どうも、ウェブ企画パートナーズの竹内です。今回は「今さら聞けない用語解説」シリーズの一つとして、パンくずリストについてお伝えしていきたいと思います。

パンくずリストとは

まずはパンくずリストがどんなものかを解説していきたいと思います。

皆さんも見たことあると思うんですけど、例えばアマゾンで商品を選択した時のページの上部に表示されるものです。これがパンくずリストになります。

だいたいページの上の方だったり下の方だったり、ダブル体制だったりとか、いろんな見せ方があります。

パンくずリストの表示形式

表示形式としては例えば以下のようなパターンがあります:

  • a > b > c
  • a / b / c

この間の記号を何にするか、見せ方何にするかは特にルールが決まっていません。要は、今自分がどのページにいるのか、どういった階層のどのページにいるのかというのをユーザーにわかりやすく伝えてあげるためのものをパンくずリストといいます。

パンくずリストを掲載するメリット

メリットは、正直、先ほどお話したとおり、ユーザーに現在位置、どのページを今見ているかを教えてあげるのが最大のメリットかなと思いますね。

他にもこれも位置に関係してくるんですが、上の階層を見に行きたい場合に便利です。例えば「このマスクが気に入らなかったから他の医療用マスクを見に行きたい」とか、「フェイスシールドとセットで比較したい」ということであれば、その上の階層に簡単に移動ができます。

ユーザーの使い勝手としてもよくなるので、パンくずリストを掲載しているのがほとんどですね。というかほぼ必須かなと思います。

パンくずリストと構造化データ

パンくずリストには構造化データという側面もあります。構造化データについては別の動画で解説していますが、簡単に言うと検索エンジンにページの情報を正確に認識してもらうためのものです。

パンくずリストもその構造化データの種類の一つなんですね。なのでこれを掲載してかつ構造化データもセットで書いておくことで、Googleにこのページはこのカテゴリーに所属している(例えばマスクというカテゴリーの商品)ということを認識してくれます。

そのため、マスク系のキーワードで引っかかりやすくなったりというメリットがあるので、ほとんどのサイトがパンくずリストを入れているかなと思いますね。

重要なポイント

表示側としても当然パンくずリストを掲載しますが、パンくずリストという概念とパンくずリストという構造化データは別物です。パンくずリストだけあっても構造化データがないとGoogleには正しく伝わらない・伝わりにくいというところがあるので、どちらも対応していくことが重要です。

Webサイトにおいては必須の要素の一つじゃないかなと思います。

パンくずリストの由来

ちなみになんですが、パンくずリストって変な名前だと思いませんか?この由来をご存知ですか?知っているよという方はもうこの部分は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

お恥ずかしながら、業界20年くらいになりますが、素直に受け入れておりまして、パンくずリストがどういった由来だったかというのを知らなかったんですね。これを機に調べてみました。

グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」から

パンくずリストの由来はグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」という話から来ているものらしいんです。

なぜパンくずリストというかというと、この物語で森の中で迷子にならないように、家からの道のりをパンくずを落として目印にしたんですね。これから森に行くぞと、家にちゃんと帰れるように大量のパンくずを持って、こうやって落としていったわけです。

Webサイトやアプリでの応用

このアイデアをもとに、Webサイトやアプリでもナビゲーションとしてパンくずリストが使われるようになりました。ユーザーが現在のページに至るまでの道筋を示し、前のページに戻る手掛かりを提供するという役割で、パンくずリストと言われるようになったようです。

そうなんですね。何かすごくおしゃれで「パンくずリストってなんか変な名前だな」と思っていたんですけど、急に何かいいネーミングに思えてきましたね。

まとめ

以上がパンくずリストについて、初心者さん向けにざっくりと解説させていただきました。

  • パンくずリストはユーザーの現在位置を示す重要な要素
  • 表示形式に厳密なルールはないが、階層構造を視覚的に表現
  • SEO対策としても構造化データと組み合わせて重要
  • 名前の由来はグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」のパンくずの道しるべ

他の用語も別の記事で解説しておりますし、弊社ではホームページ制作なども行っておりますので、もしよろしければ一度お問い合わせなどしていただければと思います。

それではお読みいただき、ありがとうございました。