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ドメイン取得とは?ホームページ制作の基礎知識

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ホームページ制作 公開日:2021/10/06

ホームページを制作する際に「ドメイン」が必要と言われたことはありませんか?私もホームページについての知識がなかった頃は、ドメインとサーバーの関係がわからず混乱したものです。

そこで今回は初心者向けにドメインについてイチから順に解説していきます。

ドメインとは?

ドメインとは、

sample.com

という英数字で組み合わせた文字列のことです。

必ず「.com」や「.net」といった、ピリオドから始まる文字列が末尾に付きます。

URLとどのように違うのかと疑問に思われる方もいらっしゃるかと思うので詳しく説明しますと、下図のようになります。


このようにURLは、

  • プロトコル名
  • ホスト名
  • セカンドレベルドメイン
  • サードレベルドメイン
  • トップレベルドメイン

など複数の要素で構成されています。

このうち、「セカンドレベルドメイン」、「サードレベルドメイン」、「トップレベルドメイン」を合わせたものを総称して「ドメイン」と呼びます

ホームページにドメインが必要な理由

私はホームページをよく家に例えることが多いのですが、家をつくるときに必要なのが「住所」と「土地」ですよね。家で例えるとドメインが住所で、サーバーが土地になります。土地(サーバー)に建物(ホームページ)を建てても、住所がなければ土地勘の無い人が家に来ることも難しくなります。

つまり、ドメインがあればホームページに簡単に間違えずにアクセスできるようになります。

ドメインとIPアドレス

補足ですが、厳密にいうと実はドメインがなくてもホームページにアクセスすることができます。(ここは超初心者の方は読み飛ばしていいのですが。)

それが IPアドレス と呼ばれるもので、家に例えると緯度・経度です。

IPアドレス: 111.111.111.11

このように数字11桁をブラウザから直接打ち込むことでもホームページにアクセスすることができるのですが、それでは覚えにくいですよね。

ですので、

ドメイン: sample.com

のようにわかりやすい文字列でホームページにアクセスできるようにするためのものが「ドメイン」となるわけです。

▼豆知識▼
「.com」や「.net」の部分はトップレベルドメインと呼ばれていますが、トップレベルドメインを独自の文字列にすることはできません。予め世界で制定されたトップレベルドメインの中から1つ選ぶ必要があります。

またトップレベルドメインの中には

  •  .co.jp … 法人のみが取得できるトップレベルドメイン
  •  .org … 非営利団体のみが取得できるトップレベルドメイン

上記のように特定の組織しか取得することのできないトップレベルドメインも存在しています。

ドメインの種類

ここまでドメインについて説明してきましたが、ドメインには「独自ドメイン」、「サブドメイン」などいくつか種類があります。

独自ドメインとは

独自ドメインの対となる名前のものが存在しないので少し説明が難しいのですが、平たく言うと「独自ドメインとは、自分が購入し管理しているドメイン」のことを指します。

「ほとんどのドメインが独自ドメインではないか」と思われるかもしれませんがそうではありません。代表的な例で説明しますと、アメーバブログなどのブログサービスを利用してホームページを開設した場合、

https://ameblo.jp/sample/

があなたのサイトのURLとなり、「sample」部分は自由に決められますが、ドメインである「ameblo.jp」の部分を独自のものにすることはできません。これはTwitterやInstagramなどSNSを使った場合も同様です。アメブロやTwitterなど他社のサービス内でホームページを開設する際には、基本的にはドメインを指定することはできません。それが嫌な人が独自ドメインを取得してホームページを開設します。

ドメインを取得する際には、管理者の名前や住所や組織情報など様々な情報を提出しなくてはなりません。そしてその情報は世界中の人が確認できます。ドメインを取得することは誰がホームページを運営しているかを知らせることにもなるのです。

サブドメインとは

仮にあなたが独自ドメインを保有していた場合、もしかするとサブドメインを利用する機会があるかもしれません。

サブドメインは独自ドメインを保有している人だけが利用する権利のあるドメインで、例えばイタリアンとフレンチのお店をあなたが法人として営んでいたとします。

ホームページを制作する際に法人として「.co.jp」を取得したものの、イタリアンとフレンチでは分けてホームページを作りたい気持ちになりますよね。

そこで登場するのがサブドメインです。

イタリアン: italian.sample.co.jp
フレンチ : french.sample.co.jp

上記のように、独自ドメインの前にオリジナルの文字列を付け加え、別のホームページとして利用することができるようになります。これをサブドメインと言います。

ドメインを取得する方法

ここまで読んで、あなたが独自ドメインが必要だと感じたのであれば、実際に取得する必要があります。ドメインを取得するには、トップレベルドメインを取り扱うサービスに申し込まなければなりません。

国内の代表的なドメインのサービスをいくつかご紹介します。

これ以外にもドメインを取得できるサービスはたくさんあります。それぞれのサービスで異なるのは、ドメインの取得・更新費用ドメイン情報を書き換えるサービスの使いやすさです。有名なドメインサービスであればほとんど使いやすさや費用に大差はありませんので、あまり神経を使わなくても良いです。もちろんドメインを取得した後に、お名前.comからVALUE-DOMAINに移管する、といったことも可能です。

ドメインの費用

ドメインの取得・更新費用はトップレベルドメインの種類や会社によって変わります。主なトップレベルドメインの更新費用の相場は以下の通りです。

トップレベルドメイン 更新費用(年間)※相場
.co.jp 4,100〜7,700円
.com 1,200〜1,900円
.jp 3,100〜4,000円
.net 1,500〜1,900円
.info 1,600〜2,200円
.biz 1,600〜1,900円
.xyz 1,628円

マイナーなドメインはキャンペーンで安くなっていたりすることもあるのでお得ですが、マイナー故に、ユーザーにとってドメインが覚えにくいものとなってしまう可能性があることに注意してください。

ドメインの更新は忘れないように注意!

基本的には1年単位で購入するこになり、更新のタイミングで料金を支払わなければそのドメインは失効してしまいます。

ドメインを故意に失効させているのであれば問題ありませんが、更新を忘れて失効させてしまった場合は悲劇です。ドメインは失効した瞬間から別の人も利用できるようになってしまいます。ドメインを取り戻すには、次のドメイン管理人にお願いして返してもらうしかありません。ちなみに返して貰えなければまた次に失効する機会を待つことになってしまいます。

更新はクレジットカードの自動支払にしたり、5年分まとめて購入するなど、失効しないように気をつけましょう。

ドメインをホームページで利用するには?設定方法


ドメインを取得したからといってすぐに利用できるわけではありません。

ドメインの設定を、「このドメインにアクセスしたユーザーは、自動的にこのサーバーを参照するようにする」という状態に変更する必要があります。具体的には、ドメインのネームサーバー(DNS)を自分の保有しているサーバーに設定する という作業になります。

ネームサーバーは、サーバー会社によって異なりますので、自分が契約しているサーバー会社に問い合わせ、ネームサーバーを確認するようにしましょう。

ちなみにサーバーとドメインをセットで販売しているサービスであれば、最初から設定されていることもあります。(このあたりは素人では少し難しいので、私たちのような専門家に依頼することをオススメします)

ドメインを転送することもできる

ホームページを運用していると、社名の変更などでドメインを変更したい、ということが起こることがあります。

(旧)oldcompany.co.jp → (新)newcompany.co.jp

そのような場合、旧ドメインにアクセスしたユーザーを新ドメインに転送する「リダイレクト」も可能です。

このページは○秒後に転送します」といった表記を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。あれが転送です。

転送の設定はサーバー側で処理することになります。転送は様々な方法で実現することができますので、自分の状況にあった転送方法を専門家に相談することをオススメします。(エンジニアの力が必要です)

ドメインを理解して必要なドメインを取得しよう

専門的な部分はなるべく割愛して説明しましたが、内容を理解できましたでしょうか。

実際の制作現場でドメインを説明するときには、「トップレベルドメイン」や「セカンドレベルドメイン」といった単語が利用されることはほとんどなく、まとめて「ドメイン」と呼んでいます。文脈でトップレベルドメインのことを指しているのかどうかなどを判断している感じです。

今回は厳密に説明しましたが、ほとんどURLとドメインは同義で利用されていますので、初心者の方には会話についていけずチンプンカンプンになってしまうことも多いのではないかと思います。

ですがホームページを制作する際には、間違いなく必要な知識ではありますので、これを機会に理解を深めておきましょう。

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