00引き合いが来ないホームページの共通点
新しい外注先を探す設計・購買の担当者は、会社名ではなく「作りたい部品の条件」で検索します。たとえば「SUS304 微細穴加工 試作」「アルミ 薄板 曲げ 小ロット」といった言葉です。見つけたサイトを比べ、事例と設備を確かめ、社内で相談したうえで、図面を添えて見積を依頼します。
引き合いが来ないホームページは、この流れのどこかで止まっています。よくあるのは次の3つです。
- 検索しても、そもそも見つからない(ページに加工方法や材質の言葉がない)
- 見つかっても、何ができる会社か分からず、比べる候補から外れる
- 依頼したくても、図面を送る方法が分からず、電話やメールの手間で後回しにされる
以下の7つのポイントは、この流れの順番に並べています。
POINT 01何ができる会社かを、最初の画面で伝える
トップページを開いた担当者が最初に知りたいのは、「この会社に頼めるかどうか」です。会社の理念や社長のあいさつより先に、得意な加工方法・扱える材質・対応できる数量を伝えます。
よくある書き方
高い技術力と短納期で、お客様のあらゆるニーズにお応えします。
伝わる書き方(例)
SUS304・A5052の精密切削。φ0.3mmからの微細穴加工に、試作1個から対応します。
「高品質」「短納期」はどの会社も書いているため、比べる材料になりません。数字と固有の言葉で書くと、それだけで他社との違いになります。
POINT 02加工方法・材質ごとにページを分ける
「事業内容」の1ページに、切削も板金も溶接もまとめて書いていませんか。検索エンジンは、ひとつのページが何について書かれているかで評価します。加工方法ごと、得意な材質ごとにページを分けると、それぞれが検索の入口になります。
各ページには、その加工でできること、対応サイズや精度、代表的な事例、関連する設備を載せ、最後に見積フォームへの案内を置きます。どの言葉でページを作るかは、製造業のSEOキーワードの選び方で詳しく解説しています。
POINT 03加工事例を「課題→対応→結果」で載せる
担当者が比較の段階で一番よく見るのが加工事例です。「似た部品を作ったことがあるか」を確かめるためです。製品写真に一言を添えるだけでなく、どんな課題があり、どう対応し、どうなったかを書くと、技術力が具体的に伝わります。
- 課題:材質・形状・数量・精度など、何が難しかったか
- 対応:工程、治具、加工方法の工夫
- 結果:精度、納期、コスト、不良率がどう変わったか
取引先名や図面を出せない場合の書き方も含めて、加工事例ページの作り方で解説しています。
POINT 04設備一覧と品質保証を、比べやすく載せる
設備一覧は、担当者が「この会社の加工範囲に収まるか」を確かめるためのページです。機械の写真を並べるだけでなく、機械名・メーカー・台数・加工範囲・精度を表にまとめます。検査機器や品質保証の体制、取得している認証も、社内の稟議で必要になる情報です。
表の作り方は設備一覧ページの作り方で解説しています。
POINT 05図面を添付できる見積フォームにする
製造業の引き合いは、図面がないと始まりません。問い合わせフォームに図面を添付できないと、担当者は「まずメールで連絡して、返事を待って、図面を送る」という手間を考え、後回しにします。
見積フォームでは、図面ファイルの添付、材質、数量、希望納期を一度に受け取れるようにします。入力項目は多すぎると送信をためらわせるため、必須は最小限にします。詳しくは図面を添付できる見積フォームの作り方をご覧ください。
POINT 06担当者が検索する言葉で書く
社内でふだん使っている呼び方と、担当者が検索する言葉は違うことがあります。加工方法、材質、精度、数量、業界の言葉を、ページの見出しと本文に自然に入れます。
最近は、検索エンジンだけでなく、生成AIに「〇〇の加工ができる会社」と尋ねて外注先を探す担当者も増えています。会社の情報、加工方法、設備、事例がページごとに整理されていると、検索エンジンにもAIにも正しく理解されやすくなります。
POINT 07公開後に、引き合いの中身を見て直す
ホームページは公開してからが本番です。どのページから見積依頼が来たか、どんな加工の相談が多いかを見ると、次に作るべきページが分かります。
公開後に見るとよいこと
- 見積依頼が多いページと、見られているのに依頼につながらないページ
- 依頼された加工・材質・数量の傾向(受けたい仕事と合っているか)
- 検索で表示されている言葉と、表示されていない言葉
反応のよい分野の事例を増やし、受けたい仕事に近いページを強くしていくことで、引き合いの数だけでなく質も上げていけます。
まとめ技術力ではなく、伝え方で止まっている
製造業のホームページで引き合いを増やすには、担当者が外注先を探す流れ(探す→比べる→確かめる→依頼する)に沿って、ページを一つずつ整えることが近道です。
- 何ができる会社かを、最初の画面で伝える
- 加工方法・材質ごとにページを分ける
- 加工事例を「課題→対応→結果」で載せる
- 設備一覧と品質保証を、比べやすく載せる
- 図面を添付できる見積フォームにする
- 担当者が検索する言葉で書く
- 公開後に、引き合いの中身を見て直す
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