の透かしを、実はGoogleで作った生成AIには全部入れているんです。

文章にも入っているというのが、すごいところですよね。

つまり「AIで作った」とバレる

SynthIDとは?

Googleで作った生成AIのものは、GoogleにはSynthIDが見えるわけですから、「AIで作ったね」とバレるわけです。

AI記事が評価されにくい理由

検索で重要なのは「オリジナルコンテンツ」

検索エンジンにおいて上位に上げるために重要なのは、オリジナルコンテンツです。

オリジナルコンテンツとは何かというと、そのサイトに訪れないとわからないような情報のことです。

世間的にみんなが知っているような情報ではなくて、そのサイト独自の情報があると評価されやすい、と昔から言われていました。

生成AIは過去に学習したものから文章を作る

一方で、生成AIというのは、過去に学習したものから文章を作り出します。

つまり、新しい情報は何も入っていないんです。

生成AIは過去に学習したものから文章を作る

だから検索上位に上がりにくい

だから、SynthIDもあるし、オリジナル情報も絶対に入っていないし、どこかから持ってきた文章を学習してAIが作り出しているので、オリジナルなものが入っているわけがない。

だから検索上位に上がりにくい、と証明されたデータを、ニール・パテルさんが公開したわけですね。

AI記事に必要な5つの工夫

20分のひと手間で、具体的に何をしたのか

ここまで来たら、めちゃくちゃ気になるのが、744本の記事の半分に加えた20分くらいのひと手間ですよね。

どんな手間を加えたと思いますか? ここがミソだと思いませんか?

もしそれで444%も上がるんだったら、めちゃくちゃ知りたいですよね。

結局は「オリジナル情報を入れる」こと

先ほど、SEOではオリジナル情報を入れるのが大事、と言いました。結局それなんです。

では、オリジナル情報は具体的に何をしたらいいのか。大体5つぐらいあります。

工夫1:一次体験を入れる

一次体験とは「実際の自社の体験の話」

1個目は、ぜひいろんな企業さんにやってほしいと思うんですけれども、一次体験を入れることです。

一次体験とは何かというと、実際の自社の体験の話のことです。

病院のホームページの色で考えてみる

例えば、病院のホームページを作るときの色って、一般的に青とか、清潔そうな色が良さそうですよね。

だからAIに「病院によさそうなカラーは?」と聞くと、「青です」みたいな記事を、おそらく出してきます。

それをそのまま載せるんじゃないんです。

「実は小児科では違った」という自社の体験を足す

「ただ、実は……」と続けるわけです。

小児科、つまりお子さんが行くような病院とかだと、大人が来るわけじゃないから、かわいらしい感じのデザインがよさそうですよね。「優しいですよ〜」みたいな。

そこで、動物を入れた小児科のホームページを自社で作ってみたところ、普通の青色で作った小児科のホームページより、3倍ぐらい反響がありました。

こういう、自社しか持っていない体験が一次体験です。

こういう情報を入れると良い、というのが1つ目になります。

自社しか持っていない体験が一次体験

工夫2:AIが知らない自社データを入れる

オリジナル情報だから、AIは当然知らない

2つ目が、AIが知らない情報を入れることです。

オリジナル情報ですから、当然AIは知らない情報ですよね。

先ほどの一次体験も、AIにはわからない情報ではあります。

一次体験は「他社の結果」、こちらは「自社の結果」

ただ、先ほどの一次体験は、他社の結果なんです。

さっきのホームページの話でいうと、「動物を入れたらよかったよ」というのは、クライアントの事例ですよね。

もう1つは自社です。

クライアントの事例としては「動物を入れるとよかった」という事例があるけれども、自社としては「動物も含めカラフルにしたほうが、全体の統計としてこれぐらいよくなりましたよ」という。

そういう情報を入れられるといいわけです。

利害関係があるかどうかが重要

ここで重要なのが、利害関係があるかどうかです。

要は、ホームページを作るときにお金を払いますよね。そのときに、クライアントとうちの間には利害が生まれます。

その人が満足していたことを書いて、もし間違っていたら、他社が怒ってきますよね。「そんな事例なかったでしょ」って。

だからこそ、そういう情報ってすごくよさそうじゃないですか

他社が見ても怒らない情報、かつ自社だけが持っている一次体験の情報。

さらに「他の小児科のデータなども合わせるとこうです」というところまで入れられると、すごくいいですね。

工夫3:水増しされた文章を削る

AIは文章を水増ししてくる

3つ目は、水増しを削ることです。冗長な文章ですね。

これは広く知られていることですけれども、AIというのは文章を水増ししたり、無駄な文章を織り交ぜてくることが多いんです。

「保険をかけるような前置き」が多い

保険をかけるようなテキストを入れることが多くて、最近だと例えば「目まぐるしくデジタルマーケティングの環境が変化していますが……」みたいな。

そういう変な前置きを入れたりとか、保険をかけてくるんですね。

この水増しされた文章を削って、スッキリさせるわけです。

水増しされた文章を削る

工夫4:ファクトチェックをする

ファクトとは「真実」のこと

4つ目が、ファクトチェックです。

ファクトとは「真実」のことですね。つまり、AIが出してきた文章が本当かどうかをチェックするということです。

「成約率が200%アップ」は本当か?

例えば、さっきのホームページの話でいうと、「病院は青色のデザインがよくて、青色のデザインにしていれば、大体成約率、つまり予約や来院の確率が200%ぐらいアップします」と、AIが文章で言ってきたとします。

それってどこのデータなのか、本当なのかをチェックすることがファクトチェックです。

データが古すぎないかも確認する

そして、データ自体は正しかったとしても、例えばそれが1990年のデータだったりしたら、もうそれって役に立つのかな、という感じがしますよね。

そういうところもチェックしないといけないのが、ファクトチェックになります。

工夫5:責任の所在を明らかにする

責任が取れるかどうかが大事

最後、5つ目が責任です。

これも昔からSEOでは言われていることではあるんですけれども、その文章を誰かが見て何かをしたときに、責任が取れるかが大事なんです。

「祈れば風邪が治る」記事が上位に来たら困る

例えば、「風邪の治し方」と人が調べたときに、よくわからない霊能力の人の記事が一番上に出てきて、「祈っていれば治ります」みたいに書いてあったとします。

そのせいで風邪の治療が遅れて、悪化したときに責任が取れないですよね。

だから医療関係のキーワードだと、病院のホームページしか出ない。そういうように、すでにGoogleはなっています。

顔出し・社名出し・実名出しでクレームを受けられる状態に

他のジャンルでも同じです。例えば、ホームページの記事の話をしていましたけれども、責任は取れなくても、「私が書いていますよ」という顔出し・社名出し・実名出しでやっていれば、最悪その人にクレームを入れることができますよね。

これは責任を負うということになるわけです。

誰がどんな資格で書いたのかを記事内に書く

誰が書いたのか、どういう人が書いたのか、どういう資格を持っている人が書いたのかを、きちんと同じ記事内に書いておく

責任の所在を明らかにする

そうすることで信憑性が増して、検索からの評価も上がります。

20分では収まらないかもしれません

5つ全部やると時間はかかる

だから、この5つですね。

実際に「20分」と言いましたけれども、これ全部やっていたら、20分では収まらない可能性は大いにあります。

プロの人がやったら20分でできるかもしれませんが。

基本の記事をAIに書かせるのはOK

なので、この5つをやるのであれば、AIで基本の記事を書かせるのはOKです。

ひと手間を加えてから出すなら、AIで書いていいということですね。

AI記事でも評価される例外はある

Googleは「AI記事にペナルティはない」と言っている

ちなみに、プチ情報なんですけれども。

Googleは、AIで作った文章にペナルティはないと言っています。

この文章をAIで作った、ということはSynthIDで透かしを入れているからわかるわけですよね。「これAIじゃん」と。それ自体にペナルティはない、と言っているんです。

矛盾しているようで、実は「評価するとは言っていない」

なんだか矛盾しているようですよね。これに結構騙されている人が多いんです。

ペナルティはないんだけれども、評価をするとは言っていないんです。

ペナルティはないが、評価もされない

だから、AIで書いた記事を公開しているサイトだからといって、サイト全体に対してペナルティをかけて、そのサイトを表示しなくする、ということはしません。

でも、競合ってたくさんいますよね。

そうすると、ひと手間かけている競合が上位に上がりやすくなるわけです。

ペナルティはないけど評価はされない。そういう状態なんです。

「記事あるんだ、ふーん」ぐらいな感じで、全く評価していないというのが、AIが作った記事ということですね。

例外:日本語の情報がまだない場合

とはいえ、例外もあります。

例えば、英語で情報がある、ヒンドゥー語でも情報がある、けれども日本語ではこれまで情報がない。そういう場合は、評価される可能性があるんです。

AIは日本語以外の言語も学習している

AIが学習している言語って、別に日本語だけじゃないですよね。海外のデータなども学習しています。

一方で、私たちが検索するときって、日本語で検索しますよね。

そこで英語のサイトが出てきたら困りますよね。でも、それが日本語で書いてある記事があったら助かるわけです。

日本語版として登場させることで評価されることがある

だから例外としては、海外では情報があるけれども、日本では情報がないとき、日本語版として登場させることで評価されることはあるんです。

全く評価されないわけではない、ということですね。

ペナルティはないが、評価もされない

まとめ

具体的な数字が出ているデータだからこそ紹介したかった

ということで今回は、ニール・パテルさんの、具体的な数字が出ているデータがあったので、ぜひ紹介したいなということでお話しさせていただきました。

AIで作ってもいいが、人間のひと手間を加えること

やっぱり、AIで作ってもいいけれど、きちんと人間のひと手間を加えて、信頼される情報を入れることで上位に上がりやすくなるということです。

AIに記事を書かせてもいいけれども、ひと手間を加えていない企業さんは、今すぐ対応してください

おわりに

今回はWebマーケティングに関する情報でしたけれども、AI関連・SEO関連・ホームページ関連と、いろんな情報を発信しております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。