今日のテーマ

Google検索で1位なのにChatGPTには出てこない会社が多い

今日のテーマは、「Google検索で1位に表示されているのに、ChatGPTの検索には出てこない会社」についてです。

実は、こういう会社がすごく多いんですね。私のところにも、よくそういったご相談をいただきます。

なので今回は、なぜそんなことが起きるのか、その理由を解説していきたいと思います。

Googleの上位サイトとChatGPTの回答はどれくらい一致する?

皆さんは何%くらい一致していると思いますか?

早速なんですけれども、ちょっと考えてみてください。

Google検索でトップ10に入っているサイトのうち、同じキーワードでChatGPT(AI)に聞いたときに、そのサイトが出てくる確率って、何%くらい一致していると思いますか?

「Googleで上位なんだから、9割以上は一致しているんじゃないか」と思う方も多いのではないでしょうか。

正解はたったの2%

GoogleとChatGPTの結果はどれくらい一致する?

正解は、わずか2%です

普通は「Googleで上位ならAIにも出てくるだろう」と思いますよね。多くの人が「検索で上位だったら大丈夫だろう」と考えがちなんですが、実情は全然そうじゃないんです。

それがどうしてなのかというところを、順番に紐解いていきたいと思います。

AI同士でも回答が被るのは1割ほど

いろんなAIに同じ質問を投げかけても、回答が被る確率は1割ぐらいしかない、という状況です

海外のデータになるんですけれども、Semrush(セムラッシュ)という、SEO系のツールを長らく提供してきたサービスがありまして、そちらの調査によるとですね。

AIって、ChatGPTだったりClaudeだったり、たくさんありますよね。そうした複数のAIに同じ質問を投げかけてみたときに、回答が被る確率はだいたい1割ぐらいと言われています。

たとえば「おすすめのサービス・商品は?」と聞いておすすめが出てきたとして、いろんなAIに同じ質問を投げかけても、回答が被る確率は1割ぐらいしかない、という状況です。

なので、それぞれのAIに選んでもらえるように、常日頃から対策をしないといけないんですね。

B2B製品でも半数以上がAIを通じて意思決定している

ちなみに、B2B(企業向け)の製品などでもですね、51%ぐらいがAIを通じて商品やサービスの意思決定をしている、そういうような状況になっています。

例外は「AI Overviews」

ただ、ちょっと違うのが「AI Overviews(AIによる概要)」というものです。

AI Overviewsとは、Googleで検索したときに、検索結果の上の方にAIによる回答が表示される機能のことです。

こちらについてはですね、検索のトップ10と被っているというデータがあります。ChatGPTなどのAIの回答とは違って、Google検索の上位サイトと重なりやすいということですね。

AIの回答はなぜ検索結果とズレるのか?

AIも裏では検索しているのに、なぜ結果がズレる?

次に考えてみたいのが、この疑問です。

AIって、ユーザーに何か聞かれたときは、実は裏で検索して情報を持ってきているんですね。なのに、なんで検索結果とAIの回答がズレるんだと思いますか?

「いろんなところから情報を引っ張ってきているから、ごちゃごちゃになってしまうんじゃないか」と思った方、実はそれ、意外といい線いってます。

検索エンジンは「1つのキーワード」に対して結果を出す

例えばね、うちはホームページ制作をしている会社です。

仮に「おすすめのホームページ制作会社は?」と調べたとします。

Googleなどの検索エンジンは、「おすすめのホームページ制作会社」という1つのキーワードに対しての結果を出します。

だけど、AIはその裏で、もっとたくさんのキーワードを検索しているんです。

AIは裏で大量のキーワードを検索している

「ホームページ制作会社 価格」「ホームページ制作会社 Pマーク」「ホームページ制作会社 女性向け」……といった具合に、めちゃくちゃたくさんのキーワードを検索して、その総合的な検索結果を回答として出すのがAIなんですね。

つまり、Googleは単一のキーワードに対して結果を出し、AIは複数の可能性を考慮して回答を出すという違いがあるので、回答がかなり違ってくるわけです。

「おすすめのスマホケース」で約420回も検索していた

AIは裏で大量のキーワードを検索している

これも調査結果なんですけれども、例えば「おすすめのスマホケース」を調べたときに、AIが裏でどれくらい検索しているのかを調べた人がいます。

そのときは、420回くらい、いろんなキーワードで調べ直して回答を出していたそうです。そういう調査もあるくらい、AIはたくさん検索をしているんですね。

この仕組みは「クエリファンアウト」と呼ばれる

この仕組みは、クエリファンアウト(Query Fan-out)という名前で呼ばれています。

Googleのこれまでの普通の検索とは違う仕組みがAIにはある、ということを、まず知っておいてもらう必要があると思います。

AIの検索に載る方法

サブトピックの記事をたくさん作ればいい?

ということは、それに対応したホームページ作りをしていかないといけませんよね。

そうなったときに、今の話を踏まえると、メインキーワードの「おすすめのホームページ制作会社」だけじゃなくて、「料金の安いホームページ制作会社」とか「デザインに強いホームページ制作会社」とか、サブトピックも幅広く扱う記事をたくさん作った方が良さそうに思えますよね。

実は、それも違っていた

ところが、実はサブトピックの記事をたくさん作るのも違っていて。

今年(2026年)の7月の情報なんですけれども、これまでAIはちゃんと毎回検索にかけて調べていたのが、最近はsite:を文頭につけて検索している形跡が見つかっているんです。

そもそも「site:」とは?

「site:」と聞いても、聞いたことがないという方も多いと思います。

検索の世界ではよく使われているんですが、「site:」は特定のサイトを決め打ちで探すときに使う条件検索です。

例えば、検索キーワードに「site:yahoo.co.jp」とつけて検索すると、情報を探すときに全インターネットから探すんじゃなくて、Yahoo!のサイト内だけから情報を探してくれます。

特定のサイトを決め打ちで探すときに使う条件検索

AIの検索も、そういうように仕様が変更されてきているんです。

AIは「信頼できるサイトのリスト」をすでに持っている

ということは、AIは信頼できるサイトのリストをすでに持っているということなんです。

例えば、Yahoo!とかだったら信頼できそうですよね。

そういうリストをあらかじめAIは持っていて、その中から情報を探してくる、ということをしているわけです。

リストに載っていなければAIの回答に出てこない

つまり、そもそもそのリストに載っていないと、AIの検索結果に出てこない、というような状況に変わってきているんです。

どうすればAIの「信頼できるサイトのリスト」に載れるのか

どうやったらリストに載ると思いますか?

では、どうやってそのリストに載ったらいいか、気になりますよね。

このリストに載るのはなかなか簡単じゃないんですが、皆さんはどうやったら載ると思いますか?

おそらく「ウェブサイトのテコ入れをする」と考える方が多いのではないでしょうか。

自社サイトのテコ入れだけでは足りない

ページを増やしたりとか、いろいろ頑張ったら出るんじゃないかと思いきや、これがまた実は違うんです。

もちろん、自社サイトのテコ入れもした方がいいです。検索から来る人もこれまで通りいるので、その対策ももちろん必要です。

でも、AI時代においては、このリストに載るための信頼性の獲得をしないといけないんです。

カギは「自社サイトの外」での活動

では、どうやって信頼性を獲得するのか。実は、サイトの外なんです。

自社のウェブサイトがあったとしたら、その外側のいろんなところで活動をする。例えばYahoo!さんだったら、「Yahoo!さんが噂になっている」というような状況を作ることで、信頼されるということがあります。

SNS・掲示板・動画など、いろんな場所で話題になる

その「外側」というのは、例えばSNSだったりとか、「〇〇知恵袋」のような掲示板系のサービスだったり、いろいろあると思うんですけど、そういう掲示板系で話題になっているとか。

あとは動画系ですね。YouTubeもそうですけど、そういうところでも話題になっていると。

そうやって、いろんなところで話題になって、初めて信頼が生まれるということが分かってきている状況です。

カギは「自社サイトの外」での活動

大事なのは「同じテーマ」で語られていること

ちなみにそのときも、それぞれが別々の話題で語られているのはよくありません。

例えば、同じ「ホームページ制作会社」なのに、YouTubeでは「美容院のホームページ制作で有名な会社」、掲示板では「価格が安いことで有名な会社」というように、いろんなトピックでバラバラに語られている。

それよりも、例えば弊社だったら、YouTubeでも「AIに強いホームページ制作会社」と言われていて、SNSでも「AIに強いホームページ制作会社」と言われている。

このように、いろんなところで同じテーマで語られている、というところが重要なんです。

他社サイトでも同じテーマで扱われるブランディングを

自社ホームページでの取り扱いだけじゃなくて、他社でも同じように取り扱われるようにブランディングしていかないといけない、というのがAI時代になります。

いろんなところで同じテーマで語られている

なぜAIの検索にこだわるのか?最大の理由

AIの回答を見て、検索を終わらせていませんか?

最近、Googleで検索したときに、上の方にAIの回答が出てきますよね。先ほども少し触れた「AI Overviews」というものです。

そこを見て、もう調べるのを終わらせちゃうことってありませんか? 「それ以上調べなくていいや」っていう。

よくある、という方も多いと思います。

ゼロクリック検索は全体の何%?

こうした、どこの検索結果もクリックせずに、見ただけで終わる検索のことを「ゼロクリック検索」と言います。

では、このゼロクリック検索は、検索全体に対して何%ぐらいあると思いますか?

自分自身もよくAIの回答だけで済ませているから、多く見積もって6割くらいかな、と思った方もいるかもしれません。

アメリカでは68%、日本では約40%

ゼロクリック検索は全体の何%?

実はこれ、結構惜しくて。アメリカだと68%と言われています

日本でいうと、これも1つの調査データだけなんですけれども、だいたい40%と言われています

日本は、まだ海外よりは検索結果をクリックする状況、ということですね。

急いだ方がいい、でも今から準備すればまだ間に合う

なので、AI対策は急いでやった方がいいことではあるんですけれども、今から準備すれば間に合う状況ではあります。

まとめ

最後に、今回の内容をまとめておきます。

Googleの検索結果とAIの回答は「全然違う」という前提に立つ

まず、Googleの検索結果とAIの検索結果は全然違うという前提を持っておくことが大切です。

違いを生むのは「クエリファンアウト」

どうして違うのかというと、単一のトピックだけで検索結果を出しているのか、それとも複数の検索キーワードで検索するクエリファンアウトをして回答を出しているのか、という違いによるものです。

「site:」検索の登場で、信頼性の獲得が大事に

そして、AIの回答に載ってくるときに、AIはsite:で検索するという技も使うようになってきたので、信頼できるサイトのリストに載るための信頼性を獲得するのが大事です。

信頼性は「自社サイトの外」で「同じテーマ」で語られることで生まれる

信頼性を獲得するには、自社サイトも当然大事なんですが、自社の外での施策も大事になってきたということ。そしてそれは、いろんな場所で同じテーマで語られている方がいい、という内容でした。

おわりに

今回は、「Googleの検索では1位なのに、どうして我々のサイトはAIに選ばれないんだ」ということに悩んでいる方に向けてお届けしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。