メタキーワード(meta name=”keywords”)はSEOに重要なのか?
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過去にはSEOにおいて、メタキーワードをいくつも詰め込むような設定が有効といわれてきました。ですが果たして現在でもメタキーワードの設定が重要なのかどうか、気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、各検索エンジンの見解を元にメタキーワードがSEOにおいて重要なのかどうか調べてみました。
ちなみに結論から申し上げますと、メタキーワードの設定は必要性は薄いでしょう。ただ、あくまでも現在SEOのために設定する必要性が薄いという意味ですので誤解のないようにお願いいたします。
メタキーワードとは
メタキーワードとは、<head>
内に設定するタグで、
<meta name=”keywords” content=”キーワードA,キーワードB,キーワードC”>
上記のようなタグです。キーワードとキーワードはコンマで区切るルールです。個数は3〜5個くらいが適切といわれることが多いのではないでしょうか。
他にもよく使用されるメタタグで、メタディスクリプションというタグがありますが、こちらはページ内容を要約した文章を設定するのに対し、メタキーワードは単語を設定します。
そもそもメタキーワードを設定する意味
まだ検索エンジンの精度が低かった頃、そのページがどういったキーワードと親和性が高いかをクローラーに知らせるために活用されていました。
例えば、この記事のようなページでしたら、
<meta name=”keywords” content=”メタキーワード,SEO,メタタグ,効果”>
といった感じになりますでしょうか。ページ内で重要となる単語や、どのようなニーズの検索ユーザーに対して有益かを考え逆算してキーワードを設定するイメージです。
なぜメタキーワードを設定する必要性が薄いのか
検索エンジンの利用率はGoogleがほとんどで、わずかにbingの使用者がいる、というのが現状です。
(参考記事:実はYahooとGoogleの検索エンジンが同じということ知っていましたか!?)
まず、Googleで現在サポートされているメタタグは、下記のタグのみです。
<meta name="description" content="ページの説明" />
ページの簡単な説明を表します。検索結果に表示されるスニペットの一部として使用される場合もあります。詳細情報 <title>ページのタイトル</title>
技術的にはメタタグではありませんが、description タグと一緒に使用することがよくあります。通常、このタグのコンテンツは、検索結果のタイトルとしてユーザーのブラウザに表示されます。詳細情報 <meta name="robots" content="..., ..." />
<meta name="googlebot" content="..., ..." />クロールとインデックス登録を行う検索エンジンの動作を制御します。robots メタタグはすべての検索エンジンに有効ですが、googlebot メタタグは Google でのみ有効です。既定値は「all」と同じ意味の「index, follow」で特に指定する必要はありません。Google では次の値をサポートしています(複数の値を指定する場合はカンマで区切ります)。
- noindex: ページをインデックスに登録しないようにします
- nofollow: Googlebot がページのリンクを追跡しないようにします
- nosnippet: 検索結果にスニペットを表示しないようにします
- noodp: ODP/DMOZ の代替説明を使用しないようにします
- noarchive: Google でページのキャッシュ リンクを表示しないようにします
- unavailable_after:[date]: ページのクロールとインデックス登録を中止する正確な日時を指定します
- noimageindex: Google の検索結果に表示される画像の参照元ページとしてページを表示しないようにします
- none:
noindex, nofollow
と同じですHTTP ヘッダーの「X-Robots-Tag」ディレクティブを使用して、ページのヘッダーに情報を記述することもできます。これは、画像や他のドキュメントなど、HTML 以外のファイルに対するインデックス登録を制限する場合に特に便利です。robots メタタグについてご確認ください。
<meta name="google" content="nositelinkssearchbox" />
ユーザーがサイトを検索する場合、サイト専用の検索ボックスと、サイトに直接アクセスできる別のリンクが Google 検索結果に表示される場合があります。このメタタグを使用すると、サイトリンクの検索ボックスを表示しないよう Google に指示することができます。サイトリンクの検索ボックスをご確認ください。 <meta name="google" content="notranslate" />
ページのコンテンツがユーザーの言語と異なると判断された場合は、検索結果に翻訳版へのリンクが表示されることがあります。これにより、ご自分のコンテンツをより多くのユーザーに提供することができますが、状況によっては望ましくない場合もあります。このメタタグを使用すると、ページの翻訳版を提供しないよう Google に指示することができます。 <meta name="google-site-verification" content="..." />
サイトの最上位のページにこのタグを挿入すると、Search Console で所有権を確認できます。name 属性と content 属性は、大文字と小文字の区別など、指定されたとおりに記述する必要があります。ただし、XHTML から HTML にタグを変更したり、タグのフォーマットをページのフォーマットと同じにしたりしてもかまいません。詳細情報 <meta http-equiv="Content-Type" content="...; charset=..." />
<meta charset="..." >
ページのコンテンツ タイプと文字セットを定義します。content 属性の値は、引用符で囲んでください。そうでない場合、文字属性が正しく解釈されないことがあります。可能な場合は、Unicode/UTF-8 を使用することをおすすめします。詳細情報 <meta http-equiv="refresh" content="...;url=..." />
一定の時間が経過するとユーザーを新しい URL にリダイレクトします。簡単な形式のリダイレクト機能として使用される場合もあります。ただし、一部のブラウザではサポートされないため、ユーザーを混乱させる可能性があります。W3C では、このタグを使用しないよう推奨しています(英語)。Google では、サーバーサイドの 301 リダイレクトを使用することをおすすめしています。
引用元:
「Google がサポートしているメタタグ」
https://support.google.com/webmasters/answer/79812?hl=ja&ref_topic=4617741
実はメタキーワードはサポートされていないんですね。これだけ有名なタグなのにサポートされていないことを意外に思った方も多いのではないでしょうか。この理由については公式サイトで表明しています。
↓
「Google does not use the keywords meta tag in web ranking」
https://webmasters.googleblog.com/2009/09/google-does-not-use-keywords-meta-tag.html
次にbingですが、こちらも同じで、
「Blame The Meta Keyword Tag」
http://blogs.bing.com/webmaster/2014/10/03/blame-the-meta-keyword-tag/
同様に「メタキーワードはSEO指標として使えない」と表明しています。
なぜメタキーワードが使われなくなったのか
理由は大きく分けて2つあるのではないかと思います。
- ウェブマスターに悪用されすぎてしまった
- メタキーワードがなくてもページ内容を理解できるくらい検索エンジンが優秀になった
特に後者に関しては、極端な例ではありますが、サイト内に検索されたキーワードが存在していなくても、同義語・類義語などから推測し、検索者の需要とマッチされそうであれば上位表示させることができるくらい、進化してきています。
(参照)
「Helping computers understand language」
https://googleblog.blogspot.jp/2010/01/helping-computers-understand-language.html
上記の記事の例でいうと「photo」と「picture」はどちらも同じ「写真」という意味だがGoogleは認識することができる、というようなことを伝えています。
まとめ
そもそもSEOとは検索で上位表示をするための技術ではなく、ページの内容を適切に検索エンジン(クローラー)に伝える技術のことです。そして、検索エンジンは課題を抱えるユーザーのために提供されているコンテンツです。
検索キーワードに対する検索結果の精度は年々向上しており、「どんな検索結果を表示したらユーザーに満足してもらうことができるのか」という考えで改善を繰り返しています。
つまり検索結果で上位表示をするためにはSEOだけでなく、どれくらいユーザーに役立つコンテンツを作ることができるのかどうか、という点がもっとも重要です。メタキーワードといった設定に囚われすぎず、有益なコンテンツの提供に注力していきましょう。
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