01設備一覧ページの役割
担当者は、図面を見ながら外注先を探しています。部品の大きさ、材質、求められる精度が決まっているので、「その条件で加工できる機械を持っているか」を確かめたいのです。
設備一覧ページの役割は、加工できる範囲を、担当者が自分で判断できる形で見せることです。ここで判断できれば、安心して見積を依頼できます。逆に、機械の名前しか書かれていないと、「問い合わせて確かめる手間」が生まれ、比べる候補から外れやすくなります。
02載せる項目
機械ごとに、次の項目をそろえます。
- 種類(マシニングセンタ、NC旋盤、ベンディングマシン、レーザー加工機など)
- メーカー・型式
- 台数
- 加工範囲(ストローク、最大加工径、最大板厚、テーブルサイズなど)
- 精度や特徴(同時5軸、自動化、無人運転など)
- 写真(1台ずつでなくても、ラインの全体像が分かるもの)
担当者にとって一番大切なのは「加工範囲」です。メーカー名や型式だけでは、機械に詳しくない購買担当者には判断できません。
03比べやすい表の作り方
設備は、写真を並べたカード型よりも、表のほうが比べやすくなります。加工方法ごとに表を分け、加工範囲の列をそろえるのがコツです。
| 設備 | メーカー・型式 | 台数 | 加工範囲 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 5軸マシニングセンタ | 〇〇社 型式〇〇 | 2台 | X〇〇×Y〇〇×Z〇〇mm | 同時5軸、複雑形状の一体加工 |
| 立形マシニングセンタ | 〇〇社 型式〇〇 | 4台 | X〇〇×Y〇〇×Z〇〇mm | 自動パレット交換で夜間運転 |
| CNC旋盤 | 〇〇社 型式〇〇 | 3台 | 最大加工径 φ〇〇mm | 複合加工、小径部品 |
表は書き方の例です。〇〇の部分に、御社の実際の値を入れてください。スマートフォンで見たときに表が崩れないよう、横にスクロールできる作りにしておくと読みやすくなります。
04検査機器と品質保証も載せる
担当者が社内で外注先を決めるとき、品質の裏付けを求められることがよくあります。加工機と同じくらい、検査機器と品質保証の体制は大切な情報です。
- 三次元測定機、画像測定機、表面粗さ計などの検査機器
- 検査成績書やミルシートに対応できるか
- 取得している認証(ISO 9001など、実際に取得しているもの)
- 検査室の温度管理など、精度を保つための取り組み
05事例・加工方法のページとつなぐ
設備一覧だけを見て依頼を決める担当者は多くありません。「この機械で、こんな部品を作りました」という加工事例と行き来できるようにすると、設備の性能が具体的に伝わります。
加工方法のページには関連する設備を、設備一覧からはその設備を使った事例を、それぞれリンクします。担当者がどこから入っても、必要な情報にたどり着けるようになります。
06更新し続けるための工夫
新しい機械を入れたのに、ホームページの設備一覧は何年も前のまま。製造業のサイトでよく見かける状態です。設備は会社の成長を示す情報なので、入れ替えのたびに更新できる仕組みにしておきます。
- 社内の担当者が、表の行を追加・削除できる作りにする
- 設備台帳など社内の資料と、項目をそろえておく
- 会社案内や設備リストなどの印刷物と、同じデータを使う
Webと紙で同じデータを使うと、片方だけ古いという状態を防げます。印刷物のセット制作もご覧ください。
まとめ加工範囲を、相手が判断できる形で
設備一覧ページは、機械の自慢ではなく、担当者の「この部品は頼めるか」という問いに答えるページです。加工範囲を中心に表にまとめ、検査機器と品質保証、事例とのつながりまで整えると、比べる段階で選ばれやすくなります。